社会保険ワンポイント情報

株式会社
2015.10.20
全就連
社会保険ワンポイント情報
9号
今月のテーマ
厚生年金保険料率の改定について
平成 16 年の年金制度改正において、最終的
な保険料水準を法律で定め、その負担の範囲
内で給付を行うことを基本に給付水準が自動
的に調整される仕組みである保険料水準固定
式が導入されたことに伴い、厚生年金保険の
保険料率については、平成16 年から、毎年
0.354%(坑内員・船員については0.248%)ずつ
引き上げられ、平成29 年9 月以後は18.3%に
固定されることになりました。
厚生年金保険料の改定
平成27年9月分(10月末引き落とし)からの厚
生年金保険の保険料率が改定されます。
(給与の控除は一般的には10月支払給与か
らになります)
一般被保険者の方の保険料率は
17.474%(現行)→ 17.828%(改定後)となり、
0.354%の上昇です。
例えば、給料が30万円の方であれば
【現行の保険料】 30万円×17.474%=
52,422円(毎月)
52,422円を本人と事業主で折半しますので、
毎月26,211円を本人と事業主がそれぞれ支
払っているということです。
【改定後の保険料】 30万円×17.828%=
53,484円(毎月)
53,484円を本人と事業主で折半しますので、
毎月26,742円を本人と事業主が
それぞれ支払っているということです。
現行と改定後を比較すると本人と事業主それ
それが毎月531円ずつ、年間6,372円ずつの負
担増になります。
厚生年金の保険料率は毎年引き上げられ、
平成29年9月以降は、18.3%に固定されること
になっています。
つまり平成29年9月には給料やボーナスの
9%以上が 厚生年金保険料として控除され
てしまいます。
これと同じだけの負担が事業主にもかかるの
で、事業主にとっても大変な話です。
改定後の保険料率が適用される時期
給与・・平成27年10月以降支払日となる給与
賞与・・平成27年9月以降支払日となる賞与
給与から当月控除の場合は9月支給分ですが、
多くの場合、翌月控除となりますので10月支
給給与からの控除となります。