絵の具の扱いに慣れる(3・4年) 実施学年 (描画材を使った造形活動の評価規準) 学習の目標 ①(関心・意欲・態度) 自分の思いで、夢中になって ・絵の具の混色の仕方を理解し、ムラの出ない濃さ で、一面に塗る手応えを楽しむ ・描画材の感触や色を混ぜたり重ねたりなど の活動に関心をもち、自分の思いで取り組ん でいる。 ②(発想・構想の能力) 思い付いたり、話し合って考えたり ・描画材の色などの効果から思い付いたり、 友達の工夫を取り入れたりしている。 ③(創造的な技能) 試みる、工夫する ・描画材を繰り返し試していく中で、描画材の 特徴や効果を予想し、扱いを工夫している。 時間) ・画用紙(八つ切りの半分)、新聞紙 ・壁面にテープか画鋲 ・絵の具セット、雑巾 指導のポイント 自分だけの緑色絵の具をつくって、画面に むらなく塗ろう (絵の具の名前もつけよう) 絵の具は、赤・青・黄と黒・白のみを使う ・混色の試しをした後、混ぜる色の比率 を覚えて必要な量をつくる 水の量に気をつけよ う 必要な量 をつくろう 混色の試しの絵 の具の量を覚え ておこう 描画材の魅力! ・色に触れ、色彩感覚を刺激す ることができる ・生活の中の色を探して活動す ることができる ・扱う中で、様々な描画材の特 徴を知り、表現に生かす知識や 技能を得ることができる 月( 準備物 活動例 ④(鑑賞の能力) 違いをとらえ、よさを感じる ・話し合う中で感じの違いをとらえ、自他の工 夫やよさを感じ取っている。 年 みんなの紙を並べて大きな画面にする 題材例 「○色のうろこの魚」 「グラデーションに並べよう」 「線であいさつ色でおはなし」 -3- ①オリジナル緑色の場合、植物の緑を観察させるため 参考に葉を用意しておく ③【絵の具の基本的な使い方の確認】 ・パレット上の絵の具の並べ方 ・水入れの3つの仕切りの使い方 ・筆の洗い方 ・筆の水の調整 など 【混色の方法のポイント】 ・2色の色を混ぜるときは、2色をパレットの「大き な部屋」に対角線上に置く ・絵の具を溶きながら2色を近づけていき、少し ずつ混ぜていく ・2色は全部混ぜず「半混じり」の状態にしておく 【全面を均一に塗るポイント】 ・不足しない量を予測してつくる ・筆についた絵の具の伸び具合を試しながら少 量づつ水を入れて練る ・塗り始めたら途中で水を足さない ・塗る面積で筆の太さを選ぶ ④貼り方を工夫して、いろいろな色の美しさを感じ取れ るように展示する ⑧描画材・色(3・4年)-3 展開 「線であいさつ 色でおはなし」(3年) 第50回県造形教育研究大会 木田小学校実践 【1次】一筆がきでいろいろ な形の線を描こう 好きな色をつくって塗ろう パレットの 使い方 【2次】4隅に自分の国を好きな形で描く。 順番に、自分の国 から友達の国に線で挨拶に行く 自分の国の周辺から塗り始め、友達と近づいてきたら、 合う色を塗っていく 材料⑧描画材(3・4年)―3 絵の具の扱いに慣れる 水入れの使い方 ①筆を洗う水 ②筆をゆすぐ水 ③絵の具に入れる水 絵の具では三原色の法則通り の色を作ることはむずかしい。グ ラデーションを作ることはできる。 教師用ワンポイント知識 (1) 赤 ・隣り合う色 の混ぜる量 を変えるだ けで沢山の 色ができる ・別の色を 足すときは 少量づつ加 えながら試 す ・いろいろな 濃さの灰色 を混ぜて色 を変えるこ とができる 紫 パレットの仕切りが浅 い場合は、小皿に共通 絵の具を入れて、それ を各自へらでとって混 色するなど工夫する。 (マゼン タ) 橙 ① ③ ② 青 (シアン) 黒 色の混ぜ方 黄(イエ ロー) 緑 灰色 パレットの端に色を 出し、少しづつ中央 に寄せて混ぜていく 工夫もできる パレットの中でつくる 黄 赤 青 白 黒 黄に青を少 しずつ足す 白に黒を少 しずつ足す 緑 灰色 つくった色に別の色を足す 白 色の配分が決まったら 必要量をつくる 材料⑧描画材(3・4年)―3 絵の具の扱いに慣れる 教師用ワンポイント知識(2) 顔料+糊 +水 ( 顔料 顔料+糊 +水) +水 水 水 紙の表面の凸凹に顔料が貼り付く 途中で水を足しても、絵の具が増 えているわけではない 顔料の密度が下がることで、画用紙の 色が透けて、色が変わって見える (白い画用紙だと明るい色に見える) 途中で水を足すと 色の粉の密度が下がることになる 色むらがでる (わざと水で薄く溶いて 塗ることも工夫の一つ)
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