S-2S meeting Turtle simulation 2015.2.10 S. Kanatsuki 1 • S-2S Turtle シミュレーション – 標的距離に応じたQ1,Q2の調整 – それに対する検出器サイズの確認 • 今回の報告内容 – 入力条件 – Q1、Q2の磁場強度調整による立体角の最適化 – 水チェ位置でのプロファイル 2 モデリング • 実装された要素 – 磁石3台とエンドガード • 四重極の磁極形状は双曲線と長方形で近似して記述。 • 磁石の入口と出口(どちらかのみだった気も)でスリットの役目 – 磁場の記述 • 測定結果とTOSCA計算から最大磁場強度と有効磁場長を計算した。 • Turtle中では磁石長=磁場長で扱われる。 – そのためスリットの位置が磁石の外側にあることになる。 • Q1,Q2の磁場強度を最大値に対して85%〜105%の範囲で振った。 – 磁場長は磁場強度にほぼ依存しないので同じ値を使った。 – 中心運動量 • TOSCA計算によりD1の最大磁場1.46[T] 、磁場長3.92[m] が得られた。 • これに対して偏向角70度であるとすると、中心軌道を通る運動量は1.40 GeV/c。 • QQDの磁場強度を全体スケールすれば良く、この値を使って問題ないはず。 – 詳細は to be distributed… 3 Turtleの実行 • Linux 版を使った。 – スクリプトで大量に走らせるのに便利(個人的に慣れている)。 – (地味な障害がありフレーム作りに3日くらいかかってしまった) • Win 版では… – “ヒストグラムを表示してくれるボタン” – K1.8 のビームサイズを示すのに使われてた絵はたぶんこの方法。 4 Q1,Q2の調整 • • ここではエンドガードを通過できる粒子数と発生粒子数との比を取る。 発生立体角 ~0.8[rad]*0.8[rad]=640[msr] を掛ける。 50 40 70 Solid angle of magnets [msr] Solid angle of magnets [msr] Solid angle of magnets [msr] 60 60 50 40 20 10 Q2=95[%] Q2=95[%] Q2=100[%] Q2=100[%] 10 90 • • • 95 50 40 20 Q2=95[%] Q2=100[%] 10 Q2=105[%] Q2=105[%] Q2=105[%] 85 60 Q2=90[%] Q2=90[%] Q2=90[%] 20 70 30 30 30 0 T2-Q1=70cm T2-Q1=60cm T2-Q1=50cm 70 100 105 Q1 B strength [%] 0 0 85 90 95 100 105 Q1 B strength [%] 85 90 95 100 105 Q1 B strength [%] 標的からQ1までの距離を50cm, 60cm, 70cm の3パターンで表示した。 中心運動量に対する立体角で最適化すると、Q1,Q2磁場強度の組み合わせは、 – T2-Q1:50cm (Q1, Q2)=(100, 90) – T2-Q1:60cm (Q1, Q2)=(100, 100) – T2-Q1:70cm (Q1, Q2)=(95, 100) 遠ざかるほど縦収束を弱めるような光学系を作れば良い 5 70 60 50 40 Solid angle of magnets [msr] Solid angle of magnets [msr] Solid angle of magnets [msr] 運動量アクセプタンス 70 60 50 40 70 60 50 40 30 30 30 20 20 20 10 10 10 0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 Q1,Q2 :100% • • • 1.6 1.7 Momentum [GeV/c] 0 0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 Momentum [GeV/c] Q1,Q2 adjusted for p0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 Momentum [GeV/c] 形が揃うように… 標的-Q1の距離、黒:50cm, 赤:60cm, 青:70cm 距離が大きくなるのに合わせて、Q1を弱めるとだいたい同じ形で落ちていく。 縦方向の焦点距離を揃えるというイメージ。 6 水チェ位置でのプロファイル Hit y-pos at WC 120 100 80 -10% 60 40 -5% 20 0 10% -60 -80 -80 -60 • • • • -40 60 50 40 20 5% -40 70 30 0% -20 Solid angle of magnets [%] MAX hit x-pos [cm] Wc size in x 10 -20 0 20 40 60 80 MIN hit x-pos [cm] 0 0 5 10 15 20 25 30 35 MAX y-pos [cm] 水チェ位置でのx、yのヒストグラムの最大値、最小値を取った。 磁場設定とT2-Q1距離はすべてmix、運動量は±10%の範囲でmixしてある。 左図は横軸が最小x、縦軸が最大xを示している。 x:-50〜80 [cm]、|y|<32 [cm] の範囲で分布している。 7 Summary • S-2Sを再現するモデルを使ってTurtle計算を行った。 • Q1、Q2、d(T2-Q1)の設定と立体角の関係を調べた。 – 3つのパラメータによって振る舞いが大きく異なる。 – 計算結果をdに応じて磁場設定を最適化すれば良い。 • 水チェのサイズ – いまは特に縦サイズが気になっている。 – あまり系統的傾向は調べられていないが、|y|<32cm とは決めて良い。 – 横幅も運動量領域を±10%としても130cmである。 8
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