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図15-1 教師になる人が学ぶべき知識
子どもにつ
いての知識
教材内容
について
の知識
教授方法
について
の知識
表15-1 InTASCで求められる教師の力量
1.学習者の発達
学習
者と
学習 2.学習者の差異
3.学習環境
4.内容の知識
内容
5.内容の応用
6.評価
教育
実践
7.教授計画
8.教授方略
専門
職の
責任
9.専門的学習と
倫理的実践
10.リーダー
シップと協働
学習者がいかに成長・発達するかを理解している。学習・発達のパターンは,
認知的・言語的・社会的・情意的・身体的領域において個々人によって多様
であることを認識し,発達的に適切でやりがいのある課題をデザインし実践
する。
一人ひとりの学習者が高い水準に到達できるインクルーシブな学習環境を保
障するために,個々人の差異や多様な文化・コミュニティを理解している。
個人・協働の学習を支援し,積極的な社会的相互作用,学習への主体的関与,
そして自己動機付けを促す環境を創造するために他者と協働している。
中心概念,探究のツール,学問分野の構造を理解しており,内容の習得を保
障するために,これらの側面を学習者にとって身近で意味あるものとする学
習経験を創造している。
地域・世界の真正な問題とつながるような批判的思考,創造性や協働的な問
題解決に学習者が関与できるように,概念の結びつけ方や異なる視点の活用
の仕方を理解している。
学習者が自身の成長に関与したり,学習の進歩をモニターしたり,教師と学
習者の意思決定を促したりするための多様な評価方法を理解し,活用してい
る。
内容領域の知識,カリキュラム,学際的なスキルや教授法だけでなく,学習
者の知識やコミュニティの背景も踏まえて,あらゆる生徒が学習目標に到達
できるよう教授を計画している。
学習者が内容領域とそれらのつながりを深く理解し,意味ある方法で知識を
適用できるスキルを構築できるように促す多様な教授方略を理解し,活用し
ている。
専門的学習に継続的に取り組むことができ,常に自身の実践,特に選択と他
者(学習者・家族・他の専門職・コミュニティ)への行動に対しての影響を
継続的に評価するためのエビデンスを活用し,一人ひとりの学習者のニーズ
を満たせるよう実践を工夫している。
生徒の学習に対する責任を担ったり,学習者の成長を保障するために学習
者・家庭・同僚・校内の他の専門家・コミュニティの成員と協働したり,専
門職の向上を図ったりするために適切なリーダーシップの役割と機会を求め
ている。
表15-2 メリルによるIDの第一原理
1. 現実に起こりそうな問題に挑戦する(Problem)
2. すでに知っている知識を動員する(Activation)
3. 例示がある(Tell me でなく Show me)
4. 応用するチャンスがある(Let me)
5. 現場で活用し、振り返るチャンスがある(Integration)