第1回 イントロダクション 公共政策大学院 鈴木一人 [email protected] 1 講義の進め方 講義は試験以外、紙を配布しない(ペーパーレス) パワーポイントのスライドはウェブで公開する http://lex.juris.hokudai.ac.jp/~kazutos/intro2016/index.html 講義前日までにはアップロード/事前に入手し予習する パワーポイントのデータを使いやすいように改変すること は可。しかし、データを無断で再利用するのは禁止 授業はパソコン・タブレット持込み可。 質問はメールで受け付ける 講義当日中の質問に対してはウェブ上で回答する コメントや希望・要望などでもよい 2 講義に入る前に 大学は高校までの勉強とは当然違う 教科書がすべて「正しい」わけではない 必ず「正解」があるわけではない すべてのことを「教えられる」わけではない 大学の講義は自ら考えるためのヒント 大事なことは自分で調べ、考えること 誰かが言ったことを鵜呑みにするのではなく、自分なりの 答えを見つけ出すこと 講義はあくまでもそのためのヒントを出す場所 3 どのようにして「考える」か まず疑うことからはじめてみる 「本当にそうなのかな」「なぜそうなるのかな」 疑問を投げかけることで自分なりの答えが出る 講義も文献も何らかの取捨選択が行われている 捨てられた説明や語られないことも考えてみる 論理的な説明が可能かを考えてみる 物事には必ず何らかの理由がある 「○○であるのは、××だからである」 この論理的な説明に説得力があるかどうか 誰が見ても納得できるものであれば正解に近い 4 「前提」≠「思い込み」 前提とは暗黙のうちに不変としているもの 政治家は自らの利益(再選)を目指すもの 国家は自らの利益を最大化するもの 政治家はどんな手段を使ってでも利益を実現するもの→× 国家は常に戦争をしてでも利益を最大化するもの→× 前提は何らかの合理性をもって「世界はこのように 動いている」という枠組みを作る しかし、自分勝手な思い込みや「こうに違いない」という決 めつけは前提とは呼ばない 様々な本や情報に触れる時に「この筆者はどのような前 提に立っているのか」を考える 5 「仮説」という論理の道筋 ある事象を説明するための統一的な仮定 疑似相関に注意 空が曇る→雨が降る・・・仮説:雲が雨を降らせる 失業率が上がる→政権の支持率が下がる・・・仮説:国 民の不満がたまり、政権が不安定になる 二つの出来事が関連するように見えても、それが全く無 関係に起こっている可能性もある 仮説は検証されて初めて「論」になる 疑似相関を避けるためには、それぞれの事象がどのよう につながっているかを検証する必要がある 6 シラバスからの変更点 成績について レポートテーマ:「民主主義・政党・官僚制の三つのキーワ ードを使って、現代日本の政治について自由に論じなさい」 提出日:5月31日23:59 提出方法:メールで提出([email protected]) 2000字以上(Wordで作成) 「論文作成ガイドブック」参照 シラバス:「毎回の授業の際に課すレポート(講義のまとめと質問) が50%、期末試験(論述と穴埋め)が50%」 変更後:「中間レポートが50%、期末試験(論述と穴埋め)が50%」 教室入退室時にカードリーダーに学生証をかざすこと http://lex.juris.hokudai.ac.jp/~kazutos/guide/guide.pdf http://www.juris.hokudai.ac.jp/~kazutos/guide/guide2.doc 参考文献、注は必ずつけること 7
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