共同研究者の方へ 藤田保健衛生大学 総合医科学研究所 システム医科学研究部門 Ver. 032713 得られた結果について 1 • データ解析結果の質を確保する必要がありますので、研究室の外に データ・ソフト・資料などを持ち出す場合は必ず部門長(宮川剛)の許可を 得てから行って下さい。セミナー発表・学会発表・論文発表など、外部に 行動実験の結果を公表する際も、部門長に必ず確認をお願いします(で きるだけ1週間前にはお知らせ下さい)。 • 当研究室では複数の研究室の実験が行われています。当研究室で知り 得た他研究室の実験結果・各種情報についても、外部に公表するまでは 秘密厳守でお願いします。 • 共同研究に際し、共同研究者として研究室員(行動解析についての訓練 を受けた者)が一人付き、研究の終了まで責任を持って協力をさせてい ただくことを原則にしております。結果の解析や解釈については、この担 当者と十分議論をしていただくようお願いします。 • 実験に使用した記録シートは公的な実験ノートに相当しますが、これは 当施設で管理いたします(外部に持ち出す際はコピーして下さい)。実験 が終わりましたら、担当者にご提出ください。 得られた結果について 2 • 当研究室は、文部科学省 新学術領域研究「包括型脳科学研究推進ネッ トワーク」のリソース・技術支援活動による支援を受けています。このため、 得られた行動実験結果の論文発表後、1)実験データを公的なデータ ベースで公開すること、2)解析に用いたマウス系統を公的機関への寄託 などにより公開すること、を原則としております。 • データ取得より3年間論文が未発表の場合は、部門長の判断で必要と認 められるときにデータを公開・発表させていただくことを原則とさせていた だきます(ご相談いただければ未公開期間の延長を検討いたします)。 • 当研究室で得られた実験データを因子分析や相関解析などの大規模メ タ解析に使用させていただくことをご了承ください。メタ解析結果は、研究 室の運営や国内の同様な施設の運営に役立てられる予定です。論文発 表前のデータは、遺伝子名を匿名にしております。差し支えがある場合 は、事前にご相談ください。 • 実験終了後のマウスの脳および血液サンプルを(特に必要とされない場 合は)「行動データ付き脳のリソース」として保存することにご協力をお願 いしております。このリソースは、マウスを作成した研究室の許可を得た 上で、研究者に提供することにしています。 実験を行うにあたり 1 • 当研究室での実験は、公的研究費を使用して行われ、データは学術 雑誌や公的なデータベースに公表されます。データの取得と解析は、 研究室長の指示に従って責任を持って行い、正確性にはくれぐれも 注意していただくようお願いいたします。 • 実験方法や解析方法については、原則として(少なくとも1次スクリー ニングについては)当研究室で採用しているプロトコルに従って行い ますので無断で変更などは行わないで下さい。研究目的に合わせて 方法を変更することは可能ですので、ご相談ください。 • データの捏造や、正当性のない恣意的なデータの削除などは、絶対 に行わないでください。 • マウスがテストバッテリー途上で死亡したり、けがをしたりした場合、 実験に失敗した場合なども、その旨は論文やデータベースに記載す ることにしていますので、無断でデータの削除などはしないで下さい。 実験を行うにあたり 2 • 実験終了後、再度マウスの遺伝子型判定をお願いしています。また、 実験に使用した各マウスの尻尾は当研究室でも保管させていただき ます。必要があれば、こちらで遺伝子型判定を行うこともありますの で、マウスの遺伝子型判定のプロトコルは事前にお知らせいただい ております。 • 実験用のマウスの持ち出し、追加実験用のマウスの持ち込みについ ては、部門長と相談の上、正規の手続きを経て行うようにしてくださ い。無断でマウスを持ち込んだり、持ち出したりしないようお願いいた します。 • 実験終了後は、すみやかに組織サンプリング、あるいはマウスの持 ち帰りをお願いいたします。 入室について • 行動実験室は、区分上はコンベンショナルエリアとなっておりますが、 多くの共同研究先から貴重なマウスをお預かりしているおり、SPFに 準拠した微生物統御を行っています。入退室には十分ご注意ください。 • 更衣室では、前後のドアが同時に開いてる状態にならないようにご注 意下さい。 • 他施設の動物施設に入った場合、その日は行動実験室に入ることが できません。 • 実験管理区域内に物を入れるとき、管理区域内から物を出すときは 必ず部門長の許可を取り、すべて消毒を行ってください(記録用紙な ども含む;紙はエタノールで噴霧)。 • 貴重品の管理には十分ご注意ください。必要に応じてロッカーをお貸 しいたします。鍵の管理にはご注意ください。 服装について • 白いつなぎを着用するため、スカートはご遠慮ください。 • 使用するつなぎには、マジックでお名前を記載してください。 • 退出の際は、つなぎを紫外線ロッカーに保管し、30分間のタイマーをセッ トしてください。 • 帽子、マスク、手袋は毎日交換してください(途中退室される場合は、再 利用してください)。 • 出入りする際、次亜水で手袋、サンダル等の消毒を必ず行ってください。 • マウスの行動に影響する可能性があるので、香水など匂いのあるものの ご使用はご遠慮ください。 • マウスの扱いは手袋をした手で行い、なるべくマウスがつなぎなどに接触 しないようにしてください。接触した場合は、次亜水で消毒してください。 実験室について • 室温は23℃に設定しています(室温が設定値から大きく外れている場合 はお知らせ下さい)。 • 一部のテストを除き、実験時の照度は100luxとしています(実験準備の際 に、照度計でチェックを行っていただきます)。 • 実験環境に慣らすため、マウスは実験開始の30分以上前に防音室の待 機用ラックに搬入してください(ラックの一番上にはのせないようにして下 さい)。 • 実験遂行中はできるだけ静かにしてください。 • 実験室の電話がなりましたら、取り次ぎをお願いいたします。 • 実験室用ソフトウェアの安定した動作を確保するため、実験室内のコン ピューターへのソフトウェア等のインストールはご遠慮ください。 飼育室について • 飼育室内は約580ケージ収容可能です。 • 飼育室の照明の点灯時間は7:00~19:00ですので、実験は8:00 ~18:00 の間に行うのを原則としています。 • 飼育室内では大きな物音を立てないようお願いします。 • 餌やペレットなどは出しっぱなしにせず、作業終了後には片付けるよ うお願いします。 • カート・体重計などを使用した後は、次亜水またはアルコールを噴霧 し、キムタオルで拭き掃除をお願いします。 マウス飼育について • 二週間に一度ケージ交換を行います。ケージ交換は基本的に当施設 の者が行いますが、ケージ交換予定日に実験を行う場合は、実験後に 実験者が行ってください。 • マウスが死亡した場合は、研究室員にご連絡ください。 • ケージを乱暴に扱うと、へこみなどからマウスが穴を開け、脱走するこ とがあります。ケージは極力丁寧に扱い、へこんだり、亀裂が生じたりし ていないか持ち運びの際チェックしてください。ケージに異常がある場 合は、実験終了後ケージ交換を行ってください。 • マウスが逃げた場合、必ず速やかに研究室スタッフに報告して下さい。 マウスは、追いかけられるような経験をすると、性格に変化を来す恐れ があります。また衛生面に問題が生じることもありますので取り扱いに は注意が必要です。 • 長期の飼育が必要な場合は使用するケージ、床敷き等の購入をお願 いしております。 掃除について • 自分が実験を行った防音室の中の清掃は、実験終了直後に自分で行う ようお願いしております。 • 金属類に関してはエタノールを用いて消毒を行ってください(次亜水では 腐食してしまう恐れがあります)。 • 金属類以外の物に関しては次亜水を用いるようお願いします(アクリル にエタノールを用いるとひび割れが生じる恐れがあります)。 • 実験終了後、棚、ドアノブ、パソコンのマウス・キーボード等も拭き取りと 消毒を行ってください。 ご協力のお願い • 実験室の環境維持に積極的なご協力をお願いいたします。 • 実験器具や掃除用具、文具などを使用したら、もとおいてあった場所に 戻しておいてください。 • 当研究室では、研究室内外の多くの研究者が実験を行っております。他 の研究者の迷惑にならないよう注意してください。 • 実験施設使用中に困ったことや相談したいことがあれば、遠慮無く当研 究室員に相談してください。 • 装置の故障などにより実験日程が遅れるなどの予期しないことが起こる こともありますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。 神経科学者SNSのご案内 • 「神経科学者SNS」は神経科学・脳科学に関わる研究者の情報交換・コ ミュニケーションの促進のため、「包括型脳科学研究推進支援ネットワー ク」のデータベース委員会が運営しているソーシャルネットワーキング サービスです。 • この中に、「マウス表現型解析コンソーシアム全般」コミュニティを作って おり、もしマウスの行動解析についての一般的な質問がある場合は、こ ちらで質問していただけると情報の共有という観点から大変助かります。 • 研究課題に specific な問題に関する質問で、公開の場でのやりとりに問 題がある場合は個別に問い合わせて下さい。 • 「神経科学者SNS」は包括脳ネットワークに加入していれば参加すること ができるほか、既存会員からの招待でも参加できますので、研究室の他 の方をお誘いいただければ幸いです。
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