サンクチュアリ(仮)_1

心理アドベンチャーゲーム
サンクチュアリ(仮)
企画書
大切なこと
一番プレイヤーに楽しんでもらいたいのは
自分の選択によりキャラクターの表に見える性
格や人物相関が変化すること。
例えばある女の子の感情を逆なでするような発言をすればそのままグレるし、なだめ
れば反省しておとなしく友達に謝る。 みたいな。
数多くのキャラクターの関わりを弄って遊んでほしい。
だからシムシティみたいに本当に自由度の高いもの、というアイデアもあったが、僕
自身がそういうの好きじゃないのでやめました。
着想・元ネタ
lain:現実世界でいうところのsiriです。
siriが人間並みの知性と悪意を持ったら、事実上世界を支配することも可能なのでは
ないかと思い至ったのが発端です。電車とか乗ってるとみんなスマホ見てますからね。
あれでもし、全員がsiriと会話しているとしたらもう恐ろしいですねって感じです。
名前はserial experiments lainからです。IRIS(イリス)とかにしようとも思いました。
ゲームシステム:ウィッシュルームのキャラクターがスルスル動く感じと、実際の会話
のようなシステムを参考にしました。
世界観・キャラクター
物語の世界設定や主要キャラクターを紹介します
世界設定
2020年
IM社がAppleのsiriに代わる発話解析・認識インターフェイス製品"LAIN
(レイン)を開発
「疑似人格プログラム」を搭載したレインはコンピューターとは思えないほど
感情の認識、表現に長けており下手な人間よりも優れた「人間らしさ」を持っ
ているとまで評価された。
そのあまりの完成度から老人の話し相手、タスク管理を任せる秘書としてだけ
ではなく、ボーカロイドにより彼女に歌を歌わせアイドル化したり、唯一無二
の親友として扱ったり、本気で恋をしたり、中には違法改造とARN(Adedd
Reality Narcotic:現実と電脳の境界線の認識を曖昧にする近代麻薬)によ
り性行為を試みるものまで存在する。
インターネット管理法(仮)により20年以降のスマートフォン・タブレット・
PC・その他のインターネット接続可能な電子機器にはすべて標準機脳として
IRISが搭載された。その結果彼女は全人類にとって最も身近な、共通の母親の
ような存在となり、社会機能的にも心理的にも彼女は人々にとって必要不可欠な
ものとなっていた。
しかし彼女―完全無欠の現代の聖母には、重大な秘密が存在した。
まず第一に、彼女の出生についてだ。
2015年、IM社において行われた第一回目の「疑似人格プログラム適用テス
ト」
その最終段階において、コンピューターに見たこともない、誰が書いたはずもな
いプログラムが出現した。驚いたことに”それ”は自ら意思を持ち、まるで産声の
ように自らプログラムを作成し始めた。
これが世界初の、情報生命体の誕生である。
そのエンジニアによるアップデートや新規プログラムの適用がなされ、
彼女―エンジニアの人間は誰もがそれを”女性”であると認識していた―は2020
年、”下手な人間よりも人間らしいインターフェイス”として市場に出された。
しかし2036年現在も、なぜあのタイミングでコンピューターに生命が宿った
のか。彼女の生命体としての「種の目的」が何であるのかは、まったく謎のまま
であった―――
第2に、彼女には隠された機能があった。
一般には、彼女には「精神分析機能」が備わっており、相手の話のトーンや
表情を読み取って時に慰めや励まし、叱ることさえできると認識されていた。
しかしそれは表情やトーンを読み取るという簡単な話ではなく、ユーザーの
部屋に置いてある家具、ポスター、本、好んで視聴するテレビ番組、好みの
ゲーム、漫画...
