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資料1-1
「新たなオープンデータの展開に向けて」の
進捗状況
(国による取組)
目次
(「新たなオープンデータの展開に向けて」における「重点的に取り組む事項」より項目抜粋)
1.政府標準利用規約第2.0版の決定と普及
2.独立行政法人、公益企業等におけるオープンデータの推進
3.公開データ(データカタログサイト等)の質・量両面での拡充
①従来のWeb中心からWeb非掲載データへの拡充
②機械判読可能な形式のファイルや外国語データの比率向上
③制度上の制約(要承認、有料等)が存在するデータの整理
④オープンデータの推進に向けた課題
4. 今後の国際展開について(案)
1.政府標準利用規約第2.0版の決定と普及
平成27年12月24日 第66回各府省情報化統括責任者(CIO)連絡会議で、
政府標準利用規約第2.0版が決定。(二次利用推進ガイドラインの改定として)
政府標準利用規約(2.0版)のポイント
1.国際的にオープンライセンスとみなされている英国Open Government License
(OGL)を参考に構成、規定ぶりを見直し
2.国際的にオープンライセンスとみなされない要因であった一定の利用に関する禁止規
定を削除
3. CC-BY互換である旨を明記
政府標準利用規約(2.0版)の決定以降の動き
1.12月24日 府省庁に対し、管理ウェブサイトの利用規約へ第2.0版適用を要請
2.International Open Data Day 2016(3月5日) において、政府標準利用
規約第2.0版の紹介をする等、広報活動を実施。
3. 3月11日一般社団法人オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構
(VLED)利活用・普及委員会から勝手表彰優秀賞を受賞
1
(参考1)
政府標準利用規約(2.0版)の決定までの経緯
時期
決定等
意義
平成25年6月
・「電子行政オープンデータ推進のためのロードマップ」
・「二次利用の促進のための府省のデータ公開に関する基本的
考え方(ガイドライン)」(二次利用促進ガイドライン)
府省のウェブサイトの利用
ルールの見直しがロードマッ
プ(工程表)に明記された。
平成26年6月
「政府標準利用規約第1.0版」
(二次利用促進ガイドラインの別添として)
※平成27年度に内容の見直し検討をする旨、明記
原則二次利用可能な利用
ルールへの転換
平成26年6月~
・府省ウェブサイトへの政府標準利用規約第1.0版の適用
1,000以上の府省ウェブサ
イトが原則二次利用可能な
利用ルールを適用
平成27年度
・国際的にオープンなライセンスと認められる内容への見直し
・政府標準利用規約第1.0版、またはCC-BYによってデータを
公開している府省や地方自治体へのトラブルや問い合わせの
発生状況について調査(結果、問題となる事例なし)
平成27年12月
「政府標準利用規約第2.0版」
平成28年1月~
・府省ウェブサイトへの政府標準利用規約第2.0版の適用
国際的にオープンなライセン
スと認められるよう、CC BY
互換を明記
2
(参考2)各府省庁ホームページ(本省、本府、本庁)への第2.0版 適用状況
府省庁名
内閣官房
内閣法制局
人事院
内閣府
宮内庁
公正取引委員会
警察庁
金融庁
消費者庁
復興庁
総務省
法務省
外務省
財務省
文部科学省
厚生労働省
農林水産省
経済産業省
国土交通省
環境省
防衛省
適用状況
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
○
○
○
○
○
○
○
○
×
○
適用完了率
90%
21府省庁中19が適用済
内閣官房IT総合戦略室調べ
平成28年4月4日現在
3
(参考3)各府省庁が管理するWebサイト全体への適用状況
(11)
100%
100%
100%
100%
100%
100%
(2)
(1)
(2)
(18)
(17)
(6)
90%
83%
(30)
(41)
(104)
(29)
67%
63%
61%
(2)
34%
34%
(336)
(269)
66%
57%
75%
83%
25%
17%
(8)
(1)
25%
48%
50%
52%
50%
(18)
(29)
(81)
(92)
(2)
33%
37%
5%
1%
0%
0%
0%
89%
87%
100%
100%
10%
20%
30%
40%
50%
Series1
府省庁名(管理対象サイト全体数)
Series2
60%
70%
80%
0%
0%
0%
