共同研究者の方へ

共同研究者の方へ
京都大学医学研究科
先端技術センター
生体遺伝子機能解析グループ
Miyakawa lab. ver. 072908
得られた結果について1
• 当研究室では複数の研究室の実験が行われています。当研究室
で得られた実験結果・各種情報については、外部に公表するま
では秘密厳守でお願いします。
• データ解析結果の質を確保する必要がありますので、H棟の外に
データ・ソフト・資料などを持ち出す場合は必ず研究室長(宮
川剛)の許可を得てから行って下さい。セミナー発表・学会発
表・論文発表など、外部に行動実験の結果を公表する際も、研
究室長に必ず確認をお願いします。
• 共同研究に際し、共同研究者として助教、研究員あるいは大学
院生(行動解析についての訓練を受けたもの)が一人付き、研
究の終了まで責任を持って協力をさせていただくことを原則に
しております。結果の解析や解釈については、この担当者と十
分議論をしていただくようお願いします。
• 実験に使用した記録シートは公的な実験ノートに相当しますが、
これは当施設で管理いたします(外部に持ち出す際はコピーし
て下さい)。行動実験室を出られてすぐ左の棚に置いてある
ファイルに収納してください。
得られた結果について2
• 当研究室は、科学技術振興機構のバイオインフォマティクス事業
と文科省特定領域研究「統合脳」の支援班からの支援を受けてい
ます。このため、得られた行動実験結果は、論文公表後、公的な
データベースで公開することを原則としております。また、デー
タ取得より3年間論文が未発表の場合は、部門長の判断で必要と
認められるときにデータを公開・発表させていただくことを原則
とさせていただければと思います(この場合、ご相談いただけれ
ば未公開期間の延長は検討いたします)。
• 当研究室で得られた実験データを因子分析や相関解析などの大規
模メタ解析に使用させていただくことにご了承ください。メタ解
析結果は、研究室の運営や国内の同様な施設の運営に役立てられ
る予定です。当該の系統のデータについての論文発表前には、遺
伝子名は匿名にしております。差し支えがあるときは、事前にご
相談ください。
• 実験終了後のマウスの脳を(特に必要とされない場合は)「行動
データ付き脳のリソース」として保存することにご協力をお願い
しております。このリソースは、マウスを作成した研究室の許可
を得た上で、研究者に提供することにしています。
実験を行うにあたり
• 当研究室での実験は、公的研究費を使用して行われ、データは
学術雑誌や公的なデータベースに公表されます。データの取得
と解析は、研究室長の指示に従って責任を持って行い、正確性
にはくれぐれも注意していただくようお願いいたします。
• 実験方法や解析方法については、原則として(少なくとも1次
スクリーニングについては)当研究室で採用しているプロトコ
ルに従って行いますので無断で変更などは行わないで下さい。
研究目的に合わせて方法を変更することはもちろん可能ですの
で、ご相談ください。
• データの捏造や、正当性のない恣意的なデータの削除などは、
絶対に行わないでください。
• マウスがテストバッテリー途上で死亡したり、けがをしたりし
た場合、実験に失敗した場合なども、その旨は論文やデータ
ベースに記載することにしていますので、無断でデータの削除
などはしないで下さい。
• 実験終了後、再度マウスの遺伝子型判定をお願いしています。
また、実験に使用した各マウスの尻尾は当研究室でも保管させ
ていただきます。必要があれば、こちらで遺伝子型判定を行う
こともありますので、マウスの遺伝子型判定のプロトコルは事
前にお知らせいただいております。
入室について
• H棟入り口の2枚のドアのうち内側のドアは常時施錠
する。外側はその日最後に出る場合のみ施錠する。
• 実験室内に入る際、他に誰もいない場合は控え室廊
下のドアに施錠する。
• H棟実験棟内に入った場合は、その日は動物センター
