第5回ppt(2008年11月10日版)

プロジェクト管理
第5回
(2008年11月10日版)
• リスク・マネジメント
• 調達マネジメント
http://www.campus.myu.ac.jp/~miyanisi/2008project/index.html
2008年
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1
プロジェクト管理シラバス
講義計画(2008年度)
• 09/29 [1] 情報システム開発とプロジェクト
プロジェクトとは
• 10/06 [2] PMBOKの内容-1
スコープ、コミュニケーション
• 10/20 [3] PMBOKの内容-2
タイム、コスト
• 10/27 [4] PMBOKの内容-3
品質、人的資源
• 11/10 [5] PMBOKの内容-4
リスク、調達
• 11/17 [6] PMBOKの内容-5
統合
• 12/01 [7]トピックス CMM
2008年
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2
プロジェクト管理シラバス
講義計画(2008年度)
• 12/08 [8] 演習、事例研究
プロジェクト計画
• 12/15 [9] 演習、事例研究
進捗管理
• 12/22 [10] 演習、事例研究
原価管理
• 01/19 [11] 演習、事例研究
品質管理
• 01/26 [12] 演習、事例研究
変更管理
• 01/27 [13] まとめ
• 02/02 [14] 期末試験
筆記試験
2008年
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3
記述の一般形
X・マネジメント
• X・マネジメントとは
•
•
•
•
•
•
X・マネジメントのプロセス
X.1 プロセス
X.2 プロセス
・・・・
X.n プロセス
・・・・
2008年
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4
X・マネジメント
•
•
•
•
•
X.n プロセスとは
X.n.1 プロセスのインプット
X.n.2 プロセスのツールと技法
X.n.3 プロセスのアウトプット
X.n.3 プロセスのアウトプットに記載され
る項目
• X.n プロセスに関する特記事項
注)X.n.m はPMBOKの章番号、節番号
2008年
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5
11.リスク・マネジメント
• 11.リスク・マネジメント(risk management)
とは
プロジェクトのリスクを識別し、影響を分析し、リ
スクに対応するための系統的なプロセス
プロジェクトに対してプラスになる事象
→起きる確率と結果が最大になるよう
プロジェクトに対してマイナスになる事象
→起きる確率と結果が最小になるよう
リスクの定量化
2008年
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6
11.リスク・マネジメント
• 11.リスク・マネジメントの6つのプロセス
11.1 リスク・マネジメント計画(risk management
planning)
11.2 リスク識別(risk identification)
11.3 定性的リスク分析(qualitative risk
analysis)
11.4 定量的リスク分析(quantitative risk
analysis)
11.5 リスク対応計画(risk response planning)
11.6 リスクの監視・コントロール(risk
monitoring and control)
2008年
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7
11.1 リスク・マネジメント計画
• 11.1 リスク・マネジメント計画
プロジェクトのリスク・マネジメント活動にど
のように取り組むか、およびどのように計
画するかを決定する
2008年
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8
11.1 リスク・マネジメント計画
• 11.1.1 インプット
–
–
–
–
–
2008年
組織の環境要因
組織のプロセス資産
プロジェクト・スコープ記述書
プロジェクトマネジメント計画書
ステークホルダーの許容度
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9
11.1 リスク・マネジメント計画
• 11.1.2 ツールと技法
– 計画会議と分析
• 11.1.3 アウトプット
– リスク・マネジメント計画書
2008年
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10
11.1 リスク・マネジメント計画
• リスクマネジメント計画書の記載内容
–
–
–
–
–
–
–
–
–
2008年
方法論
役割と責任
予算設定
タイミング
リスク区分(リスクの種類)
リスクの発生確率と影響度の定義
発生確率・影響度マトリックス
ステークホルダーの許容度の改訂
報告書式
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11
11.2 リスク識別
• 11.2 リスク識別
プロジェクトに影響を与えそうな事象を識