0%
0%
0%
10% 0%
17%
0%
0%
0%
14%
0%
0%
0%
10%
0%
0%
5%
12%
0%
0%
90%
100%
Series3
適用率: 適用済サイト数/管理対象サイト全体数
内閣官房IT総合戦略室調べ
4
(参考4)「地方公共団体オープンデータ推進ガイドライン」の見直し
・政府標準利用規約第2.0版に伴い変更する箇所
変更箇所
変更後
変更前
3 データ公開等に関する基本的な考え方
(2) 公開するデータの利用ルールの在り方
イ 採用すべき利用ルールと表示方法
国際的にも広く認知されている標準的なルールとす
ることも、国際的な情報流通が進展する中、国内
外のデータの有効な利活用を図る観点からも重要
であることから、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
表示 4.0 国際(CC BY)」 を採用することが望
ましい。
国際的にも広く認知されている標準的なルールとす
ることも、国際的な情報流通が進展する中、国内
外のデータの有効な利活用を図る観点からも重要
であることから、「クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
表示 2.1 日本(CC BY)」 を採用することが望
ましい。
脚注20
府省ガイドラインの別添1「政府標準利用規約
(第2.0版)」は国の府省のWebサイトの利用
ルールのひな形として策定されたものであるが、ウェブ
サイトのコンテンツを原則二次利用可能にする利用
ルールとして、地方公共団体でも利用できる。
府省ガイドラインの別添1「政府標準利用規約
(第1.0版)」は国の府省のWebサイトの利用
ルールのひな形として策定されたものであるが、今後
見直しの検討を行うとされていることから、地方公共
団体の公開データの利用ルールとして利用する際に
は、その点に留意されたい。
脚注21
「政府標準利用規約(第2.0版)」は、クリエイ
ティブ・コモンズ・ライセンス 表示4.0国際
(https://creativecommons.org/licenses
/by/4.0/legalcode.ja)と互換性があると定め
ている。
「政府オープンデータに先進的に取り組んでいる地
方公共団体においても、クリエイティブ・コモンズ・
ライセンス 表示2.1 日本
(http://creativecommons.org/licenses/
by/2.1/jp/legalcode)、通称CC BY が広く採
用されている。
(3) オープンデータとしてのデータ作成方法
エ データの信頼性の確保や改ざんのリスク
①政府標準利用規約(第2.0版)に準じ「公表
者は、利用者が該当コンテンツを用いて行う一切の
行為について何ら責任を負うものではない」旨や、
「編集・加工した情報を、あたかも○○市が作成し
たかのような態様で公表・利用してはいけません」旨
の利用規約を盛り込む
① 政府標準利用規約(第1.0 版)に準じ「公
表者は、利用者が該当コンテンツを用いて行う一切
の行為について何ら責任を負うものではない」旨や、
「編集・加工した情報を、あたかも○○市が作成し
たかのような態様で公表・利用することは禁止する」
旨の利用規約を盛り込む。
・政府標準利用規約第2.0版の決定等を踏まえ、「地方公共団体オープンデータ推進ガイドライ
ン」(概要や手引書も含め)を改訂。
5
2.独立行政法人、公益企業等におけるオープンデータの推進
①調査結果
調査対象となる独立行政法人、公益企業等からの回答を取りまとめた結果、オープンデータに取り組
んでいると回答があった機関のコンテンツを確認したところ、オープンデータとして二次利用を可能
とする利用規約の適用が確認できた機関は少なかった。
オープンデータに取り組んでいますか。
カテゴリー
対象機関数
回答数
回答率
「はい」と回答
CC-BYの適用 した機関のうち、 「いいえ」と回答した機
「はい」と回答
今後、更に
関のうち、今後、取組
が確認できた
した機関
拡充すると回答し 予定と回答した機関
機関
た機関
独立行政法人
公益企業等
98
95
97%
65
7
22
7
2368
281
12%
73
4
7
15
(注)平成28年2月末時点。内閣官房情報通信技術総合戦略室調べ
6
②独立行政法人におけるオープンデータ事例
研究関連のオープンデータとして、防災・減災関連情報、生命科学系データベース情報、理研のメタデータを体系的
に整理して公開するサービスを行っているほか、全国での昆虫調査における生物の写真が公開されている。
府省庁名
機関名
二次利用が可能と
