演習II(Rの勉強) 第9回

2013.01.08 鈴木健太
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因子分析
◦ 因子という、直接観測されない潜在変数が、観測変数に影響
を与えていると仮定し、それを求める分析方法。
◦ ※ 変数:アンケート調査でいう質問項目
観測変数:実測値・得られた値。実際に観測された値。
潜在変数:実際には測定されていない値。
◦ http://www.f.waseda.jp/oshio.at/edu/data_b/top.h
tml の左メニュー 8.多変量解析(3) 1.はじめに を参照。
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共通因子
◦ 観測変数全てに影響を与える因子。
例)各教科得点に対する文系能力と理系能力
→因子分析は共通因子を見つけるのが目的
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独自因子
 ある観測変数一つにだけ影響を及ぼす因子。誤差変数。
例)数学得点に対する数学固有能力
→独自因子は誤差としての扱いを受ける
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操作手順
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結果の見方
◦ 1.[データ]→[データのインポート]
◦ 2.[統計量]→[次元解析]→[因子分析]
◦ 3.因子の回転(なし・バリマックス・プロマックス)・因子スコア(なし・バートレット・
回帰)を決める
◦ 4.因子数を決める。
◦ Uniquenesses :独自性(1- 共通性)
◦ →大きければ大きいほど、独自因子の影響が大きい
小さければ小さいほど、共通因子の影響が大きい
◦ Loadings :因子負荷量
◦ SS(Sum of Square) loadings :因子負荷量の2乗和
◦ Propoortion Var :寄与率
◦ Cumularive Var :累積寄与率
◦ Factor Correlations: 因子間相関
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多くの質問項目によりアンケート調査
探索的因子分析
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因子抽出 → 最尤法 ※Rでは最初からこれ(factanal関数)
因子軸の回転 → プロマックス
因子スコア → なし
因子数 →主成分分析で決める
各因子が大きく因子負荷量を与えている観測変数を
いくつか特定。
観測変数を得るときの刺激となる項目の質問文から
因子を解釈する。
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バリマックス(直交回転)
◦ 因子間相関はないものとして回転を行う。
→全く相関関係のない因子は考えにくいため、解釈に使用す
る解としては不適切という見方が主流?
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プロマックス(斜交回転)
◦ 因子間相関があるものとして回転を行う。
→プロマックスを推奨する科学者もいる。最初からプロマックスにす
るか、両方やった後説明がしやすい方を採用するか。
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バートレット
◦ 偏りはないが、推定誤差が大きい
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回帰
◦ 偏りがあるが、推定誤差は小さい。
→普段は「なし」にしておけばよい
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主成分分析で因子数決定
スケールの信頼性でアルファ係数求める