最終発表パワーポイント - 都市計画DocumentSV

都市計画実習 生活安全環境班
最終発表 6月20日
Ecoタウンつくば
~低炭素好環境社会~
吉野 邦彦(担当教員)
田中 圭(TA)
竹鼻 紫(班長)
菴木 嶺
鎌田 将彰
柴田 悟志
島崎 和樹
田村 俊和
背景
文献調査
問題の発見
ヒアリング
目的
アンケート
調査、集計、分析
提案
ヒアリング、検証
結論
背景
地球温暖化が世界的問題に
↓
日本は2050年までにCO2を50%削減することを
「Invitation to 『 Cool Earth 50 』」として提案
これを受けて
「つくば市3Eフォーラム実行委員会」はつくば市内
におけるCO2を2030年までに2008年比で半減
させることを宣言した
つくば市のCO2排出量の推測
万t
万t
宣 250
209万8081t
言
通 しかし、これは一人当たりの排出量
200
を2002年時の
7.8tから2.8tにし
り
なければいけないことになる!
に
う
150
134万262t
二酸化炭素排出
何も対策をしないと、
ま
量は無対策の時
二酸化炭素排出量は
く
増加する
より約1/3に
い 100
け
ば
75万7819t
50
・
・
・
250
200
150
100
50
0
2002年
2030年
つくば市地域新エネルギービジョン策定報告書より作成
0
2002年
2030年
もし、こういう方策をとったとしても・・・1
植林によるCO2削減
つくば市にある未利用地1080haの全てに植林をしても
76万tの内の2.9万tの
CO2削減にしかならない
これは、つくば市での排
出量の内の
2.9万÷151万×100
≒1.9% である
更に
費用も
16億円かかる
もし、こういう方策をとったとしても・・・2
火力発電所を原子力発電所に置き換える事によるCO2削減
置き換えによるCO2削減量
万t
80
=発電によるCO2排出量×火力発電の割合×
(1ー原子力発電の排出係数÷火力発電の排出係
数)
70
31.6
60
そ
の
他
≒458,445(t)
CO2
排出量
50
40
13.2億kwh分
30
つくば市のCO2排出量の内、を置き換える
458,445 ÷1,515,638×10=
30.25%
の削減にしかならない
20
47.4
火
力
31.6
10
0
1.5
原
子
力
文献調査1つくば市エネルギービジョン
つくば市の部門別CO2排出量(2002年)
焼却
2%
運輸 約77万t
20%
民生
51%
産業
27%
万t
民生
産業
運輸
焼却
80
70
60
50
40
30
20
10
約半分が民生部門から
排出されている!
0
合 家 業
計 庭 務
用 用
合 農 建 製
計 林 設 造
水 業 業
産
業
合 旅 貨
計 客 物
用 用
廃
棄
物
焼
却
文献調査2
各研究機関環境報告書
つくば市業務部門排出先の内訳
小数の施設の
みで排出量の
大半を占めて
しまっている
家庭部門にバスと自家用車
の企業寄与率分を除いた旅
客を含めると
万 t 民生
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
産業
運輸
焼却
家庭の日常的CO2の排出量は
19万t+14.6万t=33.6万t
となる
合 家 業
計 庭 務
用 用
合 農 建 製
計 林 設 造
水 業 業
産
業
合 旅 貨
計 客 物
用 用
廃
棄
物
焼
却
個人レベルでの
日常生活を中心とす
る家庭部門から多く
のCO2が排出されて
いることになる!!
背景
文献調査
問題の発見
ヒアリング
目的
アンケート
調査、集計、分析
提案
ヒアリング、検証
結論
問題の発見
つくば市へのヒアリング調査
実施日 5月13日 つくば市 谷田部庁舎
市長公室 環境都市推進室 小林様
つくば市の中で家庭の日常的CO2排
「つくば市のCO2排出実態調査はこれから行う」
出量は多いのにも関わらず、その排
とおっしゃっていた
出についての情報が少ないが為に、
つまり
家庭に向けてCO
2削減の具体的な提