なるルール
防災科学技術研究
CC-BY
所
文部科学省
CC0、CC-BY、
科学技術振興機構 CC-BY-SA
コンテンツ
URL
http://ecom-plat.jp/niedcr/group.php?gid=10129
JPEG、png、PDF 防災・減災関連情報
http://ecom-plat.jp/19640616niigata-eq/
http://integbio.jp/dbcatalog/downl
生命科学系データベースカタログ
CSV等
oad
情報
http://dbarchive.biosciencedbc.jp/
CC-BY
RDF
化学物質データ
https://stirdf.jglobal.jst.go.jp/
CC-BY-SA
RDF、xml、ttl
理研メタデータベース
http://metadb.riken.jp
農業環境技術研究
CC-BY
所
JPEG
全国での昆虫調査における生物
https://tombo.dc.affrc.go.jp/
の写真
工業所有権情報・研
CC-BY
修館
PDF、html、XLS 決算、調達、事業
http://datameti.go.jp/
日本貿易振興機構 CC-BY
PDF
国・地域情報
http://datameti.go.jp/
CC-BY
PDF
オープンデータ化勉強会
CC-BY
PDF
米国オープンデータ調査報告
理化学研究所
農林水産省
ファイル形式
経済産業省
情報処理推進機構
CC-BY又は商用を
ZIP、フォントファイ
含めた二次利用許
文字情報基盤整備事業
ル、PDF、JSON
可
(注)内閣官房情報通信技術総合戦略室調べ
https://www.ipa.go.jp/about/resea
rch/20131121.html
https://www.ipa.go.jp/about/resea
rch/20130830.html
http://mojikiban.ipa.go.jp/
7
③公益企業等におけるオープンデータ事例
札幌市交通局では、札幌市営地下鉄や札幌市電における時刻表や運行情報などを公開している。
また、名古屋市交通局では、駅AED設置状況を公開している。
分野
鉄道事業者
バス事業者
事業者名
二次利用が可能と
ファイル形式
なるルール
コンテンツ
URL
札幌市交通局
CC-BY-SA
JSON
https://ckan駅時刻表、市電運行情報、市電位置
sapporo.odcity.org/organization/sa
情報、駅設備情報、駅乗車人員、運
pporo-city-transportation
賃情報、駅間所要時間、路線図
神戸市交通局
CC-BY 2.1JP
csv
時刻表、駅所在地
名古屋市交通局
CC-BY
CC-BY-SA
xls
地下鉄時刻表、地下鉄区間、区数距 http://www.kotsu.city.nagoya.jp/ab
離表、駅別乗車人員、料金表
out/opendata/
駅AED設置状況
名古屋市交通局
CC-BY
xls
料金表、時刻表
http://www.city.kobe.lg.jp/kotsu/s
ubway/opendeta.html
http://www.kotsu.city.nagoya.jp/ab
out/opendata/
(注)内閣官房情報通信技術総合戦略室調べ
8
参考1)調査対象の独立行政法人
電子行政オープンデータ第11回実務者会議
(平成27年12月4日)資料より抜粋
各府省庁が所管している全ての独立行政法人(98法人、平成27年12月時点)
府省庁名
内閣府
消費者庁
総務省
外務省
財務省
文部科学省
厚生労働省
農林水産省
経済産業省
国土交通省
環境省
防衛省
独立行政法人(中期目標管理法人、国立研究開発法人、行政執行法人)の名称
国立公文書館、北方領土問題対策協会、日本医療研究開発機構
国民生活センター
情報通信研究機構、統計センター、郵便貯金・簡易生命保険管理機構
国際協力機構、国際交流基金
酒類総合研究所、造幣局、国立印刷局
国立特別支援教育総合研究所、大学入試センター、国立青少年教育振興機構、国立女性教育会館、国立科学博物館、物
質・材料研究機構、防災科学技術研究所、放射線医学総合研究所、国立美術館、国立文化財機構、教員研修センター、科
学技術振興機構、日本学術振興会、理化学研究所、宇宙航空研究開発機構、日本スポーツ振興センター、日本芸術文化振
興会、日本学生支援機構、海洋研究開発機構、国立高等専門学校機構、大学評価・学位授与機構、国立大学財務・経営セ
ンター、日本原子力研究開発機構
