上手なウィルスの広め方 グループ:2 本実験の目的 コンピュータネットワークにおけるウイルスの拡散を • ネットワークトポロジ • ウイルスの機能 • ノードの免疫化 に基づいてモデル化・分析を行い、 効率の良いウイルス拡散手法を提案する。 ネットワーク構築 • 構築するネットワークは? – メールネットワーク(人間関係) - メール攻撃型ウィルス • どのような方針でネットワークを構築するか? – ノード数は固定(10000) – 現実のネットワークに近い形で構築 現実のネットワーク • リアルネットワークが持つ性質 – スモールワールド性 ・・・ 小さな平均最短経路長を持つ – クラスター性 ・・・ 大きなクラスタリング係数を持つ – スケールフリー性 ・・・ ハブを持つ これらの性質を満たすモデルを作成する! ⇒スケールフリーネットワークモデルを使用 スケールフリーネットワーク • 特徴 – 現実のネットワークで幅広く観察 – 小さな次数を持つ沢山のノードと 大きな次数を持つ少数のノードが共存 ⇒ ハブ • スケールフリーネットワークモデル スモールワールド性 クラスター性 スケールフリー性 BAモデル ○ × ○ 頂点非活性 モデル × ○ ○ ○ ○ ○ SW頂点非活性 モデル ⇒SW頂点非活性化モデルが性質を満たす! BAモデル 成長と優先的選択というアイディアから べき則を持つネットワークを作成するモデル ⇒ スケールフリーネットワーク • 成長 ― 頂点数が時間と共に徐々に増加 • 優先的選択 ― 次数の多い頂点に優先的にリンクを接続 T=0 成長 優先的選択 T=1 頂点非活性化モデル • BAモデルの拡張版 • ノードに年齢を与える – 活性状態 ・・・ 若いノード – 非活性状態 ・・・ 老いたノード 確率遷移 活性状態 非活性状態 不可逆 • リンクを結ぶノードの選択の際に活性状態のノードだけが枝を受け取る T=0 T=1 :活性状態 :非活性状態 SW頂点非活性化モデル • 頂点非活性化モデルの拡張 • BAモデルにおける選択と頂点非活性化モデルにおける選択 の繋ぎ方の両方を実装 • 選択に確率pを基に方法を決定 – 確率p – 確率1-p BAモデルにおけるノード選択 非頂点活性化モデルにおけるノード選択 ⇒ このモデルでシミュレーションをする ウィルスの機能 • 増殖・伝染機能 • ウイルスメール型 – 電子メールを介して増殖 – 感染の流れ 1. 2. 3. 4. ユーザが時々メールをチェックする ユーザが意図せずウイルスメールを開いてしまう 感染! ウイルスがアドレスブックに載っているユーザ全てにウイルスメールを送る ノードの免疫化 • セキュリティソフトの統計 – セキュリティソフト普及率(日本)53.4% – 検出率 99~100% – レスポンスタイム・・・平均6時間程度 (cf.ネットワーク全体に 3~4時間以内で感染可能) • どのように配置するか – ハブには高確率で設置 – その他のノードは50%程度をランダムに免疫化 – 検出できる確率は100%に設定 モデル分析1 • シミュレーション目的 提案したモデルを基に計算機上でシミュレーションし、 ウイルスの拡散状況から効率の良いウイルス拡散手法を 考察 モデル分析2 • ネットワークトポロジ – SW頂点非活性化モデル • ウイルス – ユーザiのメールチェック期間 Ti Ti = max{ [X] , 1 } [X] : 平均E[Ti]に従う指数分布 E[Ti] : N(40,400)に従う正規分布 – ウイルスファイルを開く確率 Pi Pi= P 0 1 (0≤P≤1) (P<0) (P>1) – ノードの免疫化 感染予防確率100% P : N(0.5,0.09)に従う正規分布 モデル図 シミュレーション結果1 • 要検証 • ウイルスをまく地点、個数 – どのくらいの次数のノードを狙えば効率が良いか • セキュリティソフト分布 – ハブにどのくらいの確率でおくか シミュレーション結果3 まとめ • ネットワークのどの地点にウイルスをまけば 効率が良いか 参考文献 • • M. E. J. Newman, Stephanie Forrest, and Justin Balthrop,” Email networks and the spread of computer viruses” Cliff C. Zou, Don Towsley, Weibo Gong,” Email Virus Propagation Modeling and Analysis” 補足 • スケールフリーネットワークの評価 p(k ) k α 上の数式のαの値が現実のネットワーク
© Copyright 2024 ExpyDoc