現場からの医療改革推進協議会 第5回シンポジウム 2010年11月13日 周産期医療の崩壊をくい止める会 ー佐藤 章先生 追悼ー 医療改革の現在 海野信也 (北里大学医学部産婦人科) わたしたちの5年間 • • • • • • • • • • • • 2004年―2005年 臨床研修制度 空白の2年間 2005年 日産婦学会理事長制に 2005年 医師確保総合対策:公的病院における産科・小児科の集約化 2005年 日産婦学会 産婦人科医療提供体制検討委員会設置 2006年 診療報酬改定:ハイリスク分娩管理加算導入・出産育児一時金 35万円に 2006年 福島県立大野病院事件 – 院内事故調査・医療事故の刑事立件・医療事故報道のあり方 – 医療提供体制の機能不全 2006年 3月12日 「周産期医療の崩壊をくい止める会」 発足 2006年 「子宮収縮薬による陣痛誘発・陣痛促進に際しての留意点」公表 2006年 横浜市 堀病院事件:看護師内診問題 2006年 奈良県 町立大淀病院事件:「たらいまわし」報道 2006年 現場からの医療改革推進協議会の始まり 2006年 産科医療補償制度の導入決定 わたしたちの5年間 • • • • • • • • • • • • • • 2007年 2007年 2007年 2007年 2007年 2007年 知 2008年 2008年 評価 2008年 2008年 2008年 2008年 へ 2008年 2008年 大野病院事件裁判開始 改正医療法施行:助産所の連携医療機関問題 看護師内診問題一応の決着 産婦人科医療提供体制検討委員会 「最終報告書」 奈良県 未受診妊婦死産事例報道:未受診妊婦問題 NICU長期入院児問題に関する医政局長・雇用均等児童家庭局長通 医師の緊急派遣 診療報酬改定:ハイリスク妊娠分娩管理加算拡大・勤務環境改善策 産婦人科診療ガイドライン産科篇 発刊 都道府県:地域医療計画改定 「医療安全調査委員会」大綱案 「安心と希望の医療確保ビジョン」具体化に関する検討会:医師数増 8月20日 大野病院事件福島地裁判決 「妊産婦死亡した方のご家族を支える募金活動」開始 わたしたちの5年間 • • • • • • • • • • • • • • • 2008年 東京都 母体脳出血事例報道 2008年 周産期医療と救急医療の確保と連携に関する懇談会 2008年 産婦人科病院勤務医 在院時間調査 2009年 厚生労働省医政局指導課「救急・周産期医療等対策室」設置 2009年 産科医療補償制度 創設 2009年度予算 産科医等確保支援事業 2009年 日産婦学会医療改革委員会 発足 2009年 新型インフルエンザ対策 2009年 出産育児一時金直接支払制度:出産育児一時金 39万円+3万 円に 2009年 HPVワクチン承認 2010年 周産期医療体制整備指針改定:母体救命救急体制・広域搬送・ NICU増床 2010年 診療報酬改定:急性期病院重点評価・勤務環境改善策評価 2010年度予算 周産期・新生児医療への重点支援策 2010年 日産婦学会 産婦人科医療改革グランドデザイン2010 2010年 社会保障審議会医療保険部会:出産育児一時金制度改革につい ての検討 日本産科婦人科学会・産婦人科動向 意識調査 対象:産婦人科専門医研修指導施設責任者 調査結果 調査対象施設数 回答数 回答率 2008年 756 332 44% 2009年 742 462 62% 2010年 744 458 62% 日本産科婦人科学会 産婦人科動向 意識調査 「全体としての産婦人科の状況」 全体として 良くなっている 全体として 少し良くなっている 全体として 変わらない 全体として 少し悪くなっている 全体として 悪くなっている 2008 5 2009 14 2010 22 0% 59 116 156 87 70 181 177 20% 77 178 40% 60% 35 63 80% 15 100% 2010年7月 日本産科婦人科学会 第3回 産婦人科動向 意識調査 全体としての産婦人科の状況 回答の理由(複数回答) 悪くなっていると感じる理由 1. 産婦人科医不足 21 良くなっていると感じる理由 1. 志望者増 85 2. 分娩施設減少 2. 一般の方・マスコミの理解 26 7 3. 施設減少のための残ってい る施設の負担増・勤務条件 の悪化 6 4. 地域格差の拡大 6 3. 待遇改善 22 4. 人員増 21 2006年3月17日 周産期医療の崩壊 をくい止める会 陳情書 • 「以上の理由により、加藤克彦先生の逮捕・起訴 に対し遺憾の意を表し同医師の無罪実現に向け ご理解とご協力を賜りますよう、またこのような 事案の再発防止のために、以下の方策の実現 をここに提案いたします。 • 分娩の安全性確保のための総合的対策 • 周産期医療に携わる産科医・新生児科医の過 酷な勤務条件の改善 • 医療事故審査のための新たな機関の設立」 「医療改革」の現在 • 分娩の安全性確保のための総合的対策 – 妊産婦死亡症例の登録・調査分析事業 • 日本産婦人科医会・日本産科婦人科学会 • 国立循環器病研究センター・循環器病研究開発費 – 「妊産婦死亡の調査と分析センターとしての基盤研究」 • 周産期医療に携わる産科医・新生児科医の過酷な勤務条件の改善 – 診療報酬における「病院勤務医の負担軽減および処遇改善を図る体制」要件 – 労働基準法遵守を求める運動の広がり • 医療事故審査のための新たな機関の設立 – 「医療安全調査委員会」大綱案 – 産科医療補償制度における「原因分析委員会」 • 医政局「産科医療保障制度運営事業による補助金の範囲で実施 • 新たな医療者・患者関係の構築に向けて – 「医療志民の会」 – 「妊産婦死亡した方のご家族を支える募金活動」
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