労働安全衛生総合研究所、勤労者退職金共済機構、高齢・障害・求職者雇用支援機構、福祉医療機構、国立重度知的障害
者総合施設のぞみの園、労働政策研究・研修機構、労働者健康福祉機構、国立病院機構、医薬品医療機器総合機構、医薬
基盤・健康・栄養研究所、地域医療機能推進機構、年金積立金管理運用、国立がん研究センター、国立循環器病研究セン
ター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究セ
ンター
農林水産消費安全技術センター、種苗管理センター、家畜改良センター、水産大学校、農業・食品産業技術総合研究機構、
農業生物資源研究所、農業環境技術研究所、国際農林水産業研究センター、森林総合研究所、水産総合研究センター、農
畜産業振興機構、農業者年金基金、農林漁業信用基金
経済産業研究所、工業所有権情報・研修館、日本貿易保険、産業技術総合研究所、製品評価技術基盤機構、新エネル
ギー・産業技術総合開発機構、日本貿易振興機構、情報処理推進機構、石油天然ガス・金属鉱物資源機構、中小企業基盤
整備機構
土木研究所、建築研究所、交通安全環境研究所、海上技術安全研究所、港湾空港技術研究所、電子航法研究所、航海訓練
所、海技教育機構、航空大学校、自動車検査、鉄道建設・運輸施設整備支援機構、国際観光振興機構、水資源機構、自動
車事故対策機構、空港周辺整備機構、都市再生機構、奄美群島振興開発基金、日本高速道路保有・債務返済機構、住宅金
融支援機構
国立環境研究所、環境再生保全機構
駐留軍等労働者労務管理機構
9
参考2)調査対象の公益企業等
電子行政オープンデータ第11回実務者会議
(平成27年12月4日)資料より一部改変
公益企業等は明確な定義がないため、各府省庁との調整を踏まえ、日常生活に不可欠なサービスを提供する事業
分野を中心に、優先順位が高いと考えられる事業者
事業分野
航空事業者
事業者名
日本航空株式会社
全日本空輸株式会社
株式会社AIRDO
スカイネットアジア航空株式会社
株式会社スターフライヤー
空港事業者
備考
府省庁名
航空法第2条18項でいう「他人の需要に応じ、航空機を使用して有償で旅客又は貨物を運送する事業」を
営む者のうち、旅客を運送する日本国内の事業者(専ら貨物を運送する事業者、国外の事業者を除く)。航
空会社の業界団体である「定期航空協会」の会員が対象
国土交通省
(注)日本トランスオーシャン航空、日本エアコミューター株式会社は日本航空株式会社が、ANAウイングス株式会社、
株式会社ジェイエアは全日本空輸株式会社がとりまとめ。なお、株式会社エアージャパンは国内線を就航していないた
め、対象外
国内27空港の空港ビル会社
空港法に基づく空港機能施設事業者として国土交通省が指定した施設のうち、航空旅客の取扱施設である国
内27空港の空港ビル会社を対象
成田国際空港株式会社
特別法(成田国際空港株式会社法)により設置された空港事業者
新関西国際空港株式会社
特別法(新関西国際空港株式会社)により設置された空港事業者
国土交通省
JRグループ、大手私鉄、準
鉄道事業法第7条に規定する「鉄道事業者」のうち、同法第2条に規定する第1種又は第2種鉄道事業を営む
大手私鉄、その他地域の鉄道
国土交通省
者(貨物専業を除く。)及び軌道法第4条に規定する「軌道経営者」
事業者(181社)
道路運送法第2条第2項の「旅客自動車運送事業」(他人の需要に応じ、有償で、自動車を使用して旅客を
乗合バス事業者 全国の乗合バス事業者
運送する事業)」を営む者のうち、同法第3条の「一般乗合旅客運送事業」(乗合旅客を運送する一般旅客
国土交通省
(2,120社)
自動車運送事業)を営む者として規定される事業体
鉄道事業者
(注)乗合バス事業者には路線バス、高速バス、定期観光バスなどを含む。貸切バス、通学バス等は対象外
道路事業者
電力事業者
ガス事業者
放送事業者
東日本高速道路株式会社
中日本高速道路株式会社
西日本高速道路株式会社
本州四国連絡高速道路株式会社
首都高速道路株式会社
阪神高速道路株式会社
全国の一般電気事業者
(10社)
高速道路株式会社法第1条に規定する高速道路会社
国土交通省
電気事業法第2条でいう一般電気事業者(一般の需要者に電力を供給する事業者)
経済産業省
東京ガス株式会社、大阪ガス株
式会社、東那ガス株式会社、西 主要なガス事業者
部ガス株式会社
日本放送協会、㈱TBSテレビ、
㈱テレビ朝日、㈱テレビ東京、
主要な放送事業者
㈱フジテレビジョン、日本テレ
ビ放送網㈱
郵便事業者
日本郵便株式会社
通信事業者
日本電信電話株式会社
ソフトバンク株式会社
KDDI株式会社
経済産業省
総務省
総務省
主要な通信事業者等
総務省
10