別し、文書化する(リスクの抽出)
経験が重要
類似プロジェクトの経験から、未経験者で
は予期できない事象を予期する
その対策を講じる(コンティンジェンシー)
2008年
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12
11.2 リスク識別
• 11.2.1 インプット
–
–
–
–
–
2008年
組織の環境要因
組織のプロセス資産
プロジェクト・スコープ記述書
リスク・マネジメント計画書
プロジェクトマネジメント計画書
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13
11.2 リスク識別
• 11.2.2 ツールと技法
– 文書レビュー
– 情報収集技法
• ブレーンストーミング
自由な発想で、リスク要素を洗い出す
• デルファイ法
アンケート方式、集計し合意をえる
• インタビュー
• SWOT(strengths, weaknesses, opportunities, and
threats)分析(自社の強み/弱み、環境の機会/脅威)
– チェックリスト分析
– 前提条件の分析
– 図解の技法
特性要因図、システム・フローチャート、影響図
2008年
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14
11.2 リスク識別
• 11.2.3 アウトプット
– リスク登録簿
– トリガー
• リスクの前触れ、兆候
– 初期段階でのコストの計画超過
– 要員のモラル低下
– 他のプロセスへのインプット
2008年
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15
11.3 定性的リスク分析
• 11.3 定性的リスク分析
定性的リスク分析(qualitative risk
analysis)は識別したリスクの発生確率とそ
の影響を評価するプロセス
状況の変化に応じて繰り返し行うべき
初期の段階では、見通せていない
• 必要に応じて
定性的リスク分析→定量的リスク分析へ
2008年
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16
11.3 定性的リスク分析
• 11.3.1 インプット
–
–
–
–
組織のプロセス資産
プロジェクト・スコープ記述書
リスク・マネジメント計画書
リスク登録簿
• 補足
– プロジェクト状況
– プロジェクト・タイプ
• 繰り返されるプロジェクト
• 新規技術を採用しているプロジェクト
• きわめて複雑なプロジェクトなど
– リスクに関するデータ精度
– 発生確率・影響度の尺度
– 前提条件
2008年
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17
11.3 定性的リスク分析
• 11.3.2 ツールと技法
– リスクの発生確率・影響度査定
Risk probability and impact
• 非常に高い、高い、普通、低い、非常に低い
(定性的)
• 個々のリスク事象について
– 発生確率・影響度マトリックス
Probability/impact risk rating matrix
– リスクデータ品質査定
– リスク区分
– リスク緊急度査定
2008年
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18
11.3 定性的リスク分析
• 例
– あるリスクについて、影響度を査定(例えば
表ー1から、
非常に高い、高い、普通、低い、非常に低い
にランキングする)
– そのリスクについて、発生確率をかける(表ー
2)
その値を小数点3位を切り上げる
– その値で、各リスクの総合ランキングとする
2008年
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19
11.3 定性的リスク分析
• リスク影響度の等級付け(例)(表ー1)
Project
Objective
Cost
Schedule
Scope
Quality
2008年
Evaluationg Impact of a Risk on Major Project Objevtives
(ordinal scale or cardinal, non-linear scale)
Very Low
Low
Moderate
High
0.05
0.1
0.2
0.4
Insignificant
<5% Cost
5-10% Cost
10-20% Cost
Cost Increase Increase
Increase
Increase
Insignificant
<5% Project
5-10% Overall 10-20%
Schedule
Slippage
Project
Overall
Slippage
Slippage
Project
Slippage
Scope
Minor Areas
Major Areas of Scope
Decrease
of Scope Are Scope Are
Reduction
Barely
Affected
Affected
Unacceptable
Noticeable
to the Client
Quality
Only Very
Quality
Quality
Degradation
Demanding
Reduction
Reduction
Barely
Applications
