「情報科学」 先週のおさらい 第9回 ネットワーク技術 1 伝送技術 高速通信に向くのはどっち? 1. 2. パラレル伝送方式 シリアル伝送方式 コンピュータ内部では 高速なパラレル伝送が行われ ていますが、通信技術ではシリ アル伝送のほうが高速に通信 をすることが出来ます。 2 32% 68% パラレル方式 シリアル方式 パラレル方式が高速通信に向かない理由は? 1. 2. 3. 通り道が多いから 同期を取る必要が あるから 息切れするから 72% 21% 幅広い通り道を持つパラレル 伝送ですが、同期を取る必要 があるために通信速度に遅れ が出るようです。 3 7% 1 2 3 同期を取る理由、間違っているのは? 1. 2. 3. 送受信のタイミング を合わせるため いつデータが送られ るか判るように デジタル伝送では 必須だから 4 42% 29% 1 29% 2 3 水平パリティチェック方式 間違った説明は? 1. 2. 3. 余分なビットがある ビットの“1”の数は 常に一定 受け取り側が 誤りを検出する 45% 28% 28% 偶数パリティと奇数パリティとい う方式があります。 5 1 2 3 「誤り訂正方式」の説明で、正しいのはどっち? 1. 2. 誤りを検出したら、 データの再送信を 要求する方式 誤りを検出したら、 受信側でデータを 訂正してしまう方式 43% 57% 6 1 2 「情報科学」 第10回(全15回) インターネット技術 7 コンピュータネットワーク コンピュータの発達と普及を受け、 コンピュータ同士を接続する要求が出てきた コンピュータを単独で利用するより、 複数のコンピュータを連携することで、 作業効率を向上させることが可能に 8 OSI参照モデル(p.71) どの様な種類のコンピュータ間でも データ交換ができるよう、ルールを考案 =Open System Interconnection 通信システムを7つの階層に分けて構成 9 OSI基本参照モデルの7階層(p.71) アプリケーション業務 (データ処理など) ⑦アプリケーション層 上位層 ⑥プレゼンテーション層 ⑤セッション層 ④トランスポート層 下位層 ③ネットワーク層 ②データリンク層 ①物理層 伝送媒体(物理媒体) 10 OSIの範囲 ネットワークの種類(p.76) ネットワークの広さによって分類 分類 領域 LAN(Local Area Network) 構内 MAN(Metropolitan Area Network) 都市圏 WAN(Wide Area Network) 広域 11 通信距離 短 長 表5-1 LANとWANの比較(p.77) LAN WAN 通信回線の敷設者 利用者 第1種通信事業者 通信範囲 ビルの構内や敷地内 より広い範囲 伝送速度、品質 LANより落ちる 使用頻度が高いため、その 分技術革新が進み、高速・高 品質 経費 購入時の費用のみ 12 購入時の費用の他に、毎月 の回線使用料がかかる LANを用いるメリット 様々な機器(プリンタ、スキャナ、外部記憶装置など)の 共有が可能 共有ファイルを用いることで、共同作業が可能に 世界規模の共有ファイルを用いて、自動車を設計 データベースの共有により、知識を共有可能に インターネットへの親和性が高い 13 元来、インターネットに向けて開発された技術を応用 LANの規格 イーサネット(Ethernet)とTCP/IPの組み合わせが一般的 Ethernet:アメリカXEROX社が開発した通信規格 後に、一般に開放された 宇宙を満たしていると考えられていた エーテル(Ether)から命名された TCP/IP:Transmission Control Protocol(伝送制御)と Internet Protocol(インターネットプロトコル) から構成される 14 Ethernet Ethernetのケーブル規格 10BASE5=通信速度10Mbps 通信距離500㍍まで 10BASE-T=通信速度10Mbps カテゴリー3 100BASE-TX=通信速度100Mbps カテゴリー5 1000BASE-TX=通信速度1000Mbps カテゴリー6 ストレートと、クロスケーブルが存在する ←注意 -T :撚り対線、電線を2本対で寄り合わせたケーブル ノイズの影響を受けにくく、現在の主流 カテゴリー :通信速度によって異なる 15 無線LAN技術 無線を利用してネットワーク通信を行うLAN技術 IEEE 802.11シリーズが普及している 規格 策定時期 周波数帯 公称速度 IEEE 802.11 1997年 2.4~2.5GHz 2Mbps IEEE 802.11b 1999年10月 2.4~2.5GHz 11Mbps/22Mbps IEEE 802.11a 1999年10月 5.15~5.35GHz 5.47~5.725GHz 最大54Mbps IEEE 802.11g 2003年6月 2.4~2.5GHz 54Mbps 4.9~5.0GHz 5.03~5.091GHz 54Mbps 2.4GHz/5GHz 100Mbps~ IEEE 802.11j IEEE 802.11n 2009年7月 “基地局”としての免許は不要なものが多い Wi-Fi 16 無線LAN技術 IEEE 802.15シリーズ Bluetooth (IEEE 802.15.1) - モバイル機器向け Ultra Wideband (UWB、IEEE 802.15.3a) Zig Bee (IEEE 802.15.4) 駅構内やホテルロビーなどで利用可能な 無線LANサービスがある 公衆無線LAN 17 ホットスポット、FREESPOT など LANの説明、間違いは? 1. 2. 3. 4. 