3.公開データ(データカタログサイト等)の質・量両面での拡充
電子行政オープンデータ第11回実務者会議
(平成27年12月4日)資料より一部改変
① 従来のWeb中心からWeb非掲載データへの拡充
■ Webサイトに掲載しておらず、利用者の求めに応じて提供している情報
府省庁
環境省
〃
データ内容
申請や
承認
国立公園の区域及び公園計画図
不要
登山者カウンターデータ(登山口等に設置した
赤外線カウンターのデータ)
不要
公開に向けた取組状況
現在、環境省地方環境事務所のWebサイトでは、
政府標準利用規約1.0版が適用されており、富士山
を始めとする国立公園の区域及び公園計画図をオープ
ンデータとして公開中。
なお、その際、具体的な箇所の規制区分を確認する
場合は、環境省もしくは地方自治体まで問い合わせる
旨の留意事項を記載。
今後、引き続き、利用に当たっての留意事項を記載
予定。
富士山を始めニーズの高い7地域でオープンデータとし
てWebサイトでPDFで公開中。
今後、ニーズや予算等を踏まえつつ、他地域での公
開を検討するとともに、より機械判読性の高いファイルで
の公開も検討中。
(注)各府省庁への再確認の結果、上表以外に該当はなかった。
11
① 従来のWeb中心からWeb非掲載データへの拡充(つづき)
■ 白書等で使用しているローデータ(図表の数値データ)の公開状況
府省庁名
白書等の名称
ローデータのファイル形式
年次報告書
PDF、HTML、CSV
官民人事交流に関する年次報告
PDF
子供・若者白書、食育白書、少子化社会対策白書、高齢社会白書、
CSV
障害者白書、交通安全白書、自殺対策白書
内閣府
経済財政白書、防災白書、犯罪被害者白書、男女共同参画白書、
(ローデータ掲載なし)
日本経済、世界経済の潮流、地域の経済
公正取引委員会 公正取引委員会年次報告
Excel
警察庁
警察白書
Excel
消費者庁
消費者白書
CSV
情報通信白書
Excel、CSV
地方財政白書
PDF、Excel
総務省
消防白書
PDF、HTML
人事院
公害等調整委員会年次報告(白書)
PDF
厚生労働省
人権教育・啓発白書
犯罪白書
開発協力白書
外交青書
文部科学白書
科学技術白書
厚生労働白書、労働経済白書
PDF
Excel
PDF、HTML、Excel
PDF、HTML
PDF、Excel
PDF
PDF、Excel
農林水産省
食料・農業・農村白書、森林・林業白書、水産白書
PDF、Excel
通商白書、中小企業白書
ものづくり白書
エネルギー白書
土地白書
国土交通白書、交通政策白書
首都圏白書、観光白書
環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書
防衛白書
Excel
PDF
PDF、Excel
PDF、GIF、Excel
Excel
PDF
HTML+図=GIF/PDF
PDF
法務省
外務省
文部科学省
経済産業省
国土交通省
環境省
防衛省
ローデータの公開に向けた状況
→28年度、Excelでの公開を予定。
→28年度、CSVでの公開を予定。
→28年度、CSVでの公開を検討。
→28年度、CSVでの公開を予定。
→外交青書については、28年度、CSVでの公開を予
定。
→28年度、Excelでの公開を予定。
→来年度、CSVでの公開を検討。
・上表のうち、下線の付いた白書については、今年度以降、ExcelやCSVで公開すべく
引き続き、働きかけ予定。
12
② 機械判読可能な形式のファイルや外国語データの比率向上
電子行政オープンデータ第11回実務者会議
(平成27年12月4日)資料より一部改変
■ 機械判読に適したファイル形式のデータの登録率向上
機械判読性に優れたcsv形式のファイルや、これに準ずるExcelファイルについて、データカタログサイトでの登録率の
向上を図るため、各府省庁において27年度末の登録率の目標(公開済みデータの20%以上)を設定。
府省庁名
内閣官房
人事院
内閣法制局
内閣府
宮内庁
公正取引委員会
警察庁
金融庁
消費者庁
復興庁
総務省
法務省
外務省
財務省
文部科学省
厚生労働省
農林水産省
経済産業省
国土交通省
環境省
防衛省
府省庁Webサイト(注1) データカタログサイト(注1)
xls,xlsx登録数 csv登録数 xls,xlsx掲載数
100
0
703
161
19
0
6,513
33,463
(精査中) (精査中)
671
0
5,101
0
1,380
1
224
201
629
0
30,901
2,210
1,076
0
9,985
187
7,754
433
10,509
1,591
