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観 測 編
宇宙・惑星や地球上の自然現象を様々な手法で観測し, 得られた
データを解析することで未知なる現象の発見・解明を目指します.
また, 観測から得られたデータは理論研究などにも役立てられます.
宇宙・惑星観測
北大は惑星大気をモニタリングし, その気象を理解するた
め様々な研究観測を計画・実施しています. 独自に1.6 m
1.6 m ピリカ望遠鏡
気球望遠鏡“風神”
金星探査機 “あかつき”
光学望遠鏡 (ピリカ望遠鏡) とその観測装置を開発・運用
するとともに, 他大学やJAXAとも共同で気球望遠鏡・惑
星探査機の開発・運用を行い, 複数の手段による観測
データを総合的に扱うことで現象の解明を目指します.
NGC3516
また, 惑星のみならず星形成領域や銀河とその中心核な
ピリカ望遠鏡による観測データ (左: 木星・土星, 右: 活動銀河核)
ど様々な天体を対象とした観測研究も行っています.
高層大気観測
地球の高層大気には, まだ解明されていない現象や構
造が多くあります.
地球高層大気の仕組みは多くの研究分野に関わるの
で, その解明は重要なテーマとなり, 衛星やロケットを
使った観測が行われています.
北大では, NASA と連携してロケットを使った高層大気
のプラズマや風速の観測を行っています.
高層大気観測ロケット
宇宙花火
雷・高高度発光現象
上 : 雷雲活動に伴う発光現象
の概略図
下 : GLIMSで観測された雷放
電の進展の様子
北大では, 雷放電によって生じる電場・磁場の計測を行い, 雷活
動から様々な気象現象の予測可能性を探っています。
また, 雷雲活動に伴い中層大気で発生する スプライトなどの大
規模な発光現象(TLEs) を調べるため, 国際宇宙ステーション
からの観測ミッション(GLIMS) や航空撮像で得られたデー
タの解析を行っています.