Requires
Unacceptable
Noticeable
Are Affected Client
to the Client
Approval
プロジェクト管理(5) 76pages
Very High
0.8
>20% Cost
Increase
>20% Overall
Project
Slippage
Project End
Item Is
Effectively
Useless
Project End
Item Is
Effectively
Unusable
20
11.3 定性的リスク分析
• 発生確率・影響度マトリックス(例)(表ー2)
Probability-Impact Matrix
Risk Score for a Specific Risk
Risk Score = P × I
Probalility
0.9
0.7
0.05
0.04
0.09
0.07
0.18
0.14
0.36
0.28
0.72
0.56
0.5
0.03
0.05
0.10
0.20
0.40
0.3
0.02
0.03
0.06
0.12
0.24
0.1
0.01
0.01
0.02
0.04
0.08
0.05
0.10
0.20
0.40
0.80
Impact on an Objective (e.g., cost, time, or scope)
(Ratio Scale)
高いリスク:
普通のリスク:
低いリスク:
2008年
Scoreが0.2以上
Scoreが0.05以上0.2未満
Scoreが0.05未満
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21
11.3 定性的リスク分析
• 11.3.3 アウトプット
– リスク登録簿(更新)
• 補足
– プロジェクトの総合リスク・ランキング
リスク点数(他プロジェクトとの比較、融通、プ
ロジェクトの継続、中止)
– リスクの優先順位(ある種の基準によって)
ランク(高い、普通、低い)づけ、など
– 追加分析とマネジメントの対象となるリスクの
リスト
– 定性的リスク分析結果の傾向
2008年
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22
11.4 定量的リスク分析
• 11.4 定量的リスク分析
定量的リスク分析(quantitative risk
analysis)は、プロジェクト全体のリスクの度
合いと共に、個々のリスクの発生確率とプ
ロジェクト目標に及ぼす結果を数量的に分
析することを目的とする
2008年
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23
11.4 定量的リスク分析
• 11.4 定量的リスク分析で行うこと
– 特定のプロジェクト目標を達成する確率
– リスクを数量化し、必要なコストおよびスケ
ジュールのコンティンジェンシー予備のサイズ
を決める
– 全リスクに対する個々のリスクの相対的寄与
度合いを定量化し、最注意リスクを特定
– 現実的で達成可能なコスト、スケジュール、ス
コープの目標を識別する
2008年
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24
11.4 定量的リスク分析
• 11.4.1 インプット
–
–
–
–
–
2008年
組織のプロセス資産
プロジェクト・スコープ記述書
リスク・マネジメント計画書
リスク登録簿(識別されたリスク)
プロジェクトマネジメント計画書
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25
11.4 定量的リスク分析
• 11.4.2 ツールと技法
– データ収集・表現技法(含むインタビュー)
– 定量的リスク分析とモデル化の技法
• 補足(技法)
– 感度分析(sensitivity analysis)
– デシジョン・ツリー分析
– シミュレーション(モンテカルロ法)
2008年
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26
11.4 定量的リスク分析
• インタビュー
リスクについて、プロジェクト・ステークホルダ、当該事項
専門家へのインタビュー
確率分布として三角分布を使用するならば、
・楽観的シナリオ(低い)
・悲観的シナリオ(高い)
・最も起こりやすい(最尤、最頻)シナリオ
について情報収集(聴取)する
リスクの発生ならば、低い、高い、最尤の場合の情報を
収集する
確率分布として正規分布を使用するならば、平均、標準
偏差の情報を収集する
2008年
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27
11.4 定量的リスク分析
• 定量的リスク分析での確率
連続確率分布(確率密度)を使用する
一様分布
正規分布
三角分布
ベータ分布
対数正規分布
横軸はリスク発生による影響度
縦軸は確率(密度)
2008年
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28
11.4 定量的リスク分析
• 三点見積り(three-point estimate)
コスト見積の例
プロジェクト・コスト見積りとその範囲
WBS要素
低い
最頻値
高い
設計
4
6
10
作成
16
20
35
テスト
11
15
23
プロジェクト全体
41
要注意、平均値は?中央値は?
