くま君というおとこの子が住んでいます。

ここは南の島。
海がきれいで魚が泳ぐ島。
ぽかぽか暖かい、小さい島。
ある日、島に雪が。
それは、
100年ぶりの雪。
子どもたちは、大はしゃぎ。
この島に、
くま君というおとこの子が住んでいます。
友達がいません。
みんなが楽しそうに作る雪だるま。
「ぼくも作りたいな。」
できました。
自分の背と同じくらい大きな雪だるま。
「ずっと
お友達だよ」
でも、やっぱりここは南の島。
3日後には雪がすっかりなくなった。
「あれ!?どうしたの!?!?」
くま君の雪だるまも、
とけはじめて…
「この大きな木のかげなら!!」
「だめだ。もっと冷たいところを探さなきゃ!」
「ここなら!!」
冷房をガンガンにかけた家の中へ。
それでも雪だるまはとけていきます。
それは… 冷凍庫の中。
やっと見つけた冷たいところ。
でも、雪だるまはとけて
冷凍庫に入るくらい小さくなってしまっていた。
うわぁぁぁん!!
「ぼくの大切なおともだち。
こんなに小さくなっちゃった。。。
ごめんね。ごめんね。」
「雪だるまさん。もう安心だから!
この中で、ゆっくりしてね。自分のお
うちだと思っていいから。この中のも
の、好きなだけ食べていいんだから
ね☆」
また雪ふらないかな…
くま君は、
奇跡の雪が降るのを
毎日毎日
祈っています。