真空採血管用ホルダーの再使用について

医療法人社団 新虎の門会 新浦安虎の門クリニック
○斉藤智 大前利道 大前由美
沼本美由紀 田村美
香子
背景
 微量採血器具(針部分)の操作方法ミス
 針以外の周辺部分に関して・・・H18年3月局長通
知
(海外感染事例より、注意喚起)
 採血ホルダも?・・・H17年1月局長通知
(真空採血管の内容物逆流防止の採血手技)
 マスコミ報道が交錯・・・医療機関困惑
目的
採血ホルダの
滅菌再使用を検討
検討器具・機器
着脱ホルダ(T社 ベノジェクトⅡホルダーD)
針付ホルダ(N社 採血針ホルダー付)
針付シリンジ(N社 シリンジGA)
オートクレーブ滅菌(S社 MAC-350P型)
EOG滅菌(E社 Eogelk SA-N160)
γ線滅菌
比較検討内容
各滅菌器のメリット・デ
メリット
1.
2.
各採血器具の使用コスト
比較検討1
メリット
デメリット
オートクレー
熱に弱い製品
高い滅菌性能
ブ滅菌
に不適
ガス滅菌
熱に弱いもの
に有効
ガスを使用
γ線滅菌
一度に大量
滅菌が可能
コスト高く
取扱困難
結果1
メリット
デメリット
オートクレー
熱に弱い製品
高い滅菌性能
ブ滅菌
に不適
ガス滅菌
熱に弱いもの
に有効
ガスを使用
γ線滅菌
一度に大量
滅菌が可能
コスト高く
取扱困難
考察1
ガス滅菌器
採血ホルダを
最適に滅菌
縦×横=32×35(c
m)
比較検討2
滅菌済み着脱ホルダ
ディスポ針付ホルダ
ディスポ針付シリン
ジ
使用コス
ト
使用コスト
ガス滅菌 導入時=
(ガス滅菌器/耐用年数) + 着脱ホルダ=
70,350
+
=
6,560
76,910円
針付シリンジ1個あたり =
針付シリンジ + 廃棄物代=
26 +
10
=
36円
針付ホルダ1個あたり=
針付ホルダ + 廃棄物代=
39
+
7=
46円
(千円)
500
結果2 年間コスト
針付ホルダ
450
400
針付シリン
ジ
着脱ホル
ダ
350
300
250
200
150
76,910円
100
50
3344人
5917人
0
0
1500
3000
4500
6000
7500
9000
(人
数)
10000
考察2
年間採血人数
年間のコスト
着脱ホルダー
再利用が有用
一定条件
下にて…
まとめ1
ディスポ製品
ホルダとシリ
ンジ
メリット
デメリット
・準備時間がかからない
・複数人への使用はない
・医療廃棄物の増加
・シリンジ採血は針刺し事
故
まとめ2
採血ホルダ
メリット
デメリット
問題点
ガス滅菌で再使用
・新品同様な滅菌状態
・一定数実施で低コスト
・医療廃棄物の軽減
・初期費用の負担
・ディスポ製品の再使用は
禁止
質問された内容
 滅菌するまでの作業はどのようにしているか・・・?
A.ボックスに次亜塩素酸Naをいれて24時間消毒して翌日滅
菌機にかけています。
(座長より)
駆血帯でも血が付着することがあるが、別にディスポ製品
になっているわけではない・・・なのでホルダだけディ
スポというのも違和感を感じる。また学会発表ではなく、
ワーキンググループ・委員会などのへこの話を持ちかけ
ていろいろ変えていったらいいのではないか?
※という質問というよりは、今後の提案をしていただいた。