コストが低い場合、高い場合、最尤の場合を表す
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
29
11.4 定量的リスク分析
• 感度分析
個々のリスク要素が目標に対して与える影響を
調べる
調べたいリスク以外はベースラインの値(計画の
値)に維持されているものとして、調べる
• デシジョン・ツリー分析
どのような決定をすべきかという分析はデシジョ
ンツリーとして表される
2008年
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30
11.4 定量的リスク分析
• デシジョン・ツリー分析の例
PMBOK Figure11-6
Decision Definision
Decision Node
Chance Node
Net Path Value
(Decision Name)
(Cost of the Decision)
(Probability and Payoff)
(Payoff - Cost)
Product Demand
Strong
200
Bulid New Plant
-120
Weak
Bulid or Upgrad
e?
Product Demand
Strong
2008年
-50
Weak
プロジェクト管理(5) 76pages
-30=90-120
0.65
120
Upgrade Plant
80=200-120
0.35
90
41.5=80*0.65-30*0.35
49=50*0.65+10*0.35
0.65
70=120-50
0.35
60
10=60-50
31
11.4 定量的リスク分析
• シミュレーション
個々のリスク要素が確率分布して、全体の確率
分布となる
モンテカルロ法(個々の要素の確率分布に従っ
た乱数を発生する)によりシミュレーションし、集
計した結果の分布を調べる
・コストリスクに関する分析
WBSに基づきシミュレーションする
・スケジュールに関する分析
PDMに基づきシミュレーションする
• リスク計算について(参考)
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/TN05.ppt
• 三角分布のシミュレーション
http://www.myu.ac.jp/~miyanisi/index.files/miniprograms/SerialTriangleDistribution.xls
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
32
11.4 定量的リスク分析
• シミュレーションの必要性
ある確率変数x1、確率密度 f1(x1)と
それとは独立の
確率変数x2、確率密度 f2(x2)との
合計 y=x1+x2 の確率密度 g(y)は、
f1とf2のコンボリューション(convolution, 畳み込み積分)
となる
g ( y)  f1 ( y)  f 2 ( y)  
y

f1 ( y   )  f 2 ( ) d
変数が多くなってくると、この計算が厄介になるので、x1、
x2にそれぞれf1、f2にしたがう乱数を入れて、
y=x1+x2を計算し、これを数多く繰り返して、yの確率
密度 g を近似的に求める
(畳み込み積分は、f1、f2の確率密度を折れ線近似すれ
ば、計算で求めることができる)
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
33
11.4 定量的リスク分析
• 折れ線近似による畳み込み積分計算
ある確率変数x1、確率密度 f1(x1)
f1 ( x1 )  f1 (0), f1 (), f1 (2),  , f1 (n)
とそれとは独立の確率変数x2、確率密度 f2(x2)
f 2 ( x2 )  f 2 (0), f 2 (), f 2 (2),  , f 2 (m)
和 y=x1+x2 も確率変数となり、その確率密度 g(y)は、
f1とf2の離散的コンボリューション(convolution, 畳み込み積分)とな
る
g ( y )  g (0), g (  ), g ( 2 ),  , g (( n  m)  )
g ( k ) 
k

f1 (( k  i ) ) f 2 (i )  
i ( nm)
ただし、
k  0,1,2,  , n  m、また
j  0の場合、 f1 ( j )  0, f 2 ( j )  0
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
34
11.4 定量的リスク分析
• 簡単な例(離散的畳み込み積分の例)
直列作業に相当
f2
f1
2008年
日数
5
6
確率
0.0
0.2
7
8
9
0.4
0.28
0.12
10
0.0
プロジェクト管理(5) 76pages
日数
6
7
8
9
10
11
12
13
14
確率
0.0
0.075
0.175
0.25
0.2
0.15
0.1
0.05
0.0
35
11.4 定量的リスク分析
• 簡単な例(離散的畳み込み積分の例)
– 日数
f2 日数
f1
6
7
8
9
10
11
12
13
14
0.25
0.2
0.15
0.1
0.05
0.0
日数
確率
0.0
5
0.0
11
12
13
14
15
16
17
18
19
6
0.2
