規則に縛られた生活文化→柔軟で予測不可能なものへの憧れ

食事編ワークショップ
食事編コンセプト
大根ステーキを象徴的に作って
本来 民宿が持っている<つながり>を表現する。
Ex)畑(風景)とのつながり/地域とのつながり/
オーナーさんとお客さんのつながり/
作り手と買い手のつながり etc・・・
①都会の生活文化から発生する欲求
• 断片化している生活文化→統合されたものの貴重さ
– パッケージ化(作り手と買い手)、季節感、オン/オフの生活、契約書ベースの経済
• 規則に縛られた生活文化→柔軟で予測不可能なものへの憧れ
– 規則・ルール、ノルマ、時間、場所に縛られる。
• 何でもある。最初から完成されている。→未完成なものを求める。
– 商品、サービス(居、食、住、人、もの、お金、娯楽、メディア、スポーツ、芸術・・・)
– 理論、流行、自分が進む選択肢・・・
• 人とのつながりが希薄化→face to faceのやりとり
– 人間関係、会話、メール/インターネット
– 核家族化、一人暮らし、近隣住民との関わりが無い。
疲労、孤独、予測できない展開への憧れ
⇒<つながり>で安心と信頼を感じる。
統合された(つながった)民宿の食の魅力
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フードマイレージ(収穫→料理→提供までの一体化)
食育(安心・安全)
無農薬
人間の経験と勘⇔精密農業(コンピュータに頼りきった農業)
エコ、スローライフ、ロハス
大自然の恩恵(白馬三山に育まれた野菜)
冷蔵庫に入れない保存
地域経済の活性化
地域文化(例えば郷土料理)の継承
人の温かさ
②白馬的背景
80年代スキーブームの時代に作られた民宿
=スキー目的で、都市生活基準の形式化したサービスを期待する
お客さんをターゲットにした民宿同士の間で生まれたローカルルール
(本来の民宿の魅力を排除した状態で生まれたルール。)
↓時代の変化 (娯楽の多様化)
観光客の減少によリ民宿が衰退。このまま行くと共倒れ。
⇒転換期(=価値観の変化。量・モノより質)
これからの白馬村民宿形態
=ホテル/旅館じゃなく、民宿(宿泊)自体の“予測できないこと”に期待を抱
くお客さんがターゲット。民宿の競争力は、“生活文化”がキーワードになる。
⇒ローカルルールを作り直す必要性が生まれる。
②白馬的背景
スキー客がターゲット
スキー客がターゲット
スキー客がターゲット
スキー客がターゲット
スキー客がターゲット
ローカルルール
値段・食事・アメニティ・サービスの
平均レベル
スキー客がターゲット
スキー客がターゲット
スキー客がターゲット
②白馬的背景
民宿目的のお客さんが
ターゲット
民宿目的のお客さんが
ターゲット
民宿目的のお客さんが
ターゲット
民宿目的のお客さんが
ターゲット
民宿目的のお客さんが
ターゲット
ローカルルールの作り直し
民宿目的のお客さんが
ターゲット
民宿目的のお客さんが
ターゲット
民宿目的のお客さんが
ターゲット
③はばうえ的背景
• おばあちゃんが元気なうちに民宿の生活文化を継承する。
⇔お母さんとおばあちゃんの2人体制が崩れた時に、
民宿が生活文化として持っている競争力を失う。
– 後継者が継承したくなる民宿にする必要がある。
• 経済性と生活文化を両立させることが、
宿泊施設、民宿としての競争優位性の確保につながる。
生活文化にあるつながり(風景と畑と作り手)を軸に食の
サービスを設計する必要がある。
観光局申し送り事項
現状
①新民宿の価格設定に納得でき
ない。他民宿との兼ね合いか
ら説得力をもって説明できる要
素がほしい。
お客からお金をとることへの抵抗「騙し
ているんじゃないか」
②馬場温泉の成功に納得できな
い。
示唆
①⇒新民宿の公的見解を示す。
・ はばうえをロールモデルに選んだ根拠
・新民宿の質を保証する指標のようなもの
(付加価値)を見える形にすることで価
格の高さに理由をつける。
②⇒実際のターゲット層(20代女
性)の評価を持って判断する。
フードコーディネーター
申し送り事項
現状
示唆
①⇒素材を活かした料理の提案
①大根ステーキ自体をうまく調理
できない。味や食感が良くない。
②全体のバランスが判断できない。 ②料理全体の指導
・組み合わせの良し悪し
・見た目が良くない。
・適切な量を示せない。
・食器
③ライフスタイル/調理時間/コミュ
ニケーションのタイミング調節
が困難
・味と組み合わせ
・盛り付け方法
・量
・食器
③⇒調理時間の短縮方法。
ご飯・味噌汁・メインメニュー
三者の配膳順番の最適化。
(オーナーさんはお客さんのコミュニ
ケーションに集中できるように。)