家庭のエネルギー消費量や消費内訳といっ
案ができていなことが問題であるとい
つくば市
た詳細は、つくば市としても把握できていない
また
える
よって
3E
フォーラム
市単位の提案は多く見受けられるが、個々
の家庭に対しての提案は少ない
背景
文献調査、ヒアリング
課題設定
目的
アンケート
調査、集計、分析
提案
ヒアリング、検証
結論
目的
1.家庭部門からのCO2排出量を推定する
2.つくば市の家庭で行うことのできるCO2排出量
削減可能量を推定する
3.個人では行えない対策における、CO2の削減
可能量を推定する
背景
文献調査、ヒアリング
課題設定
目的
アンケート
調査、集計、分析
提案
ヒアリング、検証
結論
つくば市内におけるアンケート(実施日:6月5~7日)
目的
1. 家庭における、省エネ行動&意識を知る
2. 現状の排出量と省エネ意識行動を考慮し
て削減可能量を推定する
3. 新エネルギー導入の現状と可能性の把握
つくば市内におけるアンケート(実施日:6月5~7日)
対象
⇒つくば市内(主に大曽根、苅間、葛城)
の一般世帯
有効回答数:109件
個別訪問による手渡しの回収が105件
ポスティングによる回収が4件
個別訪問による手渡し
配布数 120枚 回収率 87.5%
ポスティング
配布数 60枚 回収率 6.7%
アンケート項目の設定根拠1
一般家庭の省エネ意識に基づくCO2削減可能量の推定する
質問項目は、これらのグラフと「家庭の省エネ大辞典」を参考に考えた
ごみ
5.5%
自動車
29.0%
水道
2.1%
食器洗い
乾燥機,
1.6 %
衣類乾燥
機, 2.8%
家電製
品
63.4%
エアコン,
25.2%
温水洗浄
便座,
3.9%
電気カー
ペット,
4.3%
温室効果ガスインベントリオフィスより
その他,
20.2%
冷蔵庫,
16.1%
テレビ,
9.9%
照明器
具, 16.1%
資源エネルギー庁
平成16年度電力需要の概要より
アンケート項目の設定根拠2
産業廃棄物発電
8.3%
⇒太陽光発電のつくば市での普及の可能性を探る
一般廃棄物発電
32.0%
電力としての
活用可能量
89,507,451kwh
新エネルギーによる
電力としての活用可
能量が大きい太陽
光発電に注目した
畜産バイオマス
0.2%
太陽光発電
55.4%
風力発電
4.0%
小水力発電
0.1%
つくば市地域新エネルギー導入ビジョン より
アンケートの質問項目の要約
1.各家電・給湯器・自動車について
•使用年数(エアコン、ブラウン管テレビ、冷蔵庫)
•保有台数
2.省エネ行動&省エネ意識について
家庭の省エネ大辞典を参考に、
家電における省エネ行動に関して三段階評価を行ってもらう
3.新エネルギー(太陽光発電)導入について
4.自由記述
家庭で取り組んでいる省エネ活動について
集計結果
平均保有台数
最大保有数
エアコン
3.77
10
石油ファンヒーター
1.28
6
ブラウン管テレビ
1.62
8
液晶テレビ
0.85
5
プラズマテレビ
0.18
2
洗濯機
1.24
3
電子レンジ
1.10
3
食器洗い乾燥機
0.45
2
冷蔵庫
1.48
6
風呂用ガス給湯器
0.63
3
台所用ガス給湯器
0.50
3
ウォシュレット
1.44
5
デスクトップパソコン 0.99
5
自動車
10
2.37
省エネ行動
CO2削減量/
年
Kg
1の割合
%
2の割合
%
3の割合
%
夏季の冷房設定温度を28℃にする
12.4
43.1
45.1
11.8
冬季の暖房設定温度を20℃にする
21.8
43.5
44.5
12.0
冷房は必要なときのみつける
7.7
92.5
6.6
0.9
暖房は必要なときのみつける
16.7
89.1
8.9
2.0
フィルターを月に1、2回掃除する
13.1
31.5
55.2
13.3
例
エアコン
1.既に実行している 2.今後は行っていきたい 3.行うつもりはない
使わないときはコンセントから抜くよ
うにする
9.54
25.7
42.9
31.4
家庭の省エネ意識に基づく
CO2削減可能量の推定