12
13
14
15
16
17
18
19
20
7
0.4
13
14
15
16
17
18
19
20
21
8
0.28
14
15
16
17
18
19
20
21
22
9
0.12
15
16
17
18
19
20
21
22
23
10
0.0
16
17
18
19
20
21
22
23
24
2008年
0.075 0.175
プロジェクト管理(5) 76pages
36
11.4 定量的リスク分析
• 簡単な例(離散的畳み込み積分の例)
– 同時確率(確率の積)
f2 日数
f1
6
7
8
9
10
11
12
13
14
0.25
0.2
0.15
0.1
0.05
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
日数
確率
0.0
5
0.0
0.0
6
0.2
0.0
0.015 0.035
0.05
0.04
0.03
0.02
0.01
0.0
7
0.4
0.0
0.03
0.07
0.1
0.08
0.06
0.04
0.02
0.0
8
0.28
0.0
0.021 0.049
0.07
0.056 0.042 0.028 0.014
0.0
9
0.12
0.0
0.009 0.021
0.03
0.024 0.018 0.012 0.006
0.0
10
0.0
0.0
2008年
0.075 0.175
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
プロジェクト管理(5) 76pages
0.0
0.0
0.0
0.0
37
11.4 定量的リスク分析
• 簡単な例(離散的畳み込み積分の例)
– 和の分布 (f1*f2という表記法)
日数
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
確率 0.015 0.065 0.141 0.198 0.201 0.166 0.116 0.066 0.026 0.006
– これから、平均、分散、標準偏差を求めること
ができる
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
38
11.4 定量的リスク分析
• 簡単な例(並列作業のANDの例)
日数
5
6
7
8
9
10
2008年
f1
F1
確率
分布
(密度) (累積)
0.0
0.0
0.2
0.2
0.4
0.28
0.12
0.0
0.6
0.88
1.0
1.0
f2
F2
日数
確率
(密度)
分布
(累積)
6
0.0
0.0
7
0.075
0.075
8
0.175
0.25
9
0.25
0.5
10
0.2
0.7
11
0.15
0.85
12
0.1
0.95
13
0.05
1.0
14
0.0
0
プロジェクト管理(5) 76pages
39
11.4 定量的リスク分析
• 簡単な例(並列作業のANDの例)
F
2008年
f
日数
分布
(累積)
確率
(密度)
6
0.0
0.0
7
0.045
0.045
8
0.22
0.175
9
0.5
0.28
10
0.7
0.2
11
0.85
0.15
12
0.95
0.1
13
1.0
0.05
14
1.0
0.0
プロジェクト管理(5) 76pages
F = F1×F2
確率密度 f から
平均、分散、標準
偏差を求めること
ができる
40
11.4 定量的リスク分析
• 簡単な例(並列作業のORの例)
日数
5
6
7
8
9
10
2008年
f1
F1
確率
分布
(密度) (累積)
0.0
0.0
0.2
0.2
0.4
0.28
0.12
0.0
0.6
0.88
1.0
1.0
f2
F2
日数
確率
(密度)
分布
(累積)
6
0.0
0.0
7
0.075
0.075
8
0.175
0.25
9
0.25
0.5
10
0.2
0.7
11
0.15
0.85
12
0.1
0.95
13
0.05
1.0
14
0.0
0
プロジェクト管理(5) 76pages
41
11.4 定量的リスク分析
• 簡単な例(並列作業のORの例)
F = 1-(1-F1)×(1-F2)
F
f
日数
分布
確率
(累積) (密度)
5
0.0
0.0
6
0.02
0.02
7
0.63
0.43
8
0.91
0.28
9
1.0
0.9
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
確率密度 f から
平均、分散、標準
偏差を求めること
ができる
42
11.4 定量的リスク分析
• 希望する確率分布の乱数
目標とする確率分布の乱数を得る方法は、
一様乱数(擬似乱数)はほとんどのプログラミン
グ言語に標準装備されている
一様乱数(擬似乱数)から、目標とする確率分布
関数(確率密度関数ではなく)の逆関数で値を変
換することにより、得ることができる(詳細は、確
率統計関連科目やシミュレーション関連科目な
ど)
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
43
11.4 定量的リスク分析
• 三角分布(Triangular Distribution)の例
プロジェクト・コスト見積りとその範囲
最小値
最尤値
最大値
コスト
4
6
10
確率(密度)
面積=1
1/3
平均値は?中央値は?
