ライフサイクル型消費関数がGDPに与える影響

篠崎ゼミ2年5G
高田恵・平井佑樹・村上秀喜・柳沼亮
 IS曲線にライフサイクル型消費関数を当
てはめ所得に与える影響を考察する。

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一般的な就職時期、退職時期、死亡時期(仮
定①)を基本の消費関数として、生きる年数
や働く年数を変化させた消費関数と比較する。
LM曲線は右上がりの直線であると仮定する。
C = 1/T×W + R/T×Y
C = αW+βY (ここでWは定数とする)
T = これから生きる年数 W = 保有する資産
R = 退職するまでの年数
α = 資産の限界消費性向
β = 所得の限界消費性向
C
β
αW
Y
富
所得
貯蓄
消費
退職
死亡
・ 仮定①
就職 22歳 退職 65歳 死亡 80歳 T 58年 R 43年
消費関数 : C = 0.017W + 0.74Y
・ 仮定② : 医療技術の革新による寿命が延びる
就職 22歳 退職 65歳 死亡 100歳 T 78年 R 43年
消費関数 : C = 0.013W + 0.55Y
・ 仮定③ : 年金制度の発達により退職時期が早くなる
就職 22歳 退職 50歳 死亡 80歳 T 58年 R 28年
消費関数 : C = 0.017W + 0.48Y
・ 仮定④ : 高卒で就職が一般的になる
就職 18歳 退職 60歳 死亡 80歳 T 62年 R 42年
消費関数 :C = 0.016W + 0.76Y
IS曲線 : Y = C + I + G
Y = (αW +βY) + ( i₀ + i₁ ) + G
実数値をいれると
仮定①
Y = (0.017W + 0.74Y) + (73860 - 950r) + 78971
Y = 0.74Y - 950r + 154963
Y = 596011 - 3654r
仮定②
Y = ( 0.017W + 0.74Y ) + (73860 - 950r) + 78971
Y = 0.55Y - 950r + 155548
Y = 345662 + 2111r
仮定③
Y = (0.017W + 0.74Y) + (73860 - 950r) + 78971
Y = 0.48Y - 950r + 154963
Y = 298005 - 1826r
・ 仮定④
Y = (0.016W + 0.76Y) + (73860 - 950r) + 78971
Y = 0.76Y + 950r + 15483
Y = 644513 - 3960r
r
LM
163
医療の技術革新により
平均寿命が上昇
GDPが減少
-1/2111 -1/3654
IS₂
345662
IS₁
596011
Y
r
LM
163
年金制度の発展により
退職年齢の低下
GDP減少
-1/1827 -1/3654
IS₃
298005
IS₁
596011
Y
r
LM
163
高卒で就職が
一般的になる
GDPが増加
-1/3960
-1/3654
IS₁
590611
IS₄
644513
Y

GDPの変化は、働く年数が長くなると増加し、
短くなると減少する。また、長寿になればなる
ほどGDPが減少する可能性があることがわ
かった。
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マンキュー マクロ経済学 Ⅱ( 東洋経済新報社,2004 )
コンパクトマクロ経済学 ( 新世社,2011 )
日本銀行 時系列データ検索サイト 主要指標グラフ(金利) 無担レート・
O/N(年度) (1985~2010年) http://www.stat-search.boj.or.jp/
内閣府 2011年 昭和55年1-3月期~平成23年7-9月期1次速報値(平成
12年基準) 国内総生産(支出側)及び各需要項目 実質年度(1985~2010
年) http://www.cao.go.jp/