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第6章 産業構造
「産業」:生産活動を営むすべての経済主体
「構造」:経済組織の「成長」という現象は、組織全体
が一律的に成長するのではなく、組織内部の各部分
間の関係も変化する現象であると認識し、組織各部
門の関係に対して用いられる。
産業構造の内容
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産業部門と産業部門の間の関係
産業内部の構造
企業内部の構造
産業と政策など外部との関係
目的:産業関連表を理解すること
1、産業構造の変化と経済成長
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ペティー
ヨーロッパ1人当たりの所得の違いは「産業
構造の違い」によるものであることを発見。
「農業部門より工業部門、工業部門より商業
部門の方が所得が大きい」とい実証的結論
を得た。
産業を農業、工業、商業という3部門に分類
クラーク
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農業が主たる所得源泉である低開発経済(less
developed economies)
経済発展につれ製造業(manufacturing
industry)のウエイトが高まる経済
さらに発展した第3次産業、とくにサービス業が最
大の成長を遂げる経済
「産業構造」を「経済発展」との関係において取り上げ、
経済発展に伴い就業構成のウエイトも第1次産業
から、第2次産業、第3次産業へと移っていくという
仮説を立てた。
クラークの経済的進歩の側面
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生産の増加
生産技術の進歩
産業構造の変化
資本蓄積
国際経済関係の進歩
需要構造の変化
チェネリーの分析
「農業のGDPシェアは急速に減衰し、工業は急速に
拡大し、サービス業は徐々に拡大する」
構造変化を起こす要因
・農耕間の不均等な成長
・需要構造の変化
・人口の変化
・各産業における財やサービスの投入要素の代替
・労働資本といった要素価格の変化
産業構造変化の重要性
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生産の増大
技術進歩
産業構造の変化
資本蓄積
国際経済関係の進歩
需要構造の変化
制度的進歩
価値観の変化
2、産業関連分析
産業関連分析の目的
国民経済の構造を各産業の生産技術とそれに基づく産業間の投入と
産出の関係を実証的に分析するところにある。
・ワルラス
完全競争下で各種の財およびサービスの市場が相互に関連しあって
いる状況を把握し、さらに、これらの相互連関関係と資産・資源の賦存
状況、嗜好、生産技術などの状態と因果関係を明確に分析し、いわゆ
る「一般均衡理論」として体系化。
・レオンチェフ
実際の統計を用い国民経済の構造を具体的に分析する方式、「産業
連関表」を生み出した。
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経済発展段階と産業構造
搾取経済
「原始的で自然の営みから衣
食住に関するものを自由に手
にいれることのできる」社会
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*産業が成立する必然性なし
↓
搾取社会に限界が訪れると弱
肉強食の過程がおきる。
農耕社会
社会が安住生活を余儀なくさ
れたとき、「播種」あるいは「耕
種」という技術革新が起きるこ
とにより食料生産(農耕)が進
み、初めて生産活動が成立。
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・生産活動:農耕
・主たる投入:労働(付加価
値)と種子
産業経済
農業の生産性があがり、食糧
生産が順調に行き、衣食住の
全てを生産活動でまかなうこ
とができるようになった社会で
は、社会全体の生産性向上の
ため、産業分化が、徐々に進
む。
農業と工業の産業依存関が
進む。
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高度産業経済
より分業が進展し、衣食住の
全てを生産あるいは交易によ
り手に入れることのできる社会
では、産業の分化、地域間の
交易が活発に行われる。
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