4
2008年
6
プロジェクト管理(5) 76pages
10 確率変数の値
44
11.4 定量的リスク分析
• 三角分布(Triangular Distribution)の例
x<4
4≦x<6
6≦x<10
10≦x
y = f(x)=0
y=(1/6)(x-4)
y=(-1/12)(x-10)
y=0
確率(密度) y
1/3
y=(-1/12)(x-10)
y=(1/6)(x-4)
4
2008年
6
プロジェクト管理(5) 76pages
10 確率変数の値 x
45
11.4 定量的リスク分析
• 三角分布(Triangular Distribution)の例
平均値 x (average, expected value)
x
10

4
x f ( x ) dx 

6
4
10
1
1
x( ( x  4)) dx   x(
( x  10)) dx
6
6
12
 6.666666667
中央値 m (median)
1

2

m
4
x f ( x)dx 

6
4
m
1
1
x( ( x  4)) dx   x(
( x  10))dx
6
6
12
1
  x(
( x  10))dx
m
12
m  10  12  6.535898385
10
最尤値 (most likelihood value) 最頻値 =6
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
46
11.4 定量的リスク分析
• 11.4.3 アウトプット
– リスク登録簿(更新)
• 補足
–
–
–
–
2008年
定量化したリスクの優先順位リスト
プロジェクトの確率的分析
コストとタイムの目標達成の確率
定量的リスク分析結果の傾向
プロジェクト管理(5) 76pages
47
11.5 リスク対応計画
• 11.5 リスク対応計画
リスク対応計画(risk response planning)は、
プロジェクト目標に対して、好機を増やし、
脅威を減らすための選択肢を立案し、その
行動を決定するプロセスである
リスクへの対応方法
• 脅威に対する対応策
–
–
–
–
2008年
回避(原因を取り除き、リスクを避ける)
転嫁(他に転嫁する、例えば保険をかける)
軽減(発生確率、影響度をさげる)
受容(起きた場合の対応を考えておく)
プロジェクト管理(5) 76pages
48
11.5 リスク対応計画
• 11.5.1 インプット
– リスク・マネジメント計画書
– リスク登録簿(プロジェクトの総合リスク・ラン
キング)
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
49
11.5 リスク対応計画
• 11.5.2 ツールと技法
– マイナスのリスクへの対応戦略
•
•
•
•
回避
転嫁
軽減
受容
– プラスのリスクへの対応戦略
•
•
•
•
2008年
活用
強化
共有
受容
プロジェクト管理(5) 76pages
50
11.5 リスク対応計画
• 11.5.2 ツールと技法
– 回避
リスクの原因を取り除く、原因が発生しないよ
うにする
例:スコープの縮小、資源・時間の追加投入、
マイルストーンの設定、手馴れた方法の採用、
なじみの下請け
– 転嫁
リスクの結果責任を第三者に移す
例:保険、責任をとりうる会社に一部委託する
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
51
11.5 リスク対応計画
• 11.5.2 ツールと技法
– 軽減
リスク発生確率and/or発生結果を減じる
例:プロトタイプ作成、スキル向上教育
– 受容
リスクを受け入れる、覚悟する
• 積極的受容
コンティンジェンシー計画
トリガーの定義(コンティンジェンシーを発動する)
代替計画の立案
リスクに見合った時間、金、資源の許容額
• 消極的受容
発生時点で対策を考える
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
52
11.5 リスク対応計画
• 11.5.3 アウトプット
– リスク登録簿(更新)
– プロジェクトマネジメント計画書(更新)
– リスク関連の契約事項
• 補足
– リスク対応計画書
– 残存リスク
– 二次リスク
リスク対応策のリスク
– コンティンジェンシー予備必要額
– 他のプロセスへのインプット
– プロジェクト計画書改訂へのインプット