に入れない。逆はOK。
• SPF管理区域は、H棟実験棟入棟後1週間入ることが
できない(京大)。
服装について
• 白いつなぎを着用するためスカートは×。
• つなぎは紫外線ロッカーに保管するが、2週間を目安に
交換する(マジックで使用開始日を書いておく)。
• 帽子、マスク、手袋は毎日交換する。
• 出入りする際の次亜水での手袋、長靴等の消毒を必ず行
う。
• マウスの行動に影響する可能性があるので、香水などは
つけない。
• マウスの扱いは手袋をした手で行い、なるべくマウスが
つなぎなどに接触しないようにする。接触した場合は、
次亜水で消毒する。
実験室について
• 室温は23℃で一定に設定している(エアコンの
チェック)。Water mazeは水温20℃で。
• 一部のテスト(LD, BMなど)を除き、実験時の
照度は100luxとしている(lux計でチェック)。
• 実験開始の30分以上前にマウスを防音室に搬入
し、慣れさせる。
• 実験遂行中はなるべく静かにする。
• 実験終了後、使用機器と手袋が接触した部分は
次亜水(金属部分はエタノール)で消毒する。
実験室内の床はほうきで掃く。
飼育室について
• 飼育室内は150ケージが収容できる。
• 飼育室の照明は7:00~19:00である 。実験は
8:00 ~18:00 の間に行うのを原則とする。
• 実験が行われていることもあるので、飼育室
内では大きな物音を立てないようにする。
• ドアは開けっ放しにせず、必ず閉めるように
する。
• 餌やペレットなどは出しっぱなしにしない。
• カート・体重計などを使用した後は、次亜水
で噴霧し、キムタオルで拭き取る。
マウス飼育について
• 一週間に一度ケージ交換を行う。
• ケージ交換は基本的に当施設の者が行うが、実験中の場合、
実験後に実験者が行う。
• マウスの死骸は後室内のフリーザーに、ケージはゴミ袋に
入れる。
• ケージを乱暴に扱うと、側壁にへこみが生じそこからマウ
スが穴を開け、脱走することがある。逃げたマウスを捕獲
しようとして、追いかけられるような経験をすると、マウ
スの性格に変化を来す恐れがある。ケージを扱う際は極力
丁寧に扱い、へこんだり、亀裂が生じたりしていないか持
ち運びの際チェックする。ケージに支障がある場合は、実
験終了後ケージ交換を行う。
• 運営費用として、1ケージにつき210円/日の協力をお願いし
ております(10ケージ×1ヶ月だと約6-7万円程度になりま
す)。
掃除について
• 自分が実験を行った防音室の中の清掃は、実験終了直後
に自分で行うのが原則となっています。
• 金属類に関してはエタノールを用いて消毒を行う(次亜
水では腐食してしまう)。
• それ以外の物に関しては次亜水を用いる(アクリルなど
はエタノールを用いるとひび割れが生じてしまう)。
• 実験管理区域内に物を入れるとき、管理区域内から物を
出すときは必ず部門長の許可を取り、すべて消毒する
(記録用紙なども含む;紙はエタノールで噴霧)。
• 実験終了後棚、ドアノブ、パソコンのマウス・キーボー
ド等も忘れずに拭き取りと消毒を行う。
ご協力のお願い
• 実験室や控え室の電話がなりましたら、取り次ぎをお願
いいたします。
• 実験施設使用中に困ったことや相談したいことがあれば、
遠慮無く当研究室メンバーに相談してください。
• 実験器具などのものを使用したら、もとおいてあった場
所に戻しておくのが原則です。
• 当研究室では、研究室内外の多くの研究者が実験を行っ
ております。他の研究者の迷惑にならないよう注意する
だけでなく、積極的なご協力をお願いできればと思いま
す(例えば、飼育室のドアが閉め忘れられていた場合、
閉めておく、など)。また、装置の故障などにより実験
日程が遅れるなどの予期しないことが起こることもあり
ますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。