平成27年度 実地指導の結果から 指定介護療養型医療施設 介護老人保健施設 (予防)短期入所療養介護 (予防)通所リハビリテーション 大阪府 福祉部 高齢介護室 介護事業者課 施設指導グループ 平成28年6月9日 施設・設備に関するもの 【指導事項】 ●各室の用途を変更 ・霊安室 → 多目的室、倉庫 ・浴室 → 倉庫 等 ●変更届出書の提出が必要 ①介護療養型医療施設 ・変更後、10日以内に変更届出書を提出。 ・建物の構造や部屋の用途を変更する場合、保健所の許可だけで なく、介護保険法上の届出も必要。 (届出の際には、構造設備使用許可書の写しを添付すること。) 施設・設備に関するもの 【指導事項】 ●各室の用途を変更 ・霊安室 → 多目的室、倉庫 ・浴室 → 倉庫 等 ●事前協議と変更届の提出が必要 ②介護老人保健施設 建物の構造等を変更する際は、必ず事前に変更許可申請を行うこと。 なお、工事を伴う場合には、変更許可手数料として3万3千円分の 大阪府証紙が必要。 ※建物の構造及び用途変更を行う場合は、必ず申請前に介護事業者課 施設指導Gに連絡すること。 運営に関するもの 【指導事項】 共通 ●運営規程・重要事項説明書 ・必要事項の記載漏れ(虐待防止、身体拘束廃止等) ・運営規程と重要事項説明書の内容が不整合 ・人員体制やその他の費用の徴収金額の誤記載 ・算定している加算の未記載や誤記載 ●既定内容の定期的な確認 ・運営規程・重要事項説明書の記載を定期的に確認 ・運営規程の内容を変更する場合は変更届の提出 運営に関するもの ●その他の日常生活費の徴収 運営規程や重要事項説明書に規定せず、書面等による 同意がないまま、費用の徴収が行われていた。 ●十分な説明と同意の上、徴収すること 保険給付の対象となっているサービス以外の費用は、 入所者本人又はその家族の自由な選択に基づき、徴収 すること。 その際、入所者本人又はその家族に十分に説明を 行い、書面等による同意を得ること。 運営に関するもの 【指導事項】共通 ●各種研修の実施 各種研修(事故発生防止のための研修、身体拘束等 廃止研修 等)が計画的に実施されていなかった。 ●定期的に実施すべき研修 ① 事故発生の防止のための研修 年2回以上 ② 感染症及び食中毒予防のための研修 年2回以上 ③ 高齢者虐待、身体拘束廃止、人権研修 等 人員に関するもの 【指導事項】介護老人保健施設 ●兼務職員(理学療法士等のリハビリ職員)の勤務体制 ・入所・通所リハビリテーションを兼務する職員につい て、それぞれの勤務実態が不明確であった。 ●勤務体制の確保 ・原則、入所・通所リハそれぞれの勤務表を作成し、 職員の勤務時間、配置等を明確にすること。 人員配置基準 人員配置基準(老健・通リハ) ≪理学療法士・作業療法士・言語聴覚士≫ 常勤換算方法で入所者の数を100で除した数 例)100名定員 1名配置が必要 ※通所リハビリテーションの場合、提供時間を通じて、専ら 通所リハビリテーションの提供に当たる理学療法士等が、利 用者100人またはその端数を増すごとに1名以上確保が必 要。(原則としてリハビリテーションの単位ごとに、かつ営業 日ごとに配置することが望ましい。) 人員配置基準 人員配置基準(共通) ≪介護支援専門員≫ 常勤の者を1名以上配置(100名又はその端数を 増すごとに1を標準) 例)150名定員 2名配置が望ましい ※入所者に支障がない場合は、当該介護老人保健施設等の 他の業務(介護職員等)に従事が可能。 ただし、居宅介護支援事業者の介護支援専門員との 兼務は不可。 介護報酬に関するもの 【指導事項】 共通 ●介護職員処遇改善加算について、介護職員以外の者(看護師、 管理栄養士等)に支給されていた。 ・処遇改善加算は、介護職員の賃金改善を目的とした加算。 ⇒加算の算定額に相当する額を、介護職員の賃金改善に充当する こと。 ※処遇改善に関する基本的考え方の一部改正 (平成28年4月 1日~) ・賃金改善を行う方法について、職員に対し明確に認知されるよう 掲示するなど、適切な方法により実施すること。 ・今年度は、重点項目として、実地指導等で確認 報酬に関すること ●栄養マネジメント加算 ・管理栄養士が継続的に入所者ごとの栄養管理をする場合に 算定 【注意】 ・入所者又はその家族に説明し、同意を得た日から算定 可能 ・概ね3月ごとに、低栄養状態のリスクについて、栄養 スクリーニングを実施し、栄養ケア計画を見直すこと。 また、管理栄養士が医師、介護支援専門員等と共同で 栄養ケア計画を作成すること。 