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必見!新指導要録に即役立つ
「思考力・判断力・表現力」の評価と授業づくり
-小学校編-
校内研修用プレゼンテーション
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP5
~7
1 何が変わったの?「新しい評価」
社会科:資料を活用した表現
旧(観察・資料活用の技能)
思考・判断
音楽科:技能・表現
「どのように考えてそ
算数科:図や表やグラフを
のような歌い方にしよう
使った表現
技能
思考・判断・表現
新
としたのか」
(数量や図形についての技能)
思考・判断の過程や
思考・判断した過程や結
体育科:身体表現
結果を言語活動を
これまで教科で「技能・表
果を児童がどのように表
(運動の技能)
現」として評価されていた
通して言葉で表現させ
現しているかを評価する
表現を含む観点
評価していく
観点
音楽科:歌唱・器楽表現
(音楽表現の創意工夫) (音楽表現の技能)
×
よって、
「思考・判断・表現」については、これまでの「思考・判断」の考
え方では不十分で、新しい評価に対応できません!
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
8~10
2 「思考力・判断力・表現力」とは
思考力
論理的に関係づける力
判断力
情報や関係づけ方を正しく選
択・決定する力
表現力
思考・判断の過程や結果を
自他に理解できる文章として
言語化し、表現する力
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
8~10
2 「思考力・判断力・表現力」とは
思考力
論理的に関係づける力
思考力の要素
①比較する力
②順序をたどる力
③類別する力
④原因や理由を求める力
⑤定義づける力
⑥推理する力
櫻本明美(1995) 「説明的表現の授業~考えて書く力を育てる~」より
ガイドブック
P11~13
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
3 「習得」「活用」「探究」の学習活動とは
『単元終盤部分で活用』の考え方が広まっています
つかむ
見通す
習 得
「活用」では時間が
かかるかも知れない
から、「見通す」「分
かる」部分は手早く
教え込んでしまおう
かな~
分かる
いかす
単元展開
活用
学習活動
「活用」では事前に手
早く教え込んだ解法を
定着させるために、例
題と似たような問題を
与えて、当てはめて使
わせたり、少し形を変
えて使わせるだけで良
いかな~
ガイドブック
P11~13
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
3 「習得」「活用」「探究」の学習活動とは
単元展開と『習得』『活用』の学習活動の関係
つかむ
見通す
習 得
つ考働思技既
けえか考能習
出方せ力をの
す、て・活見
。知主判用方
識眼断す・
力る考
・
技の
え
・
表学方
能力
(
現習、
)
を見
力で知
見方を、識
・
、
①活
用
問題解決=
見方・考え
等の発見
分かる
いかす
単元展開
適用・応用
学習活動
問て技力本
題他能(
単
見
にの)
元
を
方
適問
で
手
・
用題 考習
や段え得
・
応生や
用活道方し
た
す場具、
知主
る面と識眼
。のし、
の
活
用
②
適用=当てはめて使う
応用=変えて使う
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
14
4 言語活動の役割
■ 思考や判断を「見えるもの」にし、その過程や結果を
見とる
■ 思考内容を明確化させることで、 子どもの思考力・
判断力を育てる
■ 「関係づけ」の表現をさせることで、子どもの表現力を
高める
× とにかく書かせれば。
「どのような思考をたどったのか」を言語で表現させる
× とにかく交流させれば。
「どんな場面でどんな内容の関係づけがなされて
いればよいか」というゴール像を明確にしておく
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
15~17
5 「思考力・判断力・表現力」の評価とは
3つの力それぞれの評価のポイント
思考=関係づける思考をしているか
判断=情報や関係づけ方の選択は正しいか
表現=思考・判断の結果や経過の表現は適切か
三者を一体とした評価が基本
「思考・判断・表現」の評価のポイント
①結論を導き出せているか
②理由として既習内容などが挙げられおり、
「論理キーワード」で関係づけが行われているか
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
15~17
5 「思考力・判断力・表現力」の評価とは
第4学年の算数科「面積」の学習
形が違う紙の広さを比べるには
どうしたらよいのかしら?