55,498
43
26,183
2,696
40,045
4,629
(精査中) (精査中)
13,623
549
(精査中) (精査中)
27
219
10
69
50
183
1,099
449
46
7
1,220
774
10
1,316
10,804
4,593
4,244
8,866
14,174
439
72
csv掲載数
3
142
0
1,555
0
0
0
0
17
0
469
0
6
0
60
7,083
0
2,381
66
809
0
現在の登録率
(%)
30.0%
41.8%
52.6%
4.1%
(精査中)
27.3%
21.5%
32.5%
14.8%
1.1%
5.1%
71.9%
0.2%
16.1%
89.8%
21.0%
14.7%
25.2%
(精査中)
8.8%
(精査中)
27年度末の目標値(%)
20%
20%
42.11%
20%
20%
20%
20%
20%
100%
20%
20%
前年度比27%増(注2)
20%
20%
20%
20%
20%
44%
32%
20%
20%
(注1)平成28年2月末現在(内閣官房IT総合戦略室調査)
(注2)法務省は、既に機械判読性の高いファイル形式の登録率(20%)を達成しているため、更なる上積みを目指すべく設定。
13
② 機械判読可能な形式のファイルや外国語データの比率向上
電子行政オープンデータ第11回実務者会議
(平成27年12月4日)資料より一部改変
■ 外国語データ比率
データカタログサイトに登録されている外国語データの比率の向上を図るため、各府省庁において、 27年度末ま
での目標値(登録率を10%以上、もしくは前年度比60%増以上)を設定。
府省庁名
内閣官房
人事院
内閣法制局
内閣府
宮内庁
公正取引委員会
警察庁
金融庁
消費者庁
復興庁
総務省
法務省
外務省
財務省
文部科学省
厚生労働省
農林水産省
経済産業省
国土交通省
環境省
防衛省
2015/3/31現在
日本語
外国語
比率(%)
153
13
7.8%
7,648
1
0.0%
287
0
0.0%
42,875
638
1.5%
463
0
0.0%
4,753
7
0.1%
2,381
43
1.8%
1,254
0
0.0%
1,158
1
0.0%
0
0
0.0%
15,452
166
1.1%
11,880
3,576
23.1%
4,620
390
7.8%
6,016
0
0.0%
14,373
140
1.0%
7,845
36
0.5%
9,425
88
0.9%
30,411
3
0.0%
22,814
584
2.5%
6,738
1,812
21.2%
1,060
12
0.9%
2016/3/31現在
27年度末の目標
(%)
日本語
外国語
比率(%)
179
39
17.9%
10%
8,123
190
2.3%
200程度増
315
0
0.0%
-
41,082
1,206
2.9%
前年度比60%増
481
50
9.4%
10%
4,781
561
10.5%
10%
2,770
122
4.2% 前年度比115%増
1,524
174
10.2%
10%
1,199
87
6.8%
10%
88
0
0.0%
10%
17,064
762
4.3%
前年度比60%増
12,343
3,747
23.3% 前年度比2.6%(注)
10%
4,659
391
7.7%
7,090
45
0.6%
10%
15,978
388
2.4% 前年度比175%増
18,409
301
1.6% 前年度比100%増
11,827
572
4.6% 前年度比100%増
30,678
303
1.0%
前年度比60%増
25,123
790
3.0%
前年度比60%増
8,068
1,812
18.3%
10%
1,040
38
3.5%
10%
(注)法務省は、既に外国語データ比率(10%)を達成しているため、更なる上積みを目指すべく設定。
14
③ 制度上の制約(要承認、有料等)が存在するデータの整理
■ 料金を徴収するコンテンツ
・「独立行政法人改革等に関する基本的な方針」(平成25年12月24日閣議決定)において、独立行政法人の業務内容によっては
自己収入の確保が求められていることや、「独立行政法人及び国立大学法人等の自己収入の確保等に向けた取組の状況について」
(平成27年12月会計検査院)において、所見として、近年の我が国の厳しい財政状況の中、各法人において自己収入の拡大につ
なげることのできる取組について可能な限り検討することについて、国会に報告が行われていることから、一律に無償化を求めることは困難。
