JNPS-presentation

意味性錯読と音韻性錯読を説
明する自己組織化ニューラル
ネットワークモデル
浅川伸一
東京女子大学
• Warrington ら、動物、道具の二重乖離
• Damasio ら大規模な調査、人名=側頭極、
動物=中下側頭葉、道具=側頭後頭連合
野、とおおまかに並んでいる
• fMRI では意味の機能局在を描くことが難
しい
• ↑人ごとに異なる意味カテゴリーの地図→
自己組織化による概念地図の可能性
自己組織化写像 SOM
•
•
•
経験を通じて徐々に概念の体制化を獲得
初期値によって結果がその都度異なる=人ご
とに異なる概念地図に符合(?)
アルゴリズム
1.
2.
3.
4.
任意の入力を与える
その入力に最も近い応答をするニューロンが勝者と
なる
勝者とその近傍のニューロンが入力刺激の特徴を
徐々に学習する
1から3までをすべての入力について繰り返す
モデルの概念図
意味SOMの結果
音韻SOMの結果
意味SOMと音韻SOMをつなぐ Hinton グラフ
まとめ
• 2つのSOMとそれらをつなぐ Hebb 則(の変形)
で意味性錯読と音韻性錯読を説明するニューラ
ルネットワークモデルを提案
• Hinton and Shallice(1991)のデータに適応し、
アトラクタネットワークモデルで説明された現象を
SOM によって可視化して説明できる可能性があ
ることを示した。
• SOM を導入することで、大まかにしか明らかに
されていない意味カテゴリーの皮質地図の概念
を無理なく説明。