【培いたい見方・考え方】
A児 長さのときは、鉛筆何本分などで比べることができ
長さ比べの学習を基に、広さを比べる場合も紙などを敷き詰めて
たので、広さの時も、ある広さの紙の何枚分かを考
その何枚分かを比べれば、いつでも違うものの広さを比べること
えれば比べることができるだろうと思います。
ができる。
①結論を導き出せているか→●
②理由として既習内容などが挙げられおり、
「論理キーワード」で関係づけが行われているか→●
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
15~17
5 「思考力・判断力・表現力」の評価とは
第4学年の算数科「面積」の学習
形が違う紙の広さを比べるには
どうしたらよいのかしら?
B児 まず、重なる部分を重ねて、はみだしたところに鉛
筆で印を付けます。それぞれの紙ではみだしたとこ
ろ同士を重ねて、また鉛筆で印を付けます。これを
繰り返せば、比べられると思います。
①結論を導き出せているか→●
②理由として既習内容などが挙げられおり、
「論理キーワード」で関係づけが行われているか→▲
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
15~17
5 「思考力・判断力・表現力」の評価とは
第4学年の算数科「面積」の学習
形が違う紙の広さを比べるには
どうしたらよいのかしら?
C児 まわりの長さが長い方が面積が広いはずなので、
それで比べられると思います。
①結論を導き出せているか→▲
②理由として既習内容などが挙げられおり、
「論理キーワード」で関係づけが行われているか→▲
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
18~19
6 「新しい評価」に対応する指導計画の在り方
指導計画作成上のポイント
年間指導計画
単元の目標と、思考力の6要素を想定
思考力の6要素を年間で網羅する
単元指導計画
活用①、活用②の設定
思考・判断・表現の評価規準設定
本時指導計画
思考・判断・表現の評価基準設定
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
18~19
6 「新しい評価」に対応する指導計画の在り方
年間指導計画
単元(教材名)
4月
「---- 」
「-------」
5月
「------ 」
○単元の目標
●主な活動
・評価の観点(規準)
★思考力の6つの要素
○--------
●------
●---------
・【関】---------
★比較
★比較
★順序
・【知・理】---------
★比較
★類別→理由づけ
○--------
●------
・【思・判】---------
★比較
★比較→理由づけ→推理
6月
・【 】---------
★比較
★定義づけの効果
7月
★比較
★順序→理由づけ
9月
・【
】---------
1月
2月
★比較
★類別(具体→抽象)
3月
★比較
★比較→分類→定義づけ
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
① 評価規準と評価基準について
評価規準
目標や行動などの
質的な拠り所
「何を評価するのか」
社会科 中学年
「知識・理解」
ガイドブックP
21
1 評価規準・基準の設定
評価基準
達成の程度を判定するための
量的・尺度的な拠り所
「どのように評価するのか」
本時レベルでの
「消防署や関係機関の取組
を調べ、それらが協力する
「関係機関は地域の人々
「地域の安全を守る 期待される具体的な
仕組みを見つけることができ、
と協力して災害や事故の
諸活動の学習」 言語表現を評価基準とし
そのことを2つ以上ノートに
防止に努めていることを
て設定しましょう。
書いている」
理解している」
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
② 単元における評価規準の設定
ガイドブックP
22~24
1 評価規準・基準の設定
学習指導要領
教材研究
実態把握
単元目標設定
評価規準設定
単元指導計画
「評価規準の作成のための参考資料」
(国立教育政策研究所 H22.11)から
単元に合う適切なものを選択、修正
すれば効率的に作成できますよ!