アンケート質問例
よって、排出の削減 3と選択されたもの
が見込まれる、2と選 は、CO2の排出削減
が見込まれないの
択された項目のみが で、削減可能量には
※1…既に実行している
2…今後は行っていきたい
3…行わない
1と選択されたもの
CO2削減可能量の推
換算しない
は、既にCO2の排出
夏期の冷房設定温度を28℃にする
2
3
定に用いる 1
が抑えられているの
ルームエアコン
■あなたのご家庭にルームエアコンはありますか?
1.ある ( 2 )台
2.ない
以下、「ある」と答えた方のみお答えください。
冬期の暖房設定温度を20℃にする
で、削減可能量には
冷房は必要なときのみつけるようにする
換算しない
1
2
3
1
2
3
省エネ意識によるCO2削減可能量
=
つくば市の
世帯数
項目毎の
家電毎の
× (2)の割合
×
保有台数
≒26,055(t)
×
削減量
家庭の省エネ
大辞典による
家庭部門のうち7.9%削減可能!
(つくば市全体のCO2に対して1.7%)
家庭での太陽光発電の導入による
CO2削減可能量の推定
■質問内容
80
住宅用太陽光発電の平均容量は3.59kWで、価格は工事費込み
で1kWあたり72.4万円です。これらの数値から平均的なシステ
ム価格は約260万円と推定されます。一般的に、15年~30年
で元が取れると言われています。
70
60
1.これを受けて、あなたのご家庭で太陽光発電を導入しますか
1.既に導入している 2.今後は導入したい 3.導入しない
50
40
30
102件の回答中20件、 つまり19.6%
が「今後は導入したい」と答えている
20
10
0
導入済
導入思案中 導入予定無し
家庭での太陽光発電の導入による
CO2削減可能量の推定
導入によるCO2削減可能量
=普段使用している電力によるCO2排出量×(2)の割合
(1ー太陽光発電によるCO2排出係数÷全電源平均CO2排出係
数)
=13368.2×0.196×
(1-0.053÷0.358)≒
家庭での電気の使用による 先ほど述べたように、19.6%
CO太陽光発電は、1kwhの電気を作る為
2排出量は約113370t
にCO2を0.053排出する 電気を1kwh作る毎に、0.358kwhの
CO2が排出されている
18930
(t)
5.7%削減可能!
家庭部門のうち
(つくば市全体のCO2に対して1.3%)
アンケート結果との比較
省エネ活動を実行
太陽光発電を導入
合計
つくば市家庭部門CO2排出量
(2002年)
⇒約33.4万(t)
全世帯(t)
全世帯×(2)と答え
た割合(t)
55,000
(16.4%)
98,600
(29.5%)
153,600
(46.5%)
26,055
(7.6%)
18,930
(5.7%)
44,985
(13.6%)
自由記述欄の記入例
環境に対する意識
が高い人が多い
省エネ行動について
記入件数
1. 電気・電灯の使い方(待機電力)
28
2. エアコンの使い方
11
3. 水の使い方(風呂の残り湯・雨水利用 )
11
4. 省エネ家電・器具への買い替え
4
5. その他(生ごみを肥料に等)
4
新エネルギー導入について
1. メリットが不明確・導入しても損得が不明(公的援助・補助が
あれば・・・)
2. 新エネルギーの長所・短所についての正確な情報の不足
アンケートのまとめ


