チョット知っとこ DXerの為のロス削減は? no-33 先回に続いて

チョット知っとこ
DXerの為のロス削減は?
no-33
先回に続いて、アンテナのスタックで組み方の色々を書いて見ましたが、折角ゲインを上げる為にスタック化した訳ですから。
そのスタック化したアンテナをフルに発揮したいですネ。 でも、ロスの問題が付いて回る訳ですから、少しでもロスは減らしたいです。
先回、最後の方に書きましたが、分配器とプリアンプの直結ですが、分配方法でQマッチセクションでは、少し無理が有ります、Qマッチ
の場合、インピーダンスを合わせる為に、75オーム系の同軸を組み合わせ、T型のコネクターで一本に纏めています、入出力側共、J型
ですネ、プリアンプの入出力側もJ型です、T型にも一方がPのタイプも有りますが、中々入手困難な事もあります。 話を戻しますが、ど
うしても、ここでジャンパー同軸の両端にP型のコネクターが必要に成ります。このジャンパーで分配器とプリアンプをつなぐ方法に成りま
す。 直結とは成りません。 現在、メーカーでも分配器は空洞管タイプで一括された分配器が主流ですが、生憎、入出力側のコネクター
はJ型です、やはり両端にP型コネクターのジャンパー同軸が必要です。 では、分配側はJ型でも、入力側をP型にすればどうでしょう?
プリアンプは入出力共、J型ですから分配器の入力側のP型とプリアンプのJ型は同軸なしで直結出来ますネ。 「そんな分配器は売られ
て居ないョ」 と言われるでしょうネ。 じゃ、売られて居ないなら自作すれば、・・・ 入力側にP型を付ければ、問題は解決。
Qマッチで余計なコネクターも必用無い、ジャンパー同軸も両端に付いたP型のコネクターも必要なしです、少しロスは削減できましたネ。
分配器の自作は難しい、と言われる方も居るかも知れませんが、難しい事は有りません。 最近ではnetで検索すれば、自作の方法が
出て来ます、 只、ドリルやチョットした工作の道具が必要に成りますが、これはアマチュアの財産に成り、次回の自作の為の投資です。
材料は、近くのDIY店で揃うでしょう、 コネクターだけは専門のショップで求める必要が有ります。 ショップでも、置いて居ない所も有り
ますが通販も出来る訳ですから、手に入ります、コネクターは、Mタイプ,Nタイプ、それぞれを選んで下さい。 お勧めは、N型です。
これは以前書いて居ますので,お判りだと思います。 Nで言うなら、NJ-Rと言う座付やNJ-Bと言うナットで止めるタイプですが、後
者は工作上使い辛いです、このコネクターを分配する数、そして給電側に座付のNPーRが一個です。 計算さえ間違え無ければ、選ん
だ周波数でSWRが1,0~1,1と言う素晴らしい分配器が出来上がります。 もっとロスを減少させたい方には、分配器にプリアンプを
付けるより同軸リレーを直に付ける事も出来ます。 同軸リレーも大半入出力側はJ型です。 同軸リレーの片方の受信側にプリアンプ、
送信側にロスを補う為にリニアーアンプ、お互いに再度もう一つ同軸リレーで纏めれば、一本の同軸で無線機に繋げば、リニアーからア
ンテナまでの同軸も短く同軸のロスは削減されますし、受信もアンテナ直下で増幅されます。 同軸リレーを一個だけで、纏めないで送
受2線で引いて無線機の傍でリニアーを付ける事も可能ですが、そのまま送受2線で有れば、無線機も送受別に改造する事が必要に成
ります。ここで同軸リレーで纏めても良い訳ですが、同じ纏めるならアンテナに近い所が良いです、リニアーを使用しない時は電源線の
スイッチを切って置けばリニアーは働きません 勿論プリアンプの制御電源線とリニアーの制御線も必用ですがリモートコントロールス
イッチで制御の方法も有ります。 只、同軸リレーもアイソレーションの良いか、悪いかで、違って来ますし結構値段もお高いので余裕の
有る方になりますがネ。 後に成りましたが分配器に使用するコネクターは必ず正規な50Ωの物を使って下さい。 一個でも50Ω以外の
物を使うとインピーダンスが違ってSWRも高く成ります。
分配器の製作については、次回にも計算方法や制作方法を書いて見ましょう。