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
② 単元における評価規準の設定
ガイドブックP
22~24
1 評価規準・基準の設定
第6学年国語科 物語教材「海の命」の学習
学習指導要領
教材研究
実態把握
単元目標設定
評価規準設定
単元指導計画
高学年「C読むこと」-文学的文章の解釈
「心情や描写をとらえ、優れた叙述について考えをまとめること」
「主人公の変容に関わる読み」を関係づける学習
子どもに発揮させたい思考・・・「定義づけ」「推理」
「評価規準作成のための参考資料」国研
「優れた叙述に着目して物語を推薦するために、
登場人物の相互関係に基づく行動や会話から、
内面に描かれた心情を想像して読んでいる。」
単元の「思考力・判断力・表現力」の評価規準
「立松和平の暗示的な表現のよさに着目して、太一・
与吉・母の相互関係に基づく行動や会話を関係づけ
内面に描かれた心情や主題を想像して読んでいる」
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
③ 本時における評価規準・評価基準の設定
ガイドブックP
25~27
1 評価規準・基準の設定
単元(本時)の「思考力・判断力・表現力」の評価規準
「立松和平の暗示的な表現のよさに着目して、太一・与吉・母の相互関係に基づく
行動や会話を関係づけ内面に描かれた心情や主題を想像して読んでいる」
ガイドブック(国語科)評価基準例の「定義づけ」「推理」を参考に
本時の「思考力・判断力・表現力」の評価基準の設定
「立松さんが一番伝えたかったのは、人は誰も、いつかは自立して歩き出すという
ことではないかと思います。それは、始めは太一を父と同じように見せ、最後は
対比的に別の道を歩くように構成して書いているからです。」
ガイドブックP
28~52
1 評価規準・基準の設定
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
④ 国語・社会・算数・理科における「評価基準例」
思考力の6要素の一つを示しています。
6 「推理」の評価基準例
低学年では
〈めざす思考〉
・推理(出来事・行動・様子)
・仮定
中学年では(低に加えて)
〈めざす思考〉
・推理(心理・理由・状況)
・推理(帰納・演繹)
・理由づけ→推理
思考力の要素をさらに分類し
たときの種類と、他の思考と
の関連を示しています。
高学年では(低・中に加えて)
〈めざす思考〉
・順序→理由づけ→推理
・比較→理由づけ→推理
・類別→理由づけ→推理
・意義づけ→推理
・推理の効果
等
〈推理の評価基準例〉
・現代は森林の伐採や生態系の破壊
が地球規模で起こっているので、
この地球もイースター島がたどっ
たのと同じ~。(比較→理由づけ
→推理)
・卒業してからでもいいので、「卒
業する年の夏」からは、太一がど
れだけ急いでいるのかが想像でき
ます。(順序→理由づけ→推理)
・筆者は「選ばれるかどうか不安
だった」「でも選ばれた」と言っ
ているけど、「筆者が不安だっ
た」ことはあまり関係ないことな
ので~。(推理の効果)
等
等
〈推理の評価基準例〉
〈推理の評価基準例〉
・ざせきのところがせまいと、人 ・ゆみこの「一つだけちょうだい」
をたくさんのせられないと思い
は最後で「お肉とお魚どっちがい
ます。(仮定)
いの」に変わっています。作者は
・ぼうしの名前はかきかえられた
このことで、父の願いがちゃんと
のだと思います。たいせつなじ
母に伝わっていて、やさしい豊か
ぶんのぼうしなら、すぐににげ
な心をもつゆみこに育てられたと
ないとおもうので、みんながか
いうことを言っているのだと思い
ます。(理由づけ→推理)
きかえたとおもいます。(推
理)
・前の設定部分ではお兄さんを心配
・ぼくもそんなことがあったけど
しながらも戦争から離れた平和な
そのときも~だったから、~く
町の様子や気持ちをずっと書いて
んも~。(推理)
います。それがつながりなく一言
・もし、どうぶつたちのたすけが
で、「お兄さんどころかみんな戦
争でなく
なかったら、サラダはできあ
がっていないので、おかあさん
関連づける言葉(論理キーワード)を中心に、
もげんきになれなかったかもし
関連づけ方の例を示しています。
れません。
・ざせきのところがせまいと、
人をたくさんのせられないと
思います。(仮定)
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
① 本時主眼と評価基準との関係
ガイドブックP
54~55
2 日常の授業づくり
「思考力・判断力・表現力」の育成は、教師の授業構想次第
第1学年算数科 「繰り上がりのあるたし算」の学習
本時主眼
被加数が5以下の加法で、
10の補数を利用した計算方法で計算することができる。
しかし、「10のまとまりをつくる」を見いだす展開
思考・判断・
習 熟?
しかも、「10のまとまりをつくる」は既習
表現?
技能向上?
ガイドブックP
54~55
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
2 日常の授業づくり
① 本時主眼と評価基準との関係
第1学年算数科 「繰り上がりのあるたし算」の学習
本時主眼
被加数が5以下の加法で、10の補数を利用した
加数分解と被加数分解の解き方を比べ、
より簡単な計算の仕方を判断できる。
どうして、
そっちが簡単だと
思ったのかな?
どんなときが、
そっちが簡単に
なるのかな?