3 の割合,
15.9%
目的1・・・『家庭における、省エネ行動&意識を知る』
2 の割合,
結論・・・各質問での 「1」の割合の平均→59.5% 2 4 . 6 %
「2」の割合の平均→24.6%
「3」の割合の平均→15.9%
1 の割合,
59.5%
目的2・・・『一般家庭の省エネ意識に基づくCO2削減可能量』
結論・・・26055t



目的3・・・『新エネルギー導入の現状と可能性の把握』
結論 ・・・7割が[今後導入予定なし]だが、自由記述欄より、導入費用が
安くなり、太陽光発電の正しい情報が知れ渡るようになれば、今
後導入する可能性が見込まれる
~その他~
環境に対する意識が高い家庭が多かった
「コンセントを抜く」で(3)を選んだ人の割合は、他の項目で(3)を選ぶ人の割合に
比べて約9倍にものぼった
ヒアリング調査の実施(実施日:6月18日)
・目的
アンケート結果を踏まえて、さらなるCO2削減可能性を
探るため
・対象
つくばセンター周辺の歩行者計90名
(10~70歳代の男女)
・方法
対面式
ヒアリング結果
太陽光補助制度が改善された場合
導入する
導入しない
52%
48%
省エネ製品への買い替え補助
買い換える
28%
待機電力対応機器
買い換えない
買う
買わない
72%
32%
68%
背景
文献調査、ヒアリング
課題設定
目的
アンケート
提案
結論
調査、集計、分析
考察、ヒアリング、検証
提案1:新エネルギー導入について
電気買取制度の改革
アンケートでは「元が取れるか不明」という意見が多かった
電力を安定的に買い取るシステムがあればよい
発電コスト>買取価格の価格設定を
購入時より20年間保障する
提案1:新エネルギーについて
補助金制度の改革
アンケートでは「価格が高い」という意見が多かった
購入しやすい価格にすればよい
石油・電気などのエネルギーを発するものに環境税を課し、
導入の半額を補助してもらう
提案2:家電製品について
電化製品の買い替え
アンケートから、多くの世帯で年式の古い電化製品を
使用していることが判明
新しい年式の電化製品の買い替えを促進すればよい
省エネ効果の高い電化製品への買い替えを行う際に
上限1万円程度の補助金支給を行う
提案2:家電製品について
待機電力の削減
アンケートから、市民が待機電力削減に関して
積極的ではないことが判明
待機電力削減を取り組みやすいものにすればよい
電源プラグを抜かずに、リモコン操作で簡単に
待機電力カットできる製品の販売促進
提案を導入すると1

太陽光発電半額補助制度
=電力によるCO2排出量×導入すると答えた人の割合×
(1-太陽光発電によるCO2排出係数÷全電源平均CO2排出係
数)
=13368.2×0.52×
家庭での電気の使用による
0.52
CO2排出量は約113370t
電気を1kwh作る毎に、0.358kwhの
太陽光発電は、1kwhの電気を作る為
にCO2を0.053排出する
CO2が排出されている
(1-0.053÷0.358)≒
50227t
26%も削減できる!
家庭部門のうち
(つくば市全体のCO2に対して3.0%)
提案を導入すると2

太陽光電力買取制度
=電力によるCO2排出量×導入すると答えた人の割合×
(1-太陽光発電によるCO2排出係数÷全電源平均CO2排出係数 )
家庭での電気の使用による
0.27
CO2太陽光発電は、1kwhの電気を作る為
排出量は約113370t
電気を1kwh作る毎に、0.358kwhの
にCO2を0.053排出する
CO2が排出されている
=13368.2×0.27×
26080t
(1-0.053÷0.358)≒
家庭部門のうち
14%も削減できる!
(つくば市全体のCO2に対して1.7%)
提案を導入すると2

家電製品の買い替えについて(補助金がある場合)
例)ルームエアコンの待機電力
待機電力
1993年製
2007年製
1302kwh
865kwh
年間にして約157kgのCO
つくば市全体で行うと
2削減!
約3463t
1.8%削減できる!
家庭部門のうち
(つくば市全体のCO2に対して0.2%)
提案を導入すると3

待機電力削減コンセントの導入
=1台あたりCO2排出削減量×平均保有台数
×買うと答えた人の割合×世帯数
年間CO2
削減量
エアコン
テレビ
洗濯機
レンジ
0.9t
0.2t
0.1t
0.08t
約1.3t
0.0007%の削減
家庭部門のうち
(つくば市全体に対しては微々たるもの)
検証:削減量のまとめ1
アンケートより
家庭の省エネ意識によって削減できるCO2排出量
=家庭分野による削減可能性+太陽光発電による削減可能性
=26,055t+18,930t
44,985t
検証:削減量のまとめ2
提案の結果より
=太陽光発電半額補助制度導入による削減可能量+
太陽光発電電力買取制度導入による削減可能量+
家電製品の買い替えによる削減可能量+
待機電力削減コンセントの導入による削減可能量
=50227+26080+3463+1.3
79771.3t
結論
・家庭の意識に基づくCO
削減可能量
つくば市のCO22排出量のうちの
・新たな提案をすることによるCO2削減可能量
以上より
8.3%
124,756.3t
の削減が可能
課題・展望1

アンケート調査を行う際、更に幅広い地域、家を対象に
する必要があった

温室効果ガスにはメタン等もあるので、それについても
調べる必要がある

今回ごみについても調べたが、発表には至らなかった。
しかし、家庭の環境に対する意識や行動にはごみ問題も
大きく関わってくるので家庭で取り組めるごみに関する対
策を考えていくことも重要である。
課題・展望2
 家電の買い替えに関して、待機電力
によるCO2削減可能量のみにしか
言及しなかった。しかし、運転効率
の向上によるCO2削減可能量も考
慮するべきであった。
ご静聴ありがとうございました。
CO2
ごみ
やったね!