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
53
11.6 リスクの監視・コントロール
• 11.6 リスクの監視・コントロール
リスクの監視・コントロールは、識別された
リスクを追跡し、残存リスクの監視と新しい
リスクを識別し、リスク計画の実行を確実
にし、リスク低減の効果を評価するプロセ
スである
定期的なプロジェクト・リスクの見直し
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
54
11.6 リスクの監視・コントロール
• 11.6.1 インプット
–
–
–
–
–
–
2008年
リスク・マネジメント計画書
リスク登録簿
承認済み変更要求
作業パフォーマンス情報
実績報告
追加のリスク識別・分析
プロジェクト管理(5) 76pages
55
11.6 リスクの監視・コントロール
• 11.6.2 ツールと技法
–
–
–
–
–
–
2008年
リスク再査定
リスク監査
差異・傾向分析
技術的実績の測定
予備設定分析
状況確認ミーティングループ
プロジェクト管理(5) 76pages
56
11.6 リスクの監視・コントロール
• 11.6.3 アウトプット
–
–
–
–
–
–
2008年
リスク登録簿(更新)
要求済み変更
提案済み是正処置
提案済み予防処置
組織のプロセス資産(更新)
プロジェクトマネジメント計画書(更新)
プロジェクト管理(5) 76pages
57
12.調達マネジメント
• 12.調達マネジメントとは
調達マネジメントとはプロジェクトのスコープを達成するた
めに、プロジェクト遂行組織の外から物品やサービス(役
務)を取得するためのプロセス
6つのプロセス
– 購入・取得計画
– 契約計画
– 納入者回答依頼
– 納入者選定
– 契約管理
– 契約終結
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
58
12.1 調達計画
• 12.1 調達計画とは
調達計画は、どのプロジェクト要求が外部
からの調達に適しているか、
いつ、何を、どのように、どれだけ調達する
かを決める
スコープ定義のときに決める
購入者(buyer)
納入者(seller)、サブコントラクター、ベン
ダー、サプライヤー
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
59
12.1 調達計画
• 契約方式、契約形態
– 一括請負契約(fixed price contract)
– 実費償還契約(cost-reimbursable contract)
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
60
12.1 調達計画
• 12.1.1 インプット
–
–
–
–
–
–
2008年
組織の環境要因
組織のプロセス資産
プロジェクト・スコープ記述書
WBS
WBS辞書
プロジェクトマネジメント計画書
プロジェクト管理(5) 76pages
61
12.1 調達計画
• 12.1.2 ツールと技法
– 内外製(make-or-buy)分析
– 専門家の判断
– 契約形態の選択
• 12.1.3 アウトプット
–
–
–
–
2008年
調達マネジメント計画書
作業範囲記述書(statement of work, SOW)
内外製決定
要求済み変更
プロジェクト管理(5) 76pages
62
12.2 契約計画
• 12.2 契約計画とは
契約計画とは、契約を行うのに必要な文
書を作成し、納入候補を決定することであ
る
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
63
12.2 契約計画
• 12.2.1 インプット
–
–
–
–
調達マネジメント計画書
契約作業範囲記述書(SOW)
内外製決定
プロジェクトマネジメント計画書
• 12.2.2 ツールと技法
– 標準書式
– 専門家の判断
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
64
12.2 契約計画
• 12.2.3 アウトプット
– 調達文
• 見積依頼書(RFQ、request for quotation)
• 提案依頼書(RFP、request for proposal)
