佐賀県新幹線活用基本戦略 ~ 持続的な成長と強い地域経済を目指して ~ 平成24年6月 佐賀県新幹線活用プロジェクトチーム 1 目 次 1.基本方向 2.県・地域の役割 3.戦略の展開ステージ 4.エリアターゲット 5.新幹線活用の“切り口”と“方向性” 6.市町(地域)支援の考え方 2 1.基本方向 平成23年3月 鹿児島ルート全線開業 平成34年頃 西九州ルート開業 新幹線は“人”の交流を拡大させる“チャンス” <基本戦略> 地域に「人を惹きつける魅力づくり」 地域へ「人を動かすしかけづくり」 県内各地域で“賑わい”創出 <目 的> 県内全域の地域経済を強く元気に! 3 地域の魅力づくりの考え方 ● 曜日や流行廃りなどに関係ない人の賑わい (観光、ビジネス、研究、学習など、多様な交流の場の創出) ● 行って良し、住んで良しの地域づくり (来訪者と住民双方にとって良い、居住性や快適性の向上) ● 人や産業間のつながりから生まれる地域資源の高付加価値化 (人財の力の活用、高付加価値化による県内のあらゆる産業の発展) ● 交流人口・定住人口の増加、付加価値の増大 ⇒急速な人口減少の中、低成長・マイナス成長とならない構造への転換 4 2.県・地域の役割 地域づくり =“各地域での取組み”が最も重要 < 地域が主体 > ★県としては… ① 新幹線活用の“切り口”と“方向性”を明示 ② 各地域の特性(強み)を活かした 上記①に基づく取組みを“支援” ③ “広域的な取組み”、県外への“情報発信” 5 3.戦略の展開ステージ ジャンプ! ステップ! ホップ! 鹿児島ルート 全線開業に向けた 「短期戦略」 ※効果は長期戦略 に継続 西九州ルート 開業に向けた 「長期戦略」 H20 H23 (鹿) H34 (西) 6 4.エリアターゲット ※通勤通学 圏内 隣県 東アジア ※東アジアから の旅行者増 ※新幹線は300~700kmの利用多い。 佐賀~新大阪間は約671km ⇒「関西・中国地方」がターゲット ※南九州は鹿児島ルート で時間的に近くなる 7 5.新幹線活用の“切り口”と“方向性” ドメイン①「産業の集積・取引の拡大」 ~ 生産・研究開発機能の集積と県内企業の取引の拡大 ~ 人 を 惹 き つ け る 魅 力 づ く り ドメイン②「地域ならではの逸品づくり」 ~ 食や伝統から広がる各種産業の需要拡大 ~ ドメイン③「観光地の魅力アップ」 ~ 感動と癒しを与える観光地・観光ルートづくり ~ ドメイン④「住みたい環境づくり」 ~ 県内から通勤・通学、県外転出から県内転入へ ~ 8 ドメイン⑤「二次交通機能の充実」 ~ 各新幹線駅から最適に移動できる環境づくり ~ 人 を 動 か す し か け づ く り ドメイン⑥「地域に来る目的づくり」 ~ 会議や研修会、イベントなどが数多く開催 ~ ドメイン⑦「停車本数、運行本数の増加」 ~ 各駅の特性に応じた停車本数の設定 ~ ドメイン⑧「新幹線を使おうと思う意識づくり」 ~ 利用者を増やして停車本数等の利便性を向上 ~ 9 6.市町(地域)支援の考え方 ① 選択と集中 各地域で“強み”を分析 ⇒ 支援メニュー (ドメイン①~⑥(次頁)) の中から「選択」 県内全域に波及 ⇒全体が元気に 各地域の“オンリーワン” を目指す取組み ①鹿児島ルート向けの短期的取組 ②西九州ルート向けの長期的取組 ⇒「集中的に支援」 ※特に効果があるものは 徹底的に支援 各地で色々な “きらり” と光るもの 10 支援メニュー 人 魅を 力惹 づき くつ りけ る し人 かを け動 づ くか りす ドメイン① 産業の集積・取引の拡大 ドメイン② 地域ならではの逸品づくり ドメイン③ 観光地の魅力アップ ドメイン④ 住みたい環境づくり ドメイン⑤ 二次交通機能の充実 ドメイン⑥ 地域に来る目的づくり 11 ② 住民が主体 市町(単数又は複数)が 民間団体・住民と 新幹線を活用する 組織を設置 各実施主体が 新幹線活用プラン に基づき実施 「新幹線活用プラン」 を策定 <プランの内容> ・開業後の地域が目指す姿 ・実現するための戦略 ・具体的な取組み ・スケジュール ・実施主体 等 <県の支援> 新幹線活用に関する説明から 新幹線活用プランに基づく取組みまで 12 具体的な支援内容 1.各地域の新幹線活用プラン策定支援 (1)新幹線の活用に関する説明会や座談会の開催 (2)人材を育成するための研修の実施 2.基本戦略に基づく、各地域の具体的な取組みに対する支援 (1)財政を伴わない支援(国や民間の助成事業等の情報提供、採択支援等) (2)財政を伴う支援(県事業の実施、助成事業) 要 件 1.各地域の新幹線活用プランに位置づけられているもの 2.支援メニュー①~⑥に基づく取組み(活動) 13
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