2203_研修資料(配付用)

基礎研修
-生徒指導の「進め方」を学ぶ-
【60分研修】
研修のねらい
『効果的な生徒指導を行うための「ORV-PDCA」について理解する』
岡山県総合教育センター
生徒指導部
監修 兵庫教育大学大学院
教授
新井 肇
日頃の生徒指導上の実践を通して
『生徒指導の進め方』について共通
理解を図り,学校としての生徒指導
力を高めていこう!
生徒指導って進め方のマニュアルの
ようなものがあるのかしら?
本日の流れ
1
生徒指導エピソードを想起する
2
生徒指導の進め方『ORV-PDCA』を学ぶ
3
生徒指導実践を進める際のポイントを協議する
4
自校の生徒指導実践の課題を確認する
5
まとめ
1
生徒指導エピソードを想起する
印象に残っている生徒指導
実践から学ぼう!
①【個人作業】
自分自身の生徒指導について,印象に残っている
実践を書く【別紙Ⅰ記入,個人6分】
生徒指導「進め方」パッケージ 別紙Ⅰ
①【個人作業】
自分自身の生徒指導実践について,一つ印象に残っているエピソードを選んで書く。
※詳細な文章を書く必要はありません。
どのような事例があって,それに対して『誰が』『いつ』『どこで』『何を』『どのように』
対応したかということが,後の協議で説明できる程度にメモをしてください。
生徒指導の実践が思
い浮かばないという
先生は,同僚の実践
や,教育実習等での
経験を基に,『誰
が』『いつ』『どこ
で』『何を』『どの
ように』指導してい
たのか書いてくださ
い。
事例の概略
※詳細な文章を書く必要はありません。どのような事例があって,それに対し
て『誰が』『いつ』『どこで』『何を』『どのように』対応したかということ
が,後の協議で説明できる程度にメモをしてください。
問題解決的生徒指導でのORV-PDCA
計画( P lan)……誰が誰に,いつ,どのような指導・支援をするか
実行( D o)………指導・支援の実施
点検・評価( C heck)…指導・支援後の変容の確認
改善( A ction)…改善を加えた指導・支援の展開
見立て
(Research)
問題行動
P
D
C
A
目指す姿
(Vision)
支援チーム
(Organization)
・担任
・学年主任
・生徒指導担当
・養護教諭
等
5
生徒指導実践を進める際のポイントを協議する
印象に残っている生徒指導
実践から学ぼう!
②【個人作業】
印象に残っているエピソードをORV-PDCAに当てはめる。
【別紙Ⅱ記入,個人6分】
生徒指導「進め方」パッケージ 別紙Ⅱ
※4人(ないしは5人)グループで研修をする
②【個人作業】生徒指導実践をORV-PDCAに当てはめる。
③【個人作業】②から気付いた点を挙げる。
④【グループ協議】③の気付きを共有する。
⑤【グループ協議】生徒指導を進める上で,重要度が高いと考えられるポイントを協議する。
⑥【全体発表】各グループでの協議を共有する。
③気付き
組
織
Organization
②生徒指導実践をORV-PDCAに当てはめる
h
3
※全ての枠に当てはまらなくても
構いません。
≪例≫
生徒指導主事
担任
養護教諭など
生徒指導実践を進める際のポイントを協議する
印象に残っている生徒指導
実践から学ぼう!
③【個人作業】
②の作業から気付いたことを書く。
【別紙Ⅱ記入,個人3分】
生徒指導「進め方」パッケージ 別紙Ⅱ
※4人(ないしは5人)グループで研修をする
②【個人作業】生徒指導実践をORV-PDCAに当てはめる。
③【個人作業】②から気付いた点を挙げる。
④【グループ協議】③の気付きを共有する。
⑤【グループ協議】生徒指導を進める上で,重要度が高いと考えられるポイントを協議する。
⑥【全体発表】各グループでの協議を共有する。
③気付き
組
織
Organization
②生徒指導実践をORV-PDCAに当てはめる
h
3
≪例≫
生徒指導主事
担任
養護教諭など
※『何が充実して
いたか』『何が
もっと工夫できた
か』など,気付き
を書きましょう。
3
生徒指導実践を進める際のポイントを協議する
印象に残っている生徒指導
実践から学ぼう!
④【グループ協議】
③の気付きを共有する。【別紙Ⅱ記入】
生徒指導実践をORV-PDCAに当てはめて
みたことから気付いたことを共有してくだ
さい。個々のエピソードの内容を共有する
のではありません。
≪紹介例≫・事例の概略
・ORV-PDCAに沿って紹介
・気付きを強調
⑤【グループ協議】
生徒指導を進める上で,重要度が高い
と考えられるポイントを検討する。【別
紙Ⅱ記入】
【④⑤で10分】
④気付きの共有
※新たな気付きをメモ
に残しておきましょう。
⑤生徒指導を進める上で,重要度が高いと考
えられるポイント
3
生徒指導実践を進める際のポイントを協議する
印象に残っている生徒指導
実践から学ぼう!
⑥【全体発表】
各グループでの協議を
共有する。
【別紙Ⅱ記入,3分】
他のグループが発表した
内容と同じ内容のものは,
省略して,できるだけ多く
のグループが発表できるよ
うにする。
⑥グループ協議の共有
※大切な内容をメモしておきましょう。
生徒指導の意義
一人一人の児童生徒の人格を尊重し,個性の伸長を図りな
がら,社会的資質や行動力を高めることを目指して行われる
教育活動であり,教育課程の内外において一人一人の児童生
徒の健全な成長を促し,児童生徒自ら現在及び将来における
自己実現を図っていくための自己指導能力の育成を目指すと
いう積極的な意義
(平成22年3月 生徒指導提要より抜粋)
自己指導能力とは
「その時,その場で,どのような行動が適切であ
るか,自分で判断し,決定して実行する能力」の
こと。なお,その適切性を決める基準は,他の人
の主体性の尊重と自己実現とである。
10
生徒指導の三つの局面
全ての児童生徒への成長支援
(開発的生徒指導)
全ての児童生徒,およびリスクの
ある児童生徒への予防的な支援
(予防的生徒指導)
問題を抱えている児童生
徒への解決に向けた支援
(問題解決的生徒指導)
開発的生徒指導でのORV-PDCA
計画( P lan)
実行( D o)
点検・評価( C heck)
改善( A ction)
現状把握
(Research)
P
D
教育目標
(Vision)
C
A
P
D
C
A
学年/学期/行事
学校組織
(Organization)
6年間 又は 3年間
12
4
自校の生徒指導実践の課題を確認する
中・長期的に成長を促す
開発的生徒指導の実践に
ついて考えよう!
【グループ協議】
⑦本校の実践のうち「児童生徒に付けさせたい力だけれども,
十分ではない実践(力)」をあげる。(別紙Ⅲに記入)
⑧そのために現在している,中・長期的な開発的生徒指導実践
について,ORV-PDCAに当てはめる。
⑨実践の中で「さらに充実できる(または,新たな)取り組
み」について「どのような取り組みにすれば良いのか」改善
方法について具体的に共通理解する。【13分】
4
自校の生徒指導実践の課題を確認する
中・長期的に成長を促す
開発的生徒指導の実践に
ついて考えよう!
⑩【全体発表】
全体で共有する。
・協議した実践
・さらに充実できる(または,新たな)取り組み
・改善方法
まとめ
まとめ
研修のねらい
『効果的な生徒指導実践を行うための「ORV-PDCA」について理解する』