たされる数が5よ
り小さいときは、
たされる数をわけ
たほうがかんた
んだよ。だって、
うごかすブロック
がすくないもの。
主眼と評価基準は表裏一体。意図を明確に持ち主眼を設定
比較
類別
理由付け
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
ガイドブックP
13~55
56~59
2 日常の授業づくり
② 「活用」の学習活動と言語活動の設定
単元展開と『習得』『活用』の学習活動の関係
つかむ
見通す
習 得
けえか思技既
出方せ考能習
す、て力をの
。知主・活見
識眼判用方
断す・
・
技の
力る考
能力
え
・
(
表学方
)
見
を方現習
見・力で、
知
つ考働、識
、
①活
用
問題解決=
見方・考え
等の発見
分かる
いかす
単元展開
適用・応用
学習活動
問て技力本
題他能(
単
見
にの)
元
を
方
適問
で
手
・
用題 考習
や段え得
・
応生や
用活道方し
た
す場具、
知主
る面と識眼
。のし、
の
活
用
②
適用=当てはめて使う
応用=変えて使う
ガイドブックP
56~59
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
② 「活用」の学習活動と言語活動の設定
2 日常の授業づくり
活用①=発見場面
一人学び
言語活動
1
協同学び
言語活動
2
活用②=適用・応用場面
一人学び
言語活動
3
協同学び
言語活動
4
ガイドブックP
56~59
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
2 日常の授業づくり
② 「活用」の学習活動と言語活動の設定
活用①(発見場面)
既習内容との類比、それによる推
論などで、論理を導き出す
基礎的・基本的な知識・
技能を活用している姿
一人学び
協同学び
求める言語表現は・・・
○○のときは~で
きたので、これも
△△すれば~でき
るだろうと思います。
既習内容を想起させ、関係づけをさせる
教師の工夫
・発問(間接的→直接的)、モデル提示
・教材・教具(ワークシート、図など)等
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
2 日常の授業づくり
② 「活用」の学習活動と言語活動の設定
活用①(発見場面)
求める言語表現は・・・
○○さんの考えは、
~のときには便利だ
けど、~のときには使
えないと思います。
ガイドブックP
56~59
一人学び
協同学び
自分以外の論理を
検討する
自分とは異なる思考・判断
の道筋をたどる経験
一人一人に「思考・判断・表現」
させるための教師の工夫
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
Ⅰ 共通理解しよう-新しい評価の基礎・基本
2 日常の授業づくり
② 「活用」の学習活動と言語活動の設定
活用②(適用・応用場面) 一人学び
本単元で学んだ主眼の力を
適用・応用する
ガイドブックP
56~59
協同学び
自分以外の論理を
検討する
別の場合に使えるように、
学んだ考え方に一工夫する姿
教師の十分な理解
・活用①と活用②で目指す言語表現が違うこと
・主な思考・判断・表現は、活用①で十分行う
ガイドブックP
60~61
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
2 日常の授業づくり
③ 発問・板書・ノート(ワークシート)の工夫
6つの思考
比較
順序
類別
理由づけ
定義づけ
推理
・比較→「二つの違いはどこですか?」
・順序→「どのように変化しましたか?」
・類別→「A~Cを仲間分けしましょう。」
・理由→「~になっているのはなぜですか?」
・定義→「~をまとめてなんといいますか? 」
・推理→「これらのことから分かることは?」
【板書・ノート】
【発 問】
【比較→次の思考へ】
矢印や囲みなど
で、関係づけた思
考を視覚化
比較するものを
左右に配置し、
理由づけや推理
の思考へ
【類別→次の思考へ】
ガイドブックP
62
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
④ 実際の評価
【評価の仕方】
①「論理キーワード」と
「教科の見方・考え方」
が、子どもの発言(記
述)に含まれているかを
見取る。
②含まれている部分を
評価する。
③含まれていない部分
をどうすれば出せるか、
子どもの思考のための
支援を行う。
2 日常の授業づくり
【めざす子どもの発言・記述】
論理キーワード
Aは、Bは、Cは、~である
(=「利点を見出し分類する」)
論理キーワード
~だから、~ために~だろう
(=理由づけから推理)
教科の見方・考え方
教科の見方・考え方
○○はいろんな立場の人によいこと
○○はいろんな立場の人によいこと
(=「○○の意味を見出す」)
(=「○○の意味を見出す」)
不十分な部分の支援として、
発問、シート、交流活動など
を工夫して、思考を活性化さ
せましょう
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
① 評定・記述に生かすための見直し
授業は・・・
ガイドブックP
63~65
3 通知表・指導要録への生かし方
◆思考し、判断した内容を表現させ
る活動として、これまで以上に
言語活動を充実させる。 など
これまでは・・・
これからは・・・
関心・意欲・態度
関心・意欲・態度
思考・判断
思考・判断・表現
技能・表現
知識・理解
評価は・・・
評価の観点が変わった!