様々な機器の 共有が可能 TCP/IPという 通信ルールがある LANは長距離通信 に向いている Buletoothは無線 LANの方式の一つ である 18 78% 4% 1 11% 7% 2 3 4 インターネット(p.83) インターネットとは? TCP/IPというルールで互いに繋がった ネットワークを結ぶネットワーク 構内ネットワーク(LAN) 19 インターネットの歴史(p.84) きっかけは米ソ冷戦 分散型コンピュータネットワークの研究 1969年 ARPA 1983年 TCP/IPが採用される=インターネット誕生 1989年 軍事用ネット(MILNET)と分離 その後民間に開放 20 インターネットの歴史(p.84) 日本では1984年(昭和59年) 東京工業大学・東京大学・慶應義塾大学の コンピュータを電話回線でつなぐJUNETから 1986年 JUNETがインターネットに接続 1988年 JUNETと民間企業が接続 =WIDEプロジェクト 1992年 WIDEと民間ネットワーク (PC-VAN、NIFTY-Serve)が接続 1994年 個人向けサービス開始 1995年 Windows95発売 →インターネットの爆発的普及 21 インターネットの仕組み データグラム形式(前回説明)を用いてデータを送受信 データをパケット(小包)に分けて送信 宛先として“IPアドレス”を用い管理する ベストエフォート:最善を尽くす (可能な範囲で仕事をしますよ) 22 TCP/IPのアドレス(p.89) MACアドレス 機器やノードを識別するために用いる OSI参照モデルでは②データリンク層 IPアドレス インターネット上に接続されているコンピュータに付与 IPv4では32ビットの形式 10 00001010 1 3 00000001 00000011 8ビット 32ビット 23 5 00000101 IPアドレス(p.90) インターネットの普及に伴い、32ビットのIPv4では アドレスの枯渇が現実的になってきた IPv4 は43億個のIPアドレスを使用可能 24 枯渇が目前 接続する機器の増加に対処 → IPv6 IPv6 アドレスを128ビットで管理するIPv6の普及が進められる 43億の4乗個、事実上アドレスが無限に 様々な機器にアドレスを付与可能 個人が特定されることにつながり、セキュリティの強化が必要 中継する機器がIPv6に対応するのを待たねばならない WindowsはVistaから、IPv6対応に アドレスの表示例 25 3ae3:90a0:bd05:01d2:288a:1fc0:0001:10ee (16進標記) IPアドレス(IPv4)(p.90) インターネットを利用する規模によりクラス分けを行う 用途 アドレスの範囲 1.X.X.X ホスト数 クラスA 大規模ネットワーク用 クラスB 中規模ネットワーク用 128.X.X.X ~191.255.X.X 約65,000 クラスC 小規模ネットワーク用 192.0.0.X ~223.255.255.X 254 ~ 27.X.X.X クラスD マルチキャスト通信用 224.0.0.0 ~239.255.255.255 クラスE 240.0.0.0 ~247.255.255.255 26 実験用 約1600万 IPアドレス 有限のIPアドレスを有効に用いるため、 サブネットマスク(32ビット)を用いてアドレスを管理 プライベートIPアドレス IPアドレスは数字の羅列 27 人にわかりやすいよう、ドメイン名を用いる DNS(ドメインネームシステム)が IPアドレスとドメイン名を変換 ドメイン名 www.hokurikugakuin.ac.jp 第4レベルドメイン名 第3レベルドメイン名 組織名称 第1レベルドメイン名 国を表す Jp:日本 第2レベルドメイン名 組織を表す ac:大学・研究機関、co:企業、go:政府 28 ポート番号(p.94) コンピュータがデータを送受信する際に用いる 出入り口に割り振られた番号 0から65535まで用意されている 表6-3 よく知られるポートの例 ポート番号 使用するソフトウェア 20 FTP(データ転送用) 21 FTP(制御用) 23 Telnet 遠隔制御用 25 SMTP メール送信 53 DNS 80 WWW(HTTP) 110 29 POP3 備考 ホームページなど メール受信 インターネットの説明で、 誤っているものはどれ? 1. 2. 3. 4. TCP/IPというルール で通信を行う 宛先はIPアドレス IPv6は無限に近い IPアドレスを使える インターネットは 互いに確実に通信 を行うよう取り決め られている 30 39% 35% 19% 6% 1 2 3 4 今回の内容は 1. 2. 3. 4. 難しかった やや難しかった まあまあ判った よく判った 37% 29% 29% 6% 31 1 2 3 4 今回難しかった内容は? 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. OSI参照モデル ネットワークの種類 LAN 無線LAN インターネット TCP/IP IPアドレス ドメイン名 ほぼ全て 32 36% 21% 18% 12% 9% 3% 0% 1 2 0% 3 4 5 0% 6 7 8 9 今回新しい発見をした内容は? 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. OSI参照モデル ネットワークの種類 LAN 無線LAN インターネット TCP/IP IPアドレス ドメイン名 ほぼ全て 33 22% 16% 16% 13% 9% 9% 6% 6% 3% 1 2 3 4 5 6 7 8 9 連絡事項 7/19(月)授業は31教室 期末試験情報 34 7月26日(月)に学期末試験を実施予定 教科書・ノートは持込OK 配布したレジュメ(プリント)の持込は不可 レジュメをそのままノートに貼った物はアウト レジュメの内容をノートにまとめた物はOK 範囲は第1回から第15回まで
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