政策立案 自転車の通行帯について 自転車事故の現状1 平成22年には

政策立案
自転車の通行帯について
自転車事故の現状1
 平成22年には、自転車乗用中の交通事故は15万1625件
 件数は漸減傾向にあるが、交通事故全体に占める自転車乗
用中の事故の割合は高くなっている
自転車事故の現状2
 自転車乗用者の事故のうち80%以上は対自動車
 対歩行者では自転車が加害者になることもある
 震災以降自転車で通勤する人が増えたと言われる
ため、自転車の事故も注目されるようになった。
現状の問題点1
 以上の現状をふまえ、警察庁は2011年10月に自転車の通
れる歩道の幅を従来の「2m以上」から「3m以上」へ引
き上げるなどを盛り込んだ通達を発出した
 しかし、自転車や自動車の利用者からは、自転車が車道
を走るようになると今より危険になるのではないかとの
意見が多く見られた
現状の問題点2
 道路交通法第63 条の4第1項において、自転車は
○ 道路標識等により歩道を通行することができることと
されている場合
○ 運転者が子どもや高齢者等である場合
○ 車道又は交通の状況に照らして自転車の通行の安全を確
保するためやむを得ない場合
には、歩道を通行することが出来るとされており、実
際には車道と歩道のどちらを通行すればよいかは不明瞭
なままである。
政策
 自転車がどこを通行すればよいのかをはっきりさせる
 安全のため、原則として左側通行を徹底する
 自転車専用レーンの幅は1.5m以上
 これをふまえて
A. 両側の歩道の幅が3m以上の場合
B. 両側の歩道は3m以下だが車道に自転車専用
レーンを設置できる場合
C. A,Bのいずれでもない場合
の3つ場合に分けて考える
A.歩道が3m場合以上の場合
 歩道に白線や柵で区切った自転車専用レーンを設置する
(自転車専用レーン、歩行者レーンともに1.5m以上)
 自転車は原則として進行方向に向かって左側の歩道の
レーンを一方通行とする
 自転車の利便性を考慮し、自転車の通行量が多く歩道
が広い場合には写真のように自転車専用レーンを対面
通行することも可能とする。
 この場合には自転車専用レーンの中で左側通行とする
B.歩道は3m以下だが車道に自転車
専用レーン設置をできる場合
 車道に自転車専用レーンを設置
 自転車は左側通行
 車道の端に自転車専用レーンを設置すると路上駐車
ができなくなってしまうため、荷捌きの車が多い場
所では写真のように歩道寄りに駐車帯を設けるよう
にすることも可能とする
C. A,Bのいずれでもない場合
 基本的に車道の左端を通行
 自転車の安全を守るため、車道を自転車が走ることを
標識や舗装などで自動車に分かるようにして注意を促
す
 歩道を通行する場合、自転車からおりて歩く
 自動車の交通量が多い場合、自転車の安全に疑問が残
るため自転車専用レーンを設置できるように、車道を
減少させるあるいは道自体を拡張するなどの対策を長
期的には講じていく
その他
 ルールを徹底させるために、CMや小中学校での交通安
全教室などの広報活動も行う
 横断歩道は自転車専用レーンとつながったものにし、
レーンを着色する。
 自転車の違反に対する罰金・罰則が欧米と比べて厳し
すぎるため適用されにくく、自転車の違反はこれまで
見過ごされてきた。
したがって罰金・罰則を現実的なものにする
(夜間の無灯火、二人乗り、傘差し運転、右側運転
などは5000円の罰金)