・このため、各独法に個別に徴収の理由、無償化の可能性について確認したところ、以下のとおり回答があった。
所管府省庁名
総務省
独立行政法人名
有料コンテンツ
EDR電子化辞書
閣議決定に加え、元の辞書について従前の契約条件(有償)
を引き継いでおり、無償化は想定していない。
数値人体モデルデータ
閣議決定に加え、人体モデルとなった個人より、個人が特定され
るような使い方をしないことを条件に利用させていただいてるため、
無償化することは想定していない。
情報通信研究機構
話し言葉コーパス
静止衛星画像データ
可動基線干渉計による静止衛星
データ
財務省
国立印刷局
国立美術館
文部科学省
国立文化財機構
日本芸術文化振興会
徴収の理由・無償化の可能性
閣議決定に加え、元の辞書や音声について、他の民間研究機
関との共有成果であり、無償化は想定していない。
オープンデータ化に向けて検討。
オープンデータ化に向けて検討。
官報情報検索サービス
官報の情報については、インターネット版官報により、国民に幅広
く無償で提供。国立印刷局は独立採算で運営しており、官報情
報検索サービスは、特定の限られた利用者に対する付加価値
サービスであり、受益者負担の原則に基づいて、利用者に応分の
料金を負担していただいている。
国立美術館各館の所蔵作品画像
データ(注3)
国立博物館の収蔵品等の画像デー
タ(注3)
伝統芸能及び現代舞台芸術に関す
る資料の画像等データ(注3)
閣議決定において、国立科学博物館、国立美術館、国立文化
財機構、日本芸術文化振興会の4法人については、「自己収
入を増加して、機能強化を図るため、施設等の貸出し、デジタル
画像の活用拡大等を積極的に進めるとともに、(中略)様々な
工夫・努力を行う」こととされており、無償化は想定していない。
注1 各府省庁への再確認の結果、上表以外に徴収するコンテンツはなかった。
注2 独法への調査の結果、上表以外に料金を徴収するコンテンツの報告はなかった。
注3 各法人の所蔵作品のうち著作権等の問題がないものは、原則として画像データを一般公開している。
15
③ 制度上の制約(要承認、有料等)が存在するデータの整理
■ 個別法令により利用ルールがあるコンテンツ
法令
対象となるコンテンツ
許可が必要な行為
許可が不要な行為
備 考
• 正確性に欠ける測量図を二次
利用することで経済的損失等の
不利益を被る可能性
• 申請者が古い測量成果を使って
おり、指導した事例有り
• 北方領土に作成者の主張して
いる国境線を掲載しようとした事
例有り
• 警報や予想が、政府、自治体の
防災・危機管理対応の初動や、
国民の命を守る行動の判断基
準となる場合有り
測量法
第29条、第30
条、第43条、
第44条
・基本測量成果
・公共測量成果
• 測量成果の複製し、測
量や刊行物の刊行を行
う行為
• 測量成果を使用して、
新たな測量を実施する
行為
• 測量目的以外の内部利用など
正確性を確認する必要が低い
もの(私的及び少人数での利
用、TV放映等の一次的な利
用等)
• 第30条の許可を得た成果物
の二次利用
気象業務法
第十七条第一
項、第二十三
条
・気象、地象(地震 • 気象庁発表内容と異な
動、火山現象等)、
る独自の予報を行う行
津波、高潮、波浪又
為
• 予報の値等を編集して
は洪水の予報
・気象、地震動、火
異なる値の表示等を行
山現象、津波、高潮、 う行為
波浪及び洪水の警
報
• 二次配布や商用利用
• 特定地域を抜き出す等の簡易
な編集
• 気象等の現象以外の予想
• 現象と一対一に対応づけられ
ない値の予想(例:花粉の飛
散予測情報、植物の開花予
測情報、農作物の収穫量・収
穫時期予測情報等)
水路業務法
第二十五条
・海上保安庁が刊行
した海図等
• 類似する海図を発行す
る行為
• 未知の浅瀬による座礁の危険
性(国際基準に基づく海図の
利用が必要)
• 港での水深の減少により緊急的
に海図変更を周知した事例有り
• 米英においても同様に義務づけ
・上表の各コンテンツについては、法令の趣旨に鑑み、利用ルールを設定することに一定の合理性を有する
ものと考えられるため、引き続き、個別法令により利用ルールがあるコンテンツとして整理する。
16
④オープンデータの推進に向けた課題
■ 各府省庁連絡会議を通じたオープンデータの推進に向けた課題の把握
目的
各府省庁のオープンデータ窓口担当者を対象とした「各府省庁連絡会議」を開催し、今後のオープ
ンデータの推進に向けた課題等を把握するため、ヒアリングを実施。
主な課題
内閣官房IT戦略室
○機械判読性の高いファイル形式を
20%以上、外国語データ比率を
10%以上達成しましょう!
