8章 集中市場における競争 ちょび 企業数社から構成され、シェアが少数の企業に 集中している産業 集中産業 寡占産業 支配的企業が存在する産業 主要な企業が産業全体の結果に大きな影響を 与える 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 寡占産業 ①産業に少数の大企業があること ②企業の行動が産業の収益性を決定すること 相互に関連している 複占の例 1社が産出量 を増やす 価格が低下 他社の収益が 下がる 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 タイミング アクション 成果・業績 情報 繰り返し プレーヤー 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 アクション 価格を決定する 販売量を決定する 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 漁業業界とリンゴ販売の例 リンゴ販売 市場全体を満足させる供給量がある 「値下げする」インセンティブが非常に強く、 価格で勝負するために競争度合いは高い 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 漁業業界とリンゴ販売の例 漁業業界 漁獲量を決め、魚はすべて販売。 漁獲量を増やしても、他方の魚もすべて売れる ために「値下げする」インセンティブは低いため に競争度合いも低い 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 価格を決定する 企業が価格と販売量のどちらをきめるか 販売量を決定する 自社にとって最適な選択をするためには 市場における競争度合いにどのような力が影響するかを 理解する必要がある 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 タイミング 1社が先に動く ライバルはそれに対応 先行者の 優位性 自社の利潤に影響 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 プレーヤー 既存企業が 増える プレーヤーの数=企業数は、 競争度合に影響を与える最も重要な要 因である マーケット・シェア を奪う インセンティブが 高まる 競争度合が 増す このロジックは必ず働くわけではない! 企業数が少なくても競争が熾烈な業界では非有効 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 情報 相手企業自体の情報 ⇒相手の何を知り、何を信じるかによって競争状 況は変わる 他社のとったアクションの情報 市場の情報と各企業がそれをどの程度持って いるかの情報 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 シグナリング ・真実ではないが相手に信じてもらいたいことを伝える ・真実だがライバルにわかりにくい情報を伝える 効果を出すためには? ライバルがそれを的確に解釈する必要がある シグナルに「信憑性」がなくてはならない 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 繰り返し 競争しないという選択肢は? 反トラスト法に違反する 企業間で合意しても、自社の利潤のために協調 を破ったりだますインセンティブが大きい 嘘をつくよりも協調したほうがいいように 自分が約束を破らずに 世界のしくみを改めなければならない 相手に約束を守らせることは難しい 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 競争しないという選択肢は? 相互作用 協調 競争度合を下げるための問題 • 協調とは何かについての合意が必要 • 合意事項を実行していない場合はすぐに罰する必要がある 違反せずに協調することは難しい 8.1 寡占産業:戦略的相互作用の要素 熾烈な競争を回避するためにはどうすれば? 競争が長期的で製品が安定している 非公式にもリーダー企業が存在している 企業が相互依存性を理解し、競争状況や互いを熟知し、 非公式に合意でき、将来も競争が続くと考えられればいい 8.2 支配的企業構造 価格設定 中小企業 支配的企業 支配的企業の行動が業界の競争度合いを左右する 8.2 支配的企業構造 なぜ中小企業は支配的企業のシェアを 奪おうとしないのか? 支配的企業の製品が差別化されているから 支配企業の「価格の傘」によって 無駄な競争をしなくて済むから 8.3 反トラスト 集中市場における反トラストの二つの課題 市場の大きさに比較して、規模の大きな企業が業界の結末を左右すること 略奪的価格設定 • コスト以下の価格をつけ、競合を撤退させる 共謀 共謀 • 競合しているはずの企業が競合していない 価格操作 • 企業が価格をきめてしまう 意識的並行行為原則 • 他企業の価格変更に合わせて、意識的に価格を変更する 終 わ り で す 。
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