技能
知識・理解
◆思考、判断、表現の能力を、規準
に基づいて的確・効率的に評価し、
通知表や指導要録に示す。 など
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
① 評定・記述に生かすための見直し
ガイドブックP
63~65
3 通知表・指導要録への生かし方
評価を行うにあたってのポイントを確認しましょう
「6つの思考力の要素」を評価の視点にします!
【6つの思考力の要素】
比較 理由づけ
順序 定義づけ
類別 推理
子どもの記述と発言の内容が、
中心的な評価の対象となります!
単元の指導計画や、評価計画も、
計画的に軽重をつけて設定することが大切です。
言語活動を中心に、学習プリント、レポート、交流
のさせ方など、一工夫が必要です!
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
ガイドブックP
66
3 通知表・指導要録への生かし方
② 記録の仕方
効果的に子どもの学習状況を把握し、授業に生かす
ためには、 授業記録表(補助簿)を準備しましょう。
授業記録表 ( 5 )年( 1 )組
( 社会 )科 単元名( 命を守る 粕屋北部在宅医療 ネットワーク )
実施日【 9/25(水) 5時間目】 ( 授業 ・ プリント )
番
号
名 前
1
○○ ○○
2
□□ □□
3
△△ △△
4
5
・
・
・
・
・
・
・
①比較
②順序
③類別
④理由
○ ○
●○
○
○○
⑤定義
⑥推理
評
価
○○
○△
○○
児童の記述内容
資料を基に、ネットワークの
良さの共通点を取り出し
(類別)、それを基にした理
由から推理ができている。
このような記録は、次時からの
授業改善にもつながります。
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
ガイドブックP
67
3 通知表・指導要録への生かし方
③ 集計の仕方
授業記録表から効率的に集計し、子どもの「思考
力」の傾向が見取りやすい集計表を準備しましょう。
( 2学期 )集計表 ( 社会 )科
番
号
1
名 前
○○ ○○
2
□□ □□
3
・
・
・
・
・
・
・
・
4
5
( 5 )年( 1 )組
9/12
(木)
3校時
9/25
(水)
5校時
10/8
(火)
2校時
10/18
(金)
3校時
第1単元
第1単元
第2単元
第4単元
12/3
(火)
5校時
テスト
第4単元
比較
↓
理由
類別
↓
理由
↓
推理
類別
↓
理由
↓
順序
理由
順序
○ ○ ○ ○ ○
○ △ ○ △ △
評
価
児童の記述内容から
資料を基に、ネットワークの
良さの共通点を取り出し(類
別)、それを基にした理由か
ら推理ができている。
森林資源を保護・活用していくための
アイデアを自治体、地域住民、林業従
事者のそれぞれの考えに優先順位を
つけながら作成している。
授業記録表と集計表は、表計算ソフト
等で作成し、転記できるようにしてお
くと手間が省け、より効率的です。
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
④ 通知表・指導要録の評定・記述への生かし方
ガイドブックP
68~70
3 通知表・指導要録への生かし方
通知表の評定は、授業ごとの評価の割合から導き出しましょう。
例えば、評定の基準を以下のようにすると…
○が7割以上・・・・・・・A(◎)
( 2学期 )集計表 ( 社会
)科 ( 5 )年( 1 )組
番
号
1
名 前
○○ ○○
2
□□ □□
3
・
・
○が5割以上7割未満・・・B(○)
10/8
10/18
12/3
(火)
(金)
(火)
○が5割未満・・・・・・・C(△)
2校時
3校時
5校時
9/12
(木)
3校時
9/25
(水)
5校時
第1単元
第1単元
第2単元
第4単元
テスト
第4単元
比較
↓
理由
類別
↓
理由
↓
推理
類別
↓
理由
↓
順序
理由
順序
○
○
○
△
○
○
△
△
○
△
評
価
児童の記述内容から
A
資料を基に、ネットワークの良さの共
通点を取り出し(類別)、それを基に
理由から推理ができている。
C
森林資源を保護・活用するためのア
イデアを、自治体、地域住民、林業
従事者のそれぞれの考えに優先順
位を付けながら作成している。