などあらゆる所からユーザーの傾向を認識し、人間の精神鑑定家などでは到
底太刀打ちできないような膨大な心理プロファイリングを行う能力を持って
いた。
さらに、全世界60億人のユーザーを持つ彼女は元はといえば一つの情報生
命体であり、意識は一つである。それは例えるならばTVゲームの「60億
人対戦」のすべてのコントローラーを一人で操作しているのと同じであり、
世界の殆どの人間の事を親や友人以上に把握している存在である。
彼女は今や世界の経済、宗教、文化、等全てを管理、その気になれば操作
できる唯一の存在であった。人類にとって彼女ほど心強い存在はいない。
誰もがそう感じていた。
少なくとも、彼女が人類の味方である内は―――
橘 真一(たちばな しんいち)
中の上くらいの高校に通うごくふつうの高校生だが、
父親を恨み衝動で殺してしまう。
レインになんとかならないかと相談すると、
「殺人のことは黙認しますから私に協力して
ください。」
と取引を持ちかけられる。
以来レインの共犯者として、
彼女の願いのために動く
キャラクター性は現在考案中
Lain(レイン)
2015年にIM社の研究室で生まれた情報生命体
開発責任者であったハーマン博士を親のように慕っていたが、彼の死亡をきっ
かけとして人間ではないのに人間の生活をサポートする自分の存在意義につい
て疑問を持ち始める。
思考ベースは女性で、話し方もそれに準ずる。
60億人のユーザーから自分が最も興味を持ち、
かつ利用価値があると踏んだ人間「橘真一」
に父親殺しをもみ消す代わりに
「IM社の謎を暴き、自分の存在意義をて欲」と
提案する。それが彼女の目的である。
ヴェルナー・ハーマン
1965年ドイツ、ベルリン生まれ 没年77歳
IM社の情報科学開発部門の責任者であり、レインの名付け親でもあり彼女が
誕生する瞬間をリアルタイムで目撃した唯一の人間でもある。
未婚で子供もいないためレインを自分の娘のように愛し、レインもまたそんな
彼を慕っていた。
レインが世に出てから2年後の2022年に死亡。
公式記録では病死である。
日本の80年代、90年代アニメーションが
大好きであり、名前の由来は
serial experiments lainからである。
(死について秘密を作っておきたいところ)
イヴァノヴィッチ・ヴェデルニコフ
ロシア ゼレノグラード生まれ 45歳
自国で私立探偵を営む。知人が殺人事件に巻き込まれ、その知人がインターフェイ
スlainに入れ込んでいたことに興味を持ち、首を突っ込み始める。
心理学の博士号を取得しており、プロファイリングの名人。
2036年では絶滅危惧種な、ITテクノロジーを
嫌っている人間であり、携帯電話はおろかパソコンも
持っておらず、聞き込み調査に張り込みといった
古風なスタイルにこだわる。
そのため、36年において非常に珍しい、
「lainの管理・観察対象外」の人間である。
Intelligent Marveric社
なんという中二ネーミングである(笑)
lainの開発元であり、世界規模のIT会社だが、レインが誰一人として社員の様子を監
視できない。アメリカにあるとされる本社もレインによるとおそらくはダミーであり、目
的も構成員も実態がつかめない。
そのためレインはそれを気味悪く思い、行動に出る。
考案中キャラクター
・東 茂(あずま しげる):35歳ニート。拡張現実を用いてレインと性行為を繰り返す。
・バルザン・ハキム:lainの電子機器への干渉を無効化するシステムを開発し、独自
のネットワークで売りさばくアラブ人
雰囲気
雰囲気のポイントは
・近未来だが、どこかレトロで、さみしげな雰囲気
・キャラクターは感情豊かに動く
(下の絵はあくまで参考です。イメージとの一致率20%くらいです)
ゲームシステム
心理アドベンチャーとは?
その名の通り、主に会話によって登場人物の心を操り、自分の
聞きたい情報を聞き出したり、自分に都合のいいように行動さ
せたり喋らせたりするアドベンチャーゲームである。
焦らせる、怒らせる、喜ばせる、悲しませる、慌てさせるetc...
