ブログ上で記事を掲載す る事による自己調整機能 を利用した目標達成 2008年1月17日 1661050012-2 石山 裕菜 目次 1:序論 2:研究計画 3:課題 4:引用・参考文献 1、序論 Ⅰ興味を持ったこと Ⅱ先行研究 Ⅲ目的 Ⅰ興味を持ったこと~その1~ • IT社会におけるブログの有用性(川浦, 山下,川上,1999) ・書くことの機能 ・物語を作ることの比喩的な意味 (Daiute, C. Buteau, E. &Rawlins, C,2002) ・他者の存在 Ⅰ興味をもったこと~その2~ ①筆記効果 ②自己調整機能(self-regulation function) ③インテラピー ④ルール支配行動(rule-governed behavior) Ⅱ先行研究~①筆記効果~ • ローラ・A・キング「目標追及の維持と変化を 促進するフィードバック回路を強調するサイバ ネティック理論(通信、自動制御などの工学的 問題から統計学、神経系統や脳の生理作用まで 統一的に処理する理論の体系)と制御理論に基 づいている。自己について学習したり、自己の 優先順位や情動経験の意味を学習するために筆 記を利用することができる。」 「筆記による学習過程を通じて、人は目標指向行 動を維持するために調整したりあるいはおそら く人生の中心となりうる新しい目標をつくりだ すことができる。」(『筆記療法p.p.10』) Ⅱ先行研究~③インテラピー~ • 肥満や抑うつ、パニック障害、薬物乱用の治 療のために発達。トラウマ体験克服における コンピュータ上でのセラピストと患者のコンタク トは実際の臨床と同様の効果がみられること は先行研究で示されている(Ghosh&Marks, 1987; Ghosh, Marks,& Carr, 1988; Selmi et al.,1990) • トラウマ体験の高い被験者にはインテラピー におけるセラピーが有効である(Alfred Lange, Jean-pierre van de ven, Bart Schrieken, Paul M.G.&Emmelkamp,2001) Ⅲ 目的 • 文章を書き、それをブログに載せることに よって目標を達成する (①書くという行為*自己調整機能? ②第三者に文章を開示する*ルール支配行 動? ③IT社会にあわせたインターネットの利用) ・物語を書くことが、目標達成に役立つ? (気持ちが安定することなどによって) 2 研究計画 ①被験者 ②実験場面 ③実験デザイン ④独立変数 ⑤従属変数 ⑥実験期間 ⑦ベースライン期 ⑧介入期 ①被験者 • 立命館大学に属する大学生5~10人 (うち2~5人は文芸サークルの方にお願いす るつもりです) 物語を書いてもらう人5人、日記を書いてもら う人5人にする or ランダムに割り当てる or 選んでもらう ②実験場面 • ブログ? ③実験デザイン • 多層ベースライン ④独立変数 • 文章を書きブログに載せる ⑤従属変数 • 文字数:書くことに満足感を覚えてい れば文字数は増加する? • 内容を読みやすくする工夫が見えてく る:読み手を設定する、接続語が増加 する、レイアウトを工夫するなど • ブログを開く回数が増加する • 楽しんでできるようになる • 最初に設定した目標にも結果がでて くる? ⑥実験期間 • 予備実験:3月の間の2週間(ベース ライン期) • 本実験:2~3ヶ月 ⑦ベースライン期~その1~ • インフォームドコンセントを行う。 • 実験を始める前に簡単なアンケートを実施 し、その人が普段書くことやブログにどれだ け慣れているのかをみる。 • seesaaブログで新しいブログを立ち上げて もらい、メールでHPアドレスを実験者に教 えてもらう。 • なおブログの設定で検索に引っかからない かつ、ランキングを表示しないようにしても らう。 ⑦ベースライン期~その2~ • ブログに週2~3回文章をUPしてもらう この時にブログに書き込みをすべきか否か (他の人にみてもらうべきかどうか) (ただし、HPアドレスは自分の友達に教えても OK) ⑦ベースライン期~その3~ • 終了後に簡単なアンケートを行う (ブログを書いたことに対する。 ・ブログにコメントを書き始める (ご協力宜しくお願いします) ⑧介入期~その1~ • 自分の目標を決めてもらってそれに ついての記事をブログに上げてもらう • 週に2~3回ブログに記事をUPしても らう • ブログにコメントをし始める (これを強化子の1つとするので皆さん ご協力宜しくお願いします) ⑧介入期~その2~ • 週一回目標が達成されているかにつ いて簡単なコメントをブログに載せて もらう or 記事としてちゃんと載せても らう • 終了後簡単なアンケートを行う (目標についてとブログ、文章を書いた ことの効果について) 3:課題 • ブログに記事を載せることで効果があ るので純粋な筆記による効果というよ りは他者にブログを開示することによ る効果がでる • 文章の書き直しをOKにするべきか 4:引用・参考文献~その1~ • • • • • • • • Alfred Lange, Jean-pierre van de ven, Bart Schrieken, Paul M.G. Emmelkamp(2001)Interapy.Treatment of posttraumatic stress through the Internet: a controlled trail. Journal of Behavior Therapy and Experimental Psychology 32,73-90 エドムント・フッサール(1997)田島節夫(訳)『幾何学の起源』 青土社 Social-Relational Wisdom: Developmental Diversity in Children's Written Narratives About Social Conflict Daiute, C. Buteau, E. &Rawlins, C(2002) Narrative Inquiry, Volume 11, Number 2, 277-306(30) ジャン・ミッシェル・ぺテルファルヴィ芳賀純・古川直世(訳)『心理言語学入門』(1993) ジョン・マクレオッド(2007)『物語としての心理療法~ナラティブ・セラピィの魅力~』 誠 信書房 川浦康至,山下清美,川上善郎.(1999)人はなぜウェブ日記を書き続けるのか:コン ピュータ・ネットワークにおける自己表現 社会心理学研究,14巻第3号 Marcel van den Hout, Maureen van Pol, Madelon Peters(2001)On becoming neutral; effects of experimental neutralizing reconsidered,Behavior. Research and Therapy 39, 1439-1448 4:引用・参考文献~その2~ • Marcel van den Hout, Merel Kindt, Titia Weiland, Madelon Peters (2002)Instructed neutralization, spontaneous neutralization and prevented neutralization after an obsession-like thought, Journal of Psychiarty 33, 177-189 • • ・ • 日本行動分析学会(編)(2001)『ことばと行動~言語の基礎から臨床 まで』 ブレーン出版株式会社 (編)ポール・パットンら(訳)谷徹ら『デリダ、脱構築を語る シドニー・セ ミナーの記録 』(2005)岩波書店 S,J,レポーレ&J.M.スミス(編)(2004)『筆記療法~トラウ マやスト レスの筆記による心身健康の増進』北大路書房 崎濱秀行 繰り返し書くことで書き手にどのような変化が見られるか?(1)-メ タ認知に着目しての検討―Japanese association of educational psychology
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