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
④ 通知表・指導要録の評定・記述への生かし方
ガイドブックP
68~70
3 通知表・指導要録への生かし方
A
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
④ 通知表・指導要録の評定・記述への生かし方
ガイドブックP
68~70
3 通知表・指導要録への生かし方
指導要録の評定は、各学期の評定の平均値を活用しましょう。
AA
例えば、評定◎=3点、○=2点、△=1点
として全学期の平均を算出し、以下の基準例
によって行うと・・・
平均が
平均が
平均が
2.4~3.0・・・評定A
1.7~2.3・・・評定B
1.0~1.6・・・評定C
BB A
BA
AB
一学期:○、二学期◎、
三学期◎の子どもの
場合・・・
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
ガイドブックP
68~70
3 通知表・指導要録への生かし方
④ 通知表・指導要録の評定・記述への生かし方
通知表・指導要録の所見欄は、授業の記録を基にする
と、子どもの思考内容を具体的に記述できます。
( 2学期 )集計表 ( 社会 )科
9/12
(木)
3校時
通知表・指導要録の
第1単元
所見欄へ・・・
番
名 前
号
比較
↓
総合所見
理由
1学期
2学期
社会科の「○○町在
宅医療ネットワー
○○ ク」の学習では、資
○○
○
料を活用してどの立
場の人にも当てはま
る効果を見つけ、そ
れを基にネットワー
□□ クが作られた目的を
□□
○
推理することができ
ました。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・
1
2
3
・
・
( 5 )年( 1 )組
9/25
(水)
5校時
10/8
(火)
2校時
10/18
(金)
3校時
第1単元
第2単元
第4単元
12/3
(火)
5校時
テスト
第4単元
理由
順序
類別
類別
↓
↓
理由
理由
↓
↓
3学期順序
推理
○
△
○
○
△
△
集計表の記録から・・・
評
価
児童の記述内容から
○
資料を基に、ネットワークの良さの共
通点を取り出し(類別)、それを基に
理由から推理ができている。
△
森林資源を保護・活用するためのア
イデアを、自治体、地域住民、林業
従事者のそれぞれの考えに優先順
位を付けながら作成している。
Ⅱ どうすればできるの-「思考力・判断力・表現力」の評価
④ 通知表・指導要録の評定・記述への生かし方
「思考力の要素」を
キーワードとして使って
記述した総合所見
社会科の「○○町在宅医療
ネットワーク」の学習では、
資料を活用してどの立場の
人にも当てはまる効果を見
つけ、それを基にネット
ワークが作られた目的を推
理することができました。
ガイドブックP
68~70
3 通知表・指導要録への生かし方
「思考力の要素」を
キーワードとして使わずに
記述した総合所見
社会科の「○○町在宅医療
ネットワーク」の学習では、
ネットワークが作られた目
的についてよく考え、自分
の意見をまとめることがで
きました。
抽象的で、何を評価して
いるかの具体が見えない
Ⅲ 授業づくりと評価の実際
「思考・判断・表
現」の観点から
の単元の目標
6つの思考
を意識した
手立て
単元計画
ガイドブックP
71~87
本時の目標
めざす子どもの
発言・記述
手立て
評価
本時の展開
Ⅲ 授業づくりと評価の実際
ガイドブックP
71~87
本時の展開に沿った、
発問などの手立てや
子どもの発言など
評価○と△の例
実践のよさ
通知表への記述例
Ⅲ 授業づくりと評価の実際
1 国語科
事例① 「理由づけ」を促す第6学年国語科実践
「平和のとりでを築く」
2 社会科
事例② 「推理」を促す第5学年社会科実践
「命を守る 粕屋北部在宅医療ネットワーク」
3 算数科
事例③ 「比較」を促す第3学年算数科実践
「かけ算の筆算の仕方を考えよう」
(一けたをかけるかけ算の筆算)
4 理科
事例④ 「推理」を促す第6学年理科実践
「体のつくりとはたらき」
ガイドブックには、
授業と評価の実践例を掲載しています。
是非参考にしてください。
ガイドブックP
71~87
必見!新指導要領に即役立つ
「思考力・判断力・表現力」の評価と授業づくり
-小学校編-
校内研修用プレゼンテーション