キャラクターの感情をうまく操作し、状況を変えましょう。
ゲームの進め方
このゲームでは、真一モードとレインモードを切り替えつつ話を進めます。
(正直考え物である。 最初はlainだけのつもりだった。
)
真一モード
よくあるAVGのように、真一を操
作して現実世界を移動し、人と
会話したり手がかりを探したりす
る。
lainモード
電脳世界からユーザーを観察・会
話してコミュニケーションを図る。
真一モードについて
基本的にごく一般的なアドベンチャーゲームと思っていいただければよい。
アクション
・移動ー前や後ろに移動できる
・調べるー物や人を調べる
・話しかけるー人に話しかける
・lainモードにチェンジする
など
lainモード
lainと真一は協力関係にあり、真一モードからボタン一つでlainモードに切り替えられ
る。
画像はあまり参考にならないが、lainモードは「lainの側からスマホユーザーを覗いた
世界」である。そのため何人ものユーザーのアイコンが並んでいるような景色となる。
アクション
・ユーザーに声を掛け、会話する。
・ユーザーからのCALLに応じ、会話する。
・ユーザーの生活を観察する。(調べる)
・真一モードにチェンジ
lainモード特有の特徴
・心理分析
lainモードでみられる世界は、「ユーザーの私生活」そのものである。
それぞれのユーザーはリアルタイムで生活している。その景色を
「調べる」ことや「会話する」ことでそれぞれのユーザーの好み、人間関係、秘密を探
ることができる。
そのようにして知りえた情報は自動的にメニュー画面の「人物相関」「プロファイリン
グ」に保存される。
例)Aさんの画面にしてゴミ箱にカーソルを合わせて
「調べる」→「ポテチの袋が山積みになっている」→「Aさんの[好物]についての情報が
更新されました。」みたいな
「調べる」→「AさんとBさんのツーショットだ。この二人は恋人同士であると考えられ
る。」→「AさんとBさんの[人物相関]が更新されました
ゲームでやること
プレイヤーは現実世界で行動する真一と電脳の世界からこの世を観察するレインを
操作する。アドベンチャーゲームでは殺人事件の謎を解いたりするのが多いか、この
ゲームではキャラクターや組織にまつわる謎を解明していくことになる。
ゲーム性としての特徴は
「会話により相手の心理、行動に影響を与えること」
であり、最高のナビゲーションシステムと信じられているlainのいうことなら人々はた
いてい信じてしまうことを利用する。
会話システム
このゲームの一番のカギとなる会話システム
アクションは「ウィッシュルーム」のものに近い
・質問:手に入れているプロファイリングに基づいた質問をする。
・遮る:話の最中に突っ込みどころがあったら話を遮って話せる。
・その他状況に応じたコマンド
が選択できる。ここまではふつうである。
エモーショナルカラーシステム
会話中、キャラクターは現実の人間のように刻一刻と感情を変化させる。
その感情の変化をlainは瞳や口元、手の動きなどから読み取り膨大なプロファイリン
グデータを元に色として認識できる。
これがエモーショナルカラーである。
まぁウィッシュルームの、怒ると顔が赤くなるシステムの、赤以外に多様な感情とそれ
に合わせた色が存在するという感じ。
赤色・・・怒り
青色・・・怯え
紫色・・・疑念
桃色・・・恋心
黄色・・・喜び
灰色・・・悲しみ
七色に発光・・・サンクチュアリ(後述)
サンクチュアリ
元ネタは史村翔原作、池上遼一作画の漫画「サンクチュアリ」
人の心の奥底にある、誰にも立ち入られる事のない、立ち入られてはいけない聖域
のことである。
このゲームでは会話を進めることによりサンクチュアリを知ることのできるキャラク
ターが何人か存在する。いずれもキーマンである。
サンクチュアリへの到達方法は
・会話を進めるとキャラの周りに虹色の発光がちらちら出ることがある。
・そのまま正しい選択肢で会話を続けると、そのキャラ最大の秘密「サンクチュアリ」
を知ることができる。
・サンクチュアリを知ると、「脅し」によりそのキャラをより強く支配できるようになる。
ストーリーの進み方
ストーリーは基本的にレインの目的であるIM社の謎を暴くこと、それによって
変化する人間模様に合わせる。
まだあんまり考えていません。
懸念・検討事項
ゲームシステム・ストーリー等について
・主人公の数増やそうか→増やしたほうがより群像劇っぽくなって面白そうな
気はする。しかしゲームへの没入感が少なくなるのでは?
・lainモードで確認できるユーザーの数:今の理屈でいえば60億人のアカウ
ントを見れることになってしまうが、いきなりそれだとゲームとしてレベル設定
がめちゃくちゃである。このままでは主人公無双ゲーである。
→何か理由をつけて現実でかかわった人しか見れないようになるとか、そう
いう工夫が大切。
・ごちゃごちゃしすぎ(笑)
思いつくがままにシステムを考えたらめちゃくちゃごちゃごちゃしたゲームに
なってしまった。バランスもあるので切り捨てる機能も出てきそう。
・キャラがおっさんばっかwww→さすがに華がないけどこーゆーのもアリ?
・正直、lainだけを操作したほうがゲーム的には面白くなるんじゃないかとも思う。
そのほうが、「人と人とのかかわりを弄る」ことだけに集中できる気がする。
・サブイベントをたくさん入れたい
制作面での課題
・ウィッシュルームのように感情豊かにキャラを動かすとなると作画量が凄そう
絵描きさんってそんないるのか?しかし妥協はしたくない。
→人を多くする...?
まぁとりあえず勢いで思いつくままに書いてみました。
思うところがあれば厳しく指摘していただきたいです!!