栄養マネジメントの流れ 栄養スクリーニング(入所時に把握) 栄養アセスメント(課題の抽出) 多職種で検討し栄養ケア計画の作成・修正 低栄養リスクに基づくモニタリング ケース検討(カンファレンス) 栄養ケア計画 各リスクのモニタリング間隔 3か月に1回 全てを満たす 1ヶ月に1回 2週間に1回 一つでも満たせば 食に関する状況を総合的に評価 栄養関連問題、課題を多職種で検討し計画、実施、評価 介護報酬に関するもの (指導事項) 共通 ●経口維持加算について、算定要件は満たしているものの計画作成の プロセスにおいて内容が不十分であった。 【算定要件(抜粋)】 ・月に1回以上、多職種が共同して食事の観察及び会議等を行い、 経口維持計画を作成すること ・医師・歯科医師の指示を受けた管理栄養士が、計画に基づき 栄養管理を行うこと。 ・経口維持加算Ⅱについては医師、歯科医師、歯科衛生士又は 言語聴覚士のいずれか1名以上が加わることにより、多種多様 な意見に基づく質の高い経口維持計画を策定すること 人員基準に規定する医師を除く 介護報酬に関するもの 【指導事項】 共通 ●口腔衛生管理体制加算の算定について口腔ケア・マネジメント に係る計画が作成されていなかった 以下の事項を含む施設としての口腔ケア・マネジメントに係る計画が作 成されていること 当該施設において入所者の口腔ケアを推進するための課題・目標・具 体的方策・留意事項 (口腔ケアに必要な物品整備・リスク管理等) 当該施設と歯科医療機関との連携の状況 歯科医師からの指示内容の要点 ※介護職員に対する技術的助言及び指導については、施設全体における 口腔ケアの方向性を示す内容を記録に残すこと 介護報酬に関するもの 【指導事項】 介護老人保健施設 ●退所時指導等加算(退所時情報提供加算、退所前連携加算、老人 訪問看護指示加算) ・指導日及び指導内容の要点についての記録がなかった。 ⇒指導をした日及びその内容について、適切に診療録に記載する こと。 ●外泊期間中の取り扱い ・外泊期間中は、介護保険施設サービス費等を算出しないこと。 また、外泊期間中に退所した者についても同様とする。 ※入所者が外泊したときの費用算定は、外泊時費用を算定。 (1月に6日を限度。初日と最終日は含まない。) 介護報酬に関するもの 【指導事項】通所リハビリテーション ●中重度ケア体制加算 ・中重度ケア体制加算の算定にあたっては、通所リハビリテーション を行う時間帯を通じて、看護職員を専従で1名以上配置すること。 ●算定要件 (抜粋) 指定基準の員数に加え、看護職員又は介護職員を常勤換算方法で1以上確保し ていること 前年度又は算定日が属する月の前3か月間の利用者数の総数のうち、要介護3 以上の利用者の占める割合が100分の30以上であること ※実績が6か月に満たない事業所は前年度の実績による加算の届出は不可。 通所リハを行う時間帯を通じて、専ら当該リハの提供に当たる看護職員を1以 上配置していること 介護報酬に関するもの 【指導事項】通所リハビリテーション ●社会参加支援加算 ・加算要件を満たしていることが確認できる資料が 不明確であった。 (リハビリテーションを終了した者の、社会参加等 に資する取組の実施状況が確認できない等。) ●社会参加支援加算の要件とは 社会参加支援加算について 社会参加を維持できるサービスに移行する質の高い リハビリの提供体制を評価するもの 通所リハビリ 【評価対象期間】 1月1日~12月31日 【届け出】 翌年3月15日まで 【算定期間】 翌年4月1日~翌々年3月31日 ※PT、OT、STが終了後 14日~44日以内に訪問して 3月以上参加が継続すること を確認 入院・入所・訪問リハ グループホームは不可 社会参加への取組へ 役割づくり 通所介護 地域の通いの場 (自治会・サロン等) 介護報酬に関するもの 【指導事項】介護予防通所リハビリテーション ●運動器機能向上加算 ・運動器機能向上計画の長期目標(概ね3か月)・短期目標(概ね 1ヶ月)は、達成可能なものを適切に設定し記録すること。 ◎算定要件 (抜粋) ・理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士を1名以上配置。 ・利用者の運動器の機能を利用開始時に把握し、医師、理学療法士等のリハ ビリ職員、看護職員、介護職員等が共同して、運動器機能向上計画を作成 していること。 ・計画に基づき、医師又は医師の指示を受けた理学療法士等が運動器機能 向上サービスを行うとともに利用者の運動器の機能を定期的に記録して いること。
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