物理システム工学基礎実験 ― 学生実験を履修する意義とは?― http://www.tuat.ac.jp/~muroo/experiment.html スタッフ紹介,今後のスケ ジュール 1.(4/11) ガイダンス(室尾) TA 嵯峨 田之口 黒川 2,3.(4/18,25)) 電磁気入門(三沢) 田之口 4,5.(5/2,9) データマイニング(室尾) 嵯峨 田之口 黒川 6.(5/16) 中和滴定(松崎) 嵯峨 田之口 黒川 7,8. (5/23,30) 力学入門(香取) 嵯峨 黒川 9,10 .(6/6,13) 個別実験1 11,12.(6/20,27) 個別実験2 13,14.(7/4,11) 個別実験3 個別実験1,2,3 A.物体の密度(ノギス,天秤)(鵜飼) 黒川 B.電気振動(テスター)(太田) 田之口 C.オシロ(松崎) 嵯峨 (学術研究における) 実験の意義 他者に自分の主張を納得させるための方法とは? 言葉,論理学,数学, 実験(ガリレオが発案) (何かを主張するための)客観的証拠 (真実を知るための)客観的証拠 原理,方法: 証拠となり得る原理,方法か? 装置: 証拠となり得るデータを取得できる装置か? 実験結果: 証拠となり得るデータであるか? 学生実験の意義 将来,科学者,技術者として, “実験”という画期的手法を使いこなすために 不可欠な技術を習得すること。 • 測定原理,装置の原理 • 装置の使い方 • グラフの読み方,書き方 • 測定の仕方,解析の仕方 • 測定結果のまとめ方 • 論理の展開の仕方 • 第3者への伝え方 まずは基本を身につけること! (土台がいいかげんな建物はすぐに崩れる) 到達目標,レポート,注意事項 4/8配布プリント参照 「物理システム工学基礎実験」 i-vページ 科学技術振興機構 発行 研究者のみなさまへ ~研究活動における不正行為の防止について~ 研究倫理について 科学技術振興機構 発行 研究者のみなさまへ ~研究活動における不正行為の防止について~ 科学者の行動規範 科学技術振興機構 発行 研究者のみなさまへ ~研究活動における不正行為の防止について~ 研究活動における不正行為とは 科学技術振興機構 発行 研究者のみなさまへ ~研究活動における不正行為の防止について~ 過去の事例 学術論文の意義 人類が知り得た新たな知見(研究成果) を 後世(現在以降)に伝えるための手段 人類にとっての知的財産 捏造,改ざん,盗用(コピペ) => 人類に対する背信行為(未 (そのときには気付かなかった)“間違い”や“失敗”は問題なし。 (間違いや失敗も後世に役立つ貴重な財産) 学生実験における不正防止 • 証拠を残すこと。 (実験条件,データ,その時に気づいたことなどを実験ノートに記述 • 事実を述べること。 (理論値に合うことが正解ではない!) • レポートは個人の提出物。 (他人のレポートの書き写しは盗用) 大学で学ぶ意義 頭と体を使って身につけた知識と技 術は, 誰にも奪われない一生の財産です。 安全教育 DVD鑑賞 学術論文 背景 目的 方法(原理,装置) 結果(観測結果,測定結果,解析結果) 考察 結論 各項目の意義 結論: これがなければ論文の意味なし。 (第3者の気持ち) そもそもなんでこんな実験を行ったのだろう? => 背景,目的を書くことが不可欠 (第3者の気持ち) 言葉で結論だけ言われてもなあ。。。 => 客観的証拠(測定結果,解析結果,数式)や結果を基に結論に至る考え(考 察)を述べることが不可欠。 (第3者の気持ち) その結果信用できるのかなあ? (適当に数値書いたんじゃ ないの?) => 方法(装置,原理): この原理,方法を用いれば誰でも再現可能。この目 的を達成するために最適な方法。 良い論文(レポート)とは 筆者の主張(結論)が第3者に伝わるレポート • • • • 背景 目的 方法(原理,装置) 結果(観測結果,測定結果,解析結 果) 考察 結論 各項目の意義が明確である。 項目間の相互関係(目的 vs. 結論,結果 vs. 結論など)が明 確である。 論理に矛盾や飛躍がない。 図や文章が丁寧に描かれている。(図の軸タイトルや単位 がないなどは論外) レポートの書き方(目的,原 理) 1.目的 どのような原理に基づき,どのような方法を用いて,どのような実験, 解析を行い,どのようなことについて考察しようとするのか,各テー マにおいて実験全体を見据えた上で,2,3文にまとめる。 ポイント(データマイニングの場合): 誤差,統計処理など 2.原理 測定方法の原理や理論的背景について,自分が理解したことを述べる。 ポイント: 誤差,平均,標準偏差,ガウス分布など ※ テキストの書き写しではない。 ※ 各テーマの意図(本質)を捉え,簡潔に述べることを心がける こと。 1年実験では,ここまでを表紙に記載すること。 レポートの書き方(方法) 3.方法 実際に行った実験方法,解析方法を簡潔に述べる。 適宜箇条書きを利用すると,伝えやすく,かつ読みやすい。 ポイント: (実験方法) ダーツの道具,データの記録方法,役割分担 (解析方法) 平均,標準偏差の算出方法,ヒストグラムの作成方法 レポートの書き方(結果) 3.結果 測定値を記載した表,測定値や解析結果をプロットしたグラフを示す。 ※ 第3者が読むことが前提。単に表やグラフを示すだけでなく,前 後に説明を加えること。五感を使った観察事実も記すこと。 例 N=10, 50, 200 の場合の測定結果をそれぞれ表1a,1b,1c に示す。こ れらの結果から算出した標本平均および標本標準偏差の値は,以下の 通りである。 N = 10 の場合: 標本平均 ○○, 標本標準偏差 ○○ N = 50 の場合: 標本平均 ○○, 標本標準偏差 ○○ N = 100 の場合: 標本平均 ○○, 標本標準偏差 ○○ また,表1a,1b,1c の結果をもとに作成した測定値の出現頻度のヒ ストグラムを,それぞれ図1a,1b,1cに示す。 これらの結果から,○○は××であり,△△は□□であることがわかる。 なお,N=50のときには,○○が生じており,目視により××が確認できた。 レポートの書き方(考察,結 論) 4.考察 原理や方法,測定結果や解析結果全体を通して,自らの考えを述べ る。 “実験以前に分かっている既知の事実”,“実験を通して得られた事実”, “事実を基に推測されること”を明確に区別すること。 自分の考えを展開する際に,論理の飛躍がないか,頭の中を整理し ながら述べること。 ポイント: 本実験の課題に記載された内容が考察に相当します。 これらの課題を自ら課せられるように,常に考え,疑問を抱きながら 実験に取り組みましょう。 5.結論 本実験を通して,自分が理解したこと,習得したことについて簡潔 に述べる。また,新たに主張,提案できることについても積極的に述 べてよい。 レポートの書き方(グラフの描 き方) 消しゴムの質量を長辺の長さに対してプロット (早い者勝ち,10名)
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