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会計学2
第1回目
コーポレートガバナンスとCSR
担当:奥田真也
この講義の目的

本稿義では会計情報を用いた分析や意思決定、評価につ
いて学びます。

前半では企業外部者が会計情報を用いてどのように分析
や意思決定、評価を行うかについて考察します。


三年の講義の財務分析の入門編
後半では企業内部においてこれらの活動がどう行われて
いるかについて考察します。

三年の講義の管理会計の入門編
2
3
講義計画
1.
コーポレートガバナンスと
CSR
9.
戦略策定と管理会計
10.
競争優位確立と管理会計
11.
予算作成と管理
12.
分権化、事業部制と振替価格
2.
ディスクロージャー
3.
会計の現場から(ゲストスピー
カー)
4.
企業価値
13.
非財務指標について
5.
財務諸表分析(1)
14.
業績評価と報酬
6.
財務諸表分析(2)
15.
会計情報システムについて
7.
株価と会計情報について(1)
8.
株価と会計情報について(2)
講義の前提

貸借対照表、損益計算書について、全く分からないと言
うことは無いこと

キャッシュフロー計算書は聞いたことありますか?

簿記はほとんど出てきません。出来ないより出来た方が
良いくらいです。
4
成績判定基準

期末試験90点+α


期末試験のうち100点分は基本的には全て復習問題と復習テスト
(後述)から出します復習問題は後述のサイトにアップするので、
各自見ておいて下さい。

ただし計算問題は数値を変えます。

全ての記述問題について、例を挙げなさいという追加設定もあり得ます。
このとき、講義で用いてない例を挙げられた場合は点を加算します。

期末試験の持ち込みは電卓(関数電卓は不可)、A4 1枚(書式自由)のみ
可です。
あとにある加算点を加えて、(100点満点以上になりますが)そ
れを素点で最終評価とします

ただし、100点以上が複数出た場合、最高点の人を100点、それ以外の
人を99点とします。
5
+α(任意提出課題)

+αとして以下の2つの任意提出課題を設けます。良い評
価を採りたい人、不可は絶対困る人は奮って提出して下
さい。どちらかをあわせて2問まで提出可とします。
(提出期限は追って指示します)
I.
試験の問題並びに解答を作成
II.
講義で話した内容の事例を調査。具体的には次のような
下限文字数並びに上限文字数は設定しませんが、参考文
献・データ出所は必ず明らかにして下さい。
6
試験の問題並びに解答を作成

もちろん、復習問題とは違う問題を作成して下さい。

数字を変えただけの計算問題は0点。

問題並びに解答を見て、1問当たり1~6点加点します。

さらにその中から良いと思った問題があれば(多少アレン
ジすると思いますが)それを最終試験にだします。これは
90点満点に追加する形で出します。
7
講義で話した内容の事例を調査

前半の内容に関して、企業を数社とりあげて、ガバナン
スや財務数値の比較を行う。

後半の内容に関して、講義で話した内容が実際に企業や
その他の団体(病院、大学など)団体でどのように活用さ
れているのか、まとめる。

内容によって、1問当たり1~8点加点します。
8
参考書

前半(企業分析)に関する入門書


桜井久勝『財務諸表分析』中央経済社
後半(管理会計)に関する入門書

浅田孝幸他『管理会計・入門』有斐閣アルマ

加登豊編『インサイト管理会計』中央経済社
9
コーポレートガバナンスに関して
10
http://www.sankei.com/images/news/150307/ecn1503070024-n1.jpg
この話題について

企業はだれのもの?


創業者?経営者?社員?
企業は誰のために動く

経営者?従業員?顧客?


お詫びセールって誰にお詫び?
最終的にそれを決めるのは誰?

社長?株主?
11
コーポレートガバナンスを巡
る混乱

経営者 vs 株主


所有と経営の分離→経営者を株主のために動かすに
は?
企業 vs 「社会」

「儲けること」と社会の一員としての企業の乖離

企業の社会責任 (Corporate Social
Responsibility:CSR)
12
所有と経営の分離

企業の所有者=社員=株主

企業の経営者は株主とは限らない

利点


所有者が有能でなくても資本(儲け)を増やせる

大量の資金を調達できる(株主の有限責任)
欠点

経営者が自分勝手な行動を取り勝ち(経営者の有限責任)

投資家は気まぐれ。(企業の安定性への不安)
13
欠点を防ぐには
=コーポレートガバナンスの強化とは

意思決定をより適切な方向に導く
社外取締役
 委任状争奪戦


不正を起こさせない


説明責任の徹底


内部統制
情報開示(ディスクロージャー)
責任を取らせる

株主代表訴訟
14
15
CSR(企業の社会責任)
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「社会」とは何?



利害関係者という意味で
Stakeholderに対する責任とも
いわれる
株主に対する責任を入れるのか
否か?
お金儲けとCSRは矛盾するのか
否か?

CSRは単なる支出か?

お金儲けは社会悪か?

矛盾しないならなぜか?
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従業員に対して


地域社会に対して


顧客相窓口の設置
取引先に対して


博物館運営など
顧客に対して
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
女性雇用など
フェアトレード
地球環境に対して

二酸化炭素排出量