• 入札要請書(IFB、invitation for bid)
– 評価基準
– 契約作業範囲記述書(SOW)更新版
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
65
12.3 納入者回答依頼
• 12.3 納入者回答依頼とは
納入者回答依頼とは、プロジェクトのニー
ズをどのように満たすかについて、納入候
補から回答(プロポーザル)を得ることであ
る
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
66
12.3納入者回答依頼
• 12.3.1 インプット
– 組織のプロセス資産
– 調達マネジメント計画書
– 調達文書
• 12.3.2 ツールと技法
– 入札説明会
– 入札公告(tender notice)
– 適格納入者リストの作成
• 12.3.3 アウトプット
– 適格納入者リスト
– 調達文書パッケージ
2008年
– プロポーザル プロジェクト管理(5) 76pages
67
12.4 納入者選定
• 12.4 納入者選定とは
納入者選定とは、納入候補から最適の発注先を
選定するプロセスである
• 12.4.1 インプット
–
–
–
–
–
–
–
2008年
組織のプロセス資産
調達マネジメント計画書
評価基準
調達文書パッケージ
プロポーザル
適格納入者リスト
プロジェクトマネジメント計画書
プロジェクト管理(5) 76pages
68
12.4 納入者選定
• 12.4.2 ツールと技法
– 契約交渉
– 重み付け法
• 各項目評価基準に重み付けを行う
• 各評価基準で納入候補を採点
• 重みを付けて合計し、全体スコアを計算
– スクリーニング・システム
• いくつかの評価基準に対して、最低必要条件を決
める
– 独自見積り(調達側が見積もる)
– 納入者点数評価システム
– 専門家の判断
– プロポーザル評価技法
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
69
12.4 納入者選定
• 12.4.3 アウトプット
–
–
–
–
–
–
2008年
選定納入者
契約
契約マネジメント計画書
資源の可用性
調達マネジメント計画書(更新)
要求済み変更
プロジェクト管理(5) 76pages
70
12.5 契約管理
• 12.5 契約管理とは
契約管理とは、納入者のパフォーマンスが
契約上の要求事項を確実に満たすように
するプロセスである
• 12.5.1 インプット
–
–
–
–
–
–
2008年
契約
契約マネジメント計画書
選定納入者
実績報告書
承認済み変更要求
作業パフォーマンス情報
プロジェクト管理(5) 76pages
71
12.5 契約管理
• 12.5.2 ツールと技法
–
–
–
–
–
–
–
–
2008年
契約変更管理システム
購入者主催のパフォーマンス・レビュー
検査及び監査
実績報告
支払システム
クレーム管理
記録マネジメント・システム
情報技術
プロジェクト管理(5) 76pages
72
12.5 契約管理
• 12.5.3 アウトプット
–
–
–
–
–
2008年
契約文書
要求済み変更
提案済み是正処置
組織のプロセス資産
プロジェクトマネジメント計画書(更新)
プロジェクト管理(5) 76pages
73
12.6 契約終結
• 12.6 契約終結とは
契約終結とは、調達品の検証、契約の完
了手続きを行うプロセスである
cf 10.4 完了手続き(コミュニケーション・
マネジメント)
• 12.6.1 インプット
–
–
–
–
2008年
調達マネジメント計画書
契約マネジメント計画書
契約文書
契約終了手順
プロジェクト管理(5) 76pages
74
12.6 契約完了
• 12.6.2 ツールと技法
– 調達監査
– 記録マネジメント・システム
• 12.6.3 アウトプット
– 完了済み契約
– 組織のプロセス資産(更新)
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
75
第5回のまとめ
• 今回の内容で、あなたにとって最も勉強に
なったと思われる知識を重要な順に、3つ以
内あげよ
• または知識が既知であった場合には重要な
順に、3つ以内あげよ
• レポート用紙1枚
• 期限:次回の最初に回収
2008年
プロジェクト管理(5) 76pages
76