「絵の具の扱いに慣れる」(3.4年)20130306

絵の具の扱いに慣れる(3・4年)
実施学年
(描画材を使った造形活動の評価規準)
学習の目標
①(関心・意欲・態度)
自分の思いで、夢中になって
・絵の具の混色の仕方を理解し、ムラの出ない濃さ
で、一面に塗る手応えを楽しむ
・描画材の感触や色を混ぜたり重ねたりなど
の活動に関心をもち、自分の思いで取り組ん
でいる。
②(発想・構想の能力)
思い付いたり、話し合って考えたり
・描画材の色などの効果から思い付いたり、
友達の工夫を取り入れたりしている。
③(創造的な技能)
試みる、工夫する
・描画材を繰り返し試していく中で、描画材の
特徴や効果を予想し、扱いを工夫している。
時間)
・画用紙(八つ切りの半分)、新聞紙
・壁面にテープか画鋲
・絵の具セット、雑巾
指導のポイント
自分だけの緑色絵の具をつくって、画面に
むらなく塗ろう
(絵の具の名前もつけよう)
絵の具は、赤・青・黄と黒・白のみを使う
・混色の試しをした後、混ぜる色の比率
を覚えて必要な量をつくる
水の量に気をつけよ
う
必要な量
をつくろう
混色の試しの絵
の具の量を覚え
ておこう
描画材の魅力!
・色に触れ、色彩感覚を刺激す
ることができる
・生活の中の色を探して活動す
ることができる
・扱う中で、様々な描画材の特
徴を知り、表現に生かす知識や
技能を得ることができる
月(
準備物
活動例
④(鑑賞の能力)
違いをとらえ、よさを感じる
・話し合う中で感じの違いをとらえ、自他の工
夫やよさを感じ取っている。
年
みんなの紙を並べて大きな画面にする
題材例
「○色のうろこの魚」
「グラデーションに並べよう」
「線であいさつ色でおはなし」
-3-
①オリジナル緑色の場合、植物の緑を観察させるため
参考に葉を用意しておく
③【絵の具の基本的な使い方の確認】
・パレット上の絵の具の並べ方
・水入れの3つの仕切りの使い方
・筆の洗い方
・筆の水の調整
など
【混色の方法のポイント】
・2色の色を混ぜるときは、2色をパレットの「大き
な部屋」に対角線上に置く
・絵の具を溶きながら2色を近づけていき、少し
ずつ混ぜていく
・2色は全部混ぜず「半混じり」の状態にしておく
【全面を均一に塗るポイント】
・不足しない量を予測してつくる
・筆についた絵の具の伸び具合を試しながら少
量づつ水を入れて練る
・塗り始めたら途中で水を足さない
・塗る面積で筆の太さを選ぶ
④貼り方を工夫して、いろいろな色の美しさを感じ取れ
るように展示する
⑧描画材・色(3・4年)-3 展開 「線であいさつ 色でおはなし」(3年)
第50回県造形教育研究大会 木田小学校実践
【1次】一筆がきでいろいろ
な形の線を描こう
好きな色をつくって塗ろう
パレットの
使い方
【2次】4隅に自分の国を好きな形で描く。
順番に、自分の国 から友達の国に線で挨拶に行く
自分の国の周辺から塗り始め、友達と近づいてきたら、
合う色を塗っていく
材料⑧描画材(3・4年)―3
絵の具の扱いに慣れる
水入れの使い方
①筆を洗う水
②筆をゆすぐ水
③絵の具に入れる水
絵の具では三原色の法則通り
の色を作ることはむずかしい。グ
ラデーションを作ることはできる。
教師用ワンポイント知識 (1)
赤
・隣り合う色
の混ぜる量
を変えるだ
けで沢山の
色ができる
・別の色を
足すときは
少量づつ加
えながら試
す
・いろいろな
濃さの灰色
を混ぜて色
を変えるこ
とができる
紫
パレットの仕切りが浅
い場合は、小皿に共通
絵の具を入れて、それ
を各自へらでとって混
色するなど工夫する。
(マゼン
タ)
橙
①
③
②
青
(シアン)
黒
色の混ぜ方
黄(イエ
ロー)
緑
灰色
パレットの端に色を
出し、少しづつ中央
に寄せて混ぜていく
工夫もできる
パレットの中でつくる
黄 赤 青
白 黒
黄に青を少
しずつ足す
白に黒を少
しずつ足す
緑
灰色
つくった色に別の色を足す
白
色の配分が決まったら
必要量をつくる
材料⑧描画材(3・4年)―3
絵の具の扱いに慣れる
教師用ワンポイント知識(2)
顔料+糊
+水
(
顔料
顔料+糊
+水) +水
水
水
紙の表面の凸凹に顔料が貼り付く
途中で水を足しても、絵の具が増
えているわけではない
顔料の密度が下がることで、画用紙の
色が透けて、色が変わって見える
(白い画用紙だと明るい色に見える)
途中で水を足すと
色の粉の密度が下がることになる
色むらがでる
(わざと水で薄く溶いて
塗ることも工夫の一つ)