○国際ランキングで日本の評価が低い
分野を重点的に取り組みましょう!
○機械判読性の高いファイル、外国語
データを出して!
○国際ランキングで日本の評価が低い
分野で出して!
各府省庁
(オープンデータ窓口担当者)
(原局・地方局等)原課
○原課の理解が進まない
○一律の目標達成は困難。
○やみくもに原課に投げても、作業優
先度が低く、反応されない。
○どのようなデータにニーズがあり、公開
データが活用されているのか分からない。
○もともと公開できるデータ(外国語を
含め)が限られている。
○翻訳には正確性が必要、時間がかか
る。翻訳費用がない。外国語のニーズ
は日本語と異なるのではないか。
○各府省庁Webサイト、e-statサイト、
政府カタログサイトに重複登録するの
が煩雑。
○メタデータの登録方法が煩雑。
○政府カタログサイトの認知度が十分で
ないため、利活用につながっていない。
17
参考)データカタログサイトのデータセット登録数の推移(2015年度)
府省名
合計
データセット数
(2015年3月)
データセット数
(2015年6月)
データセット数
(2015年9月)
データセット数
(2016年3月)
2015年3月か 2015年3月か
らの増減数
らの増減率
12970
13038
14731
16308
3338
25.7%
国土交通省
3202
3211
3416
3619
417
13.0%
経済産業省
1512
1512
2165
2347
835
55.2%
文部科学省
1299
1331
1431
1477
178
13.7%
厚生労働省
1096
1065
1268
1488
392
35.8%
環境省
1025
1035
1035
1037
12
1.2%
内閣府
812
812
1186
1417
605
74.5%
財務省
765
745
774
1166
401
52.4%
総務省
746
748
721
849
103
13.8%
農林水産省
536
536
536
543
7
1.3%
法務省
531
556
565
584
53
10.0%
警察庁
388
407
463
422
34
8.8%
防衛省
278
287
307
326
48
17.3%
金融庁
152
154
163
228
76
50.0%
公正取引委員会
129
130
136
145
16
12.4%
人事院
122
124
141
197
75
61.5%
外務省
120
122
126
131
11
9.2%
宮内庁
93
93
96
121
28
30.1%
内閣官房
63
65
71
74
11
17.5%
消費者庁
53
57
82
83
30
56.6%
内閣法制局
37
37
38
43
6
16.2%
復興庁
11
11
11
11
0
0.0%
18
4.今後の国際展開について(案)
 オープンデータにおける国際的な地位向上のため各種施策を講ずる。
①サミットにおける情報発信
• 伊勢志摩報告書にオープンデータの取組成果
※2013年ロックアーンサミット合意したG8オープンデータ憲章にもとづいた
アクションプランの実行状況の確認。
②利活用指標とアジア地域の連携強化
• OECD(OURdata Index※)やオープンデータの取組に積極的なアジア諸国等
と連携し、防災等の各国共通の社会課題に関する分野や、利活用に焦点を当て
た新たな指標を検討(後述)。
※OURdata Index:OECD(経済協力開発機構)が開発した国際的なオープンデータの指標。
他の民間団体が実施するインデックスと異なり、各国政府のセルフアセスメントによる評価。
具体的な取組については引き続き検討
19
4.今後の国際展開について(案)
 オープンデータの利活用の更なる促進のため、利活用にフォーカスした新たな指標の構
築・発信について検討。
 策定した指標については、グローバルインデックス化を目指し、関係機関と連携。
 利活用の環境や状況を把握する指標の構造の検討。
 あわせて、グローバルに展開できる手法を検討。
 スケジュール
 3月28日に有識者を交え今後の進め方について予備検討を実施。
 OECD、Asia Opendata Partnership(台・韓・インドネシアネシア中心)での
議論を踏まえつつ、方向性と内容について検討。
 必要であれば、実態的な調査を行って、17年度秋を目途に取りまとめを行う。
20