いったいいつから、「考え込むこと」

新しい言葉
足踏みする(あしふみする) : 原地踏步
病的(びょうてき):生病的
無味乾燥 (むみかんそう):乾燥無趣
競争主義(きょうそうしゅぎ): 競爭主義
市場原理主義(しじょうげんりしゅぎ):市場原理主義
完全無欠(かんぜんむけつ): 十全十美;毫無缺點
不老不死(ふろうふし):長生不老;不朽
若々しい(わかわかしい):朝氣蓬勃
幻想(げんそう):幻想
新しい言葉
先行(せんこう):先行
停滞(ていたい):停滯
病(やまい):生病
憂鬱(ゆううつ):憂鬱
白髪(しらが):白髮
シワ:皺紋
老い(おい):老人
避ける(よける):逃避
完璧(かんぺき):完美
半ば(なかば):一半
醍醐味(だいごみ):醍醐味;調味料
訪れ(おとずれ):到來~
損なう(そこなう):破壞;損壞
文
法
と見なす~ 看作是~ AをBと見なす(把A看作是B)
EX:会社を家と見なす(把公司当成自己的家)
がもたらす~ 導致~;帶來~
EX:笑顔がもたらす凄い効果(笑容帶來厲害的效果)
にならない~ 不成~ N+にならない~
EX:言葉にならない(無法言喻)
わけない~ 不可能會~ V辞書+わけない~
EX:一億あるわけないでしょう(我怎麼可能會有一億)
文
法
として捉える~ 當作是~ AをBとして捉える(把A當作是B)
EX:相手の短所を長所として捉えましょう
(把對方的缺點當作優點吧)
に違いない~ 一定是~
EX:きっと恋に違いない(一定是戀愛不會錯的)
に飛びつこうとする~ 盡力抓住~ 事物に飛びつこうとする
EX:なぜ犬は人間に飛びつこうとするのか
(為什麼狗會盡全力撲向人類呢?)
文
章
いったいいつから、「考え込むこと」や「足踏みすること」は病的で悪い
こと、すぐに取りのぞかなければならないこと、と見なされるように
なってしまったのだろう。
到底從什麼時候開始,「沉思」和「原地踏步」像病態般被當作
不好的事情。這兩件事被看做是不快點剔除不行一樣,成了這樣
的發展。
文
章
おそらくこの背景には、世界的に進む市場原理主義や競争主義がも
たらす価値観の変化も関係していると思われる。すべてを市場の競
争に任せて、競争に勝った者が利益を得るのは当然という考え方が
広まり、停滞すること、あるいは利益にならないことは無駄や損として
とらえられてしまう。
恐怕這樣的背景,被認為是和前進世界的市場原理主義和競爭主
義所導致價值觀變化有著關聯。放任所有的市場競爭,在競爭中,
勝者得利是理所當然的這種想法廣為流傳,停滯,或者是不能成
為利益的事是被當作浪費和損失。
文
章
しかし、人間として生きていて、気分が一度も落ち込まない人、勉強
や仕事がうまくいかない時期がまったくない人などいるわけはないし、
もしそんな完全無欠の人がいたとしたら、その人は何の面白みも深
みもない無味乾燥とした人間に違いない。
但是,作為人活著,一次也沒有沮喪過,讀書和工作完全沒有不
順心的時期,這樣的人是不可能存在的,如果真的有這麼十全十
美的人存在的話,那個人一定是個了無生趣,膚淺,乾燥無味的
人類。
文
章
この「いつも明るく前向きでいるべき」「それが少しでも損なわれれば病気」
という “完全な心の健康幻想”に先行して、「からだはいつでも100%健康
であるべき」という“完全なからだの健康幻想”があったと考えられる。そして
いま状況はさらに進み、「いつまでも完全に若々しくいるべき」という“永遠に
不老不死幻想”に人は飛びつこうとしている。
有著「應該要一直開朗的向前看」「即使是一點點,損壞了開朗的精神
的話就是生病了」這種話,完全是對心靈健康的幻想。先這樣想之後,
「身體應該要一直處在100%的健康」這種話,完全是對身體健康的
幻想,這樣被認為著。然後現在,狀況更加劇,「應該要一直朝氣蓬勃
有精神才對」這種話,是幻想著長生不老的人們盡力想抓住的事。
文
章
病や怪我、憂鬱や挫折、シワや白髪などの老いは、誰にとってでもで
きれば避けたいものであることは確かだ。とはいえ、それは人間の生
活から完璧には取り除けないものである同時に、取り除かなければ
ならないものでもないはずだ。もっと言えば、苦しみや悲しみこそ人生
の醍醐味なのだ、とその訪れを半ば歓迎することもあっていいはずな
のだ。
不管是生病還是受傷,憂鬱還是挫折,皺紋和白髮等等都是老了
(的象徵),的確是誰都無法避免的事情。儘管,這些都是無法
從人類的生活之中完全去除掉乾淨的東西,但(同時),我認為
這些東西應該是不用剔除也沒關係。再多說點的話,有苦有悲才
正是人生的調味料,對於生老病死的到來應該抱著接受的心態。