SaaS/PaaSの起源とこれから 株式会社アプライド・マーケティング 大越 章司 [email protected] 1 クラウドの定義/サービス・モデル (Service Model) アプリケーション SaaS アプリケーション Software as a Service エンドユーザー PaaS ミドルウェア ミドルウェア アプリケーション 開発者 Platform as a Service オペレーティング システム IaaS ハードウェア Infrastructure as a Service Salesfoce.com Google Apps Office 365 Windows Azure Force.com Google App En Amazon EC2 IIJ GIO Cloud Google Storage 仮想マシン システム アーキテクト ASPからSaaSへ、ホスティングからIaaSへ オンプレミス サービスプロバイダ アプリケーション ASP ミドルウェア (Application Service Provider) ネットワーク上のサー バーにパッケージソフ トを搭載してネット ワーク越しに提供 SaaS (1999~) マルチテナント対応ア プリケーションを 「サービス」として提 供し、従量課金 SaaS PaaS (2007~) Hosting/Housing OS/ハードウェア クラウド データセンターのサー バーをネットワーク越 しに提供 IaaS (2006~) リソースを「サービ ス」として提供し、従 量課金 IaaS ASPとSaaSの違い – マルチテナント ASP SaaS 顧客 顧客 顧客 顧客 顧客 アプリ アプリ アプリ アプリケーション サーバー サーバー サーバー マルチテナントDB 仮想化 データセンター または アプリ サーバー アプリ 顧客 アプリ サーバー サーバー データセンター 仮想化 サーバー サーバー データセンター パッケージをそのまま使用 複数企業での共有を前提とした設計 データの分離、セキュリティに配慮 メンテナンスコストが低い リソースの利用効率が高い PaaSの誕生 Salesforce (1999) Salesforceの顧客から、 Salesforceが持っているデータ ベース、ワークフローなどの機 能を使ってCRM以外のアプリを 作成したいという要望が高まっ た Salesforce APIを整備して公開 (2007.7) Database Workflow User App User App Other → Force.com (2007) → database.com (2010) マルチテナントDB Force.comのターゲットマーケット 全社規模の基幹システムであれば コストをかけてシステムを開発で きる ユーザーのタイプ 消費者 全社 部門 グループ コンテンツ データ プロセス トランザクション アプリケーションのタイプ Excel 以上、全社システム以下 部門レベルでは、コストをかけら れない一方で変化の速度が速いた め、改修が頻繁に起こるため、IT部 門もSIerも対応しにくい。 このためユーザーが自分で作る必 要があるが、一から作るのは大変 なため、何からのツールが必要。 → Notesのマクロ → Excel/Access アプリ開発基盤としての Lotus Notes グループウェア=グループ内での情報共有、コミュニケーション、コラボレー ションを支援するソフトウェアスイート グループウェアのア イデアは1960年代末 からあった PCの普及により情報 量が増大し、情報の 効率的共有へのニー ズが増した 様々なコミュニケーション機能をワンパッケージ化 電子メール ライブラリ スケジューラ ワークフロー (電子決裁) (1989)=インターネット直前 当時Lotus Notesが 大企業に受け入れ られた理由 細い回線でも効率的にレプリ ケーションを行うことができ、 複数の拠点を持つ大企業に とって使い勝手が良かった BBS 電子会議室 インターネッ トの商用利用 開始は1988年 強力で柔軟なスクリプトによ り、ワークフローを比較的簡 単に作り込むことができた XaaSの多様化 ベアメ タル 仮想マ シン IaaS Amazon RDS Database.com ハードウェア BaaS OS Force.com ミドルウェア SaaS アプリケーション 様々なXaaSが考案され、従来の分類に収まらなくなった BaaS (Backend as a Service)/MBaaS BaaS ミドルウェア OS ハードウェア SaaS PaaS IaaS BaaS アプリケーション モバイルサービスを構築す る際に共通して必要となる 機能をサービスとして用意 し、パッケージで提供する ユーザー管理 プッシュ通知 ソーシャルメディア連携 課金・決済処理 同期・共有・バックアップ BaaSは元々モバイル向けサービスとして発表されたが、最近では モバイル用のBaaSをMBaaSと呼ぶこともある ユーザー間のチャット ロケーション連携 クラウドサービス API クラウドサービス API OSSパッケージ API マッシュアップ マッシュアップ開発の部品としてのWebサービス マッシュアップ開発 IT の深い知識がなくても、既 存のWebサービスAPIを組み 合わせて、短期間でアプリ ケーション開発を行うこと。 新しい開発技法として注目さ れている。 自社サービス 様々なWebサービスやBaaS などのサービス、豊富なOSS などにより、新たなプログラ ミングをせずにアプリケー ションを開発することが可能 になってきた 簡単なマッシュアップの例 11 Force.comはいつの間にかAPaaSに http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090625/332571/ これ以上の細分化は必要なのか? PaaSは本当に必 要なのか PaaSは滅亡種で は無いのか IaaSに吸収され るのでは無いか http://www.infoq.com/jp/news/2014/02/paas-future PaaSはまだ発展 途上
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