(社)グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク

GC-JN東日本大震災復興コレクティブアクション
宮城県亘理町
防潮林育成プロジェクト ボランティア
持参用手引書
各位、
宮城県亘理町へようこそ。
亘理町は長期復興の段階に入りました。
なによりまず皆様がこの地にお越しくださいますことに、
また復興に力添えくださいますことに心より御礼申し上げます。
本手引書にては、
1)全体の日程
2)ボランティア活動 具体内容
3)亘理町の復興計画とボランティア作業の関係
について説明します。
後半では、
当日の服装、連絡先など、
大切な事柄を記載していますので、
出発前に目を通していただき、
当日、この手引書も持参下さいますよう
お願い申し上げます。
では、充実したボランティアプログラムとなりますよう、
皆様、宜しくお願い申し上げます。
実施日程
1回目
2回目
3回目
4回目
5回目
6回目
2012年 10/4(木) - 10/6(土)
10/18(木)- 10/20(土)
11/8(木) - 11/10(土)
11/15(木)- 11/17(土)
11/29(木)- 12/1(土)
12/6(木) - 12/8(土)
主催:(社)グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク(http://www.ungcjn.org/)
企画・運営:わたりグリーンベルトプロジェクト事務局(http://watari-grb.org/)、
(社)グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク
スケジュール
初日はJR仙台駅 新幹線中央改札口に12:40に集合です。
(現地コーディネーターが待機しています。)
木
金
8:00
8:00
9:00
9:00
10:00
10:00
11:00
11:00
12:00
仙台駅集合
現地コーディネーターが
ポップを掲げて待機しています。
於:新幹線
中央改札
(12:40)
13:00
14:00
沿岸部視察・案内
防潮林予定地訪問
貸切バス
自己紹介/
オリエンテーション
宿泊先へ
18:00
チェックイン
於:亘理町働く婦
人の家(or山元町 16:00
公民館)
貸切バス
17:00
夕食・風呂・就寝
於:岩沼
モンタナ
リゾート
於:作業場
於:ベリーズ
ガーデン
昼食
ボランティア活動
於:作業場
11:30
14:00
15:00
16:00
夕食準備
貸切バス
ボランティア活動
於:作業場
昼食
於:ベリーズ
ガーデン
於:沿岸部、
鳥の海ふれあい市場訪問
鳥の海ふれあい
地元の方のお話
市場
ワークショップ
於:亘理町働く婦
人の家
解散後バスで駅へ移動
於:JR逢隈駅
17:00
18:00
夕食会
於:ベリーズ
ガーデン
宿泊先へ
ホテル送迎バス
21:00
22:00
風呂・就寝
於:岩沼
モンタナ
リゾート
19:00
20:00
22:00
23:00
10:00
12:30
20:00
21:00
出発
11:00
19:00
20:00
23:00
ボランティア活動
18:00
19:00
22:00
14:00
8:00
9:00
12:00
15:00
17:30
21:00
ホテル送迎バス
13:00
15:00
16:00
土
宿出発
23:00
※スケジュールは現地の都合により変更となることがあります。予めご了承ください。
上の表の「ボランティア活動」の具体内容
(http://www.watari-grb.org/blog/cat41/post-3.html)
1)ドングリ拾い
亘理町の里山、神社で
モミジ、クリ、ケヤキ、サクラなどの
ドングリ、種を拾います。
2)苗ポット作り
集めてきたドングリを鉢植えします。
ドングリは来年の春に芽が出て
3-4年の間に50cmほどの高さに育ちます。
その後、現地に植樹します。
去年植えたドングリが芽を出しました。
1
三日目のワークショップについて
復興のために何かをしようと考えて参加された皆様なので、
実作業だけではもったいない、語り合う時間があれば通い合いも生まれ、
また新しい着想も生まれることと考え、最終日にワークショップを行なっています。
■時間:最終日の14:00~16:00
■議題
1)振り返り
今回のボランティアでどんなことを感じたかを語り合います。
2)本議論
亘理町では町民50人がチームとなってグリーンベルトのグランドデザイン(基本 構想書と
ジオラマ)を作っています(9月、10月頃にこれを町から県と国に提示 する予定です)。
グランドデザインには、森作りの20年スケジュールや樹種だけでなく、遊歩道や 広場、ベン
チなどの配置、また、町外の人々に森作りに参加してもらうための プランなどを盛り込ん
でいます。ワークショップでは、グランドデザインの要点を説明し、その後、これを「もっと良
くする」議論を行います。良い案が湧いたら、グランドデザインに反映していきます。
3)メッセージカード
お世話になった方々へメッセージカードを書いていただきます。
■ファシリテーター:株式会社クレアン(http://www.cre-en.jp/)
2
ボランティア活動と亘理町復興計画の関係について
亘理町は亘理町震災復興計画を2011年12月に策定しました。
亘理町は町全体が津波に襲われてしまいましたが、
そのような市町村は、町全体を作り直そうとしています。
復興計画は総合的なもので、人と資金、また10年単位の年月を要します。
復興は、要素ごとに国、県、町が分担しますが、
例えば水道、電気、道路のような社会基盤の中のハードな部分は
国が行なわなければなりません。
一方、もっと柔らかな部分の中には、行政にすべてを委ねるのでなく、
住民が自分で行なうことができるものがあります。
亘理町の復興計画の最重要課題の一つは防災です。
さまざまな防災施策の中に、防潮林整備事業もあります。
これは町民が自分たちで担えるのではないか。
町民が自分たちで津波を止める森を作ろうではないか。
町の内外の有志が集まってそのような議論になり、
そのためのプロジェクトである「わたりグリーンベルト・プロジェクト」
ができました。
「わたりグリーンベルト・プロジェクト」の概要
1、町民と亘理町役場の共同で、
防潮林のグランドデザインを作る。
多数の町民参加を得て、
2012年秋までにグランドデザインを練り、
国に(具体的には主管庁である林野庁に)
提言する。
2、提言後、交渉等を経てグランドデザインが
決定したら、国と町と本プロジェクトが協働して
防潮林整備事業(亘理グリーンベルト)を実施する。
今回のボランティアの仕事は
数年後、防潮林(グリーンベルト)に植える
苗木作りとその手入れです。
※わたりグリーンベルトプロジェクトの計画概要は、
ボランティア初日にご説明します。
3
グランドデザイン祖形(2012年4月段階)
宮城県亘理町について
After 3.11
Before 3.11
亘理町は、宮城県の南部、阿武隈川の河口に位置する農業田園都市です。東北
地方としては比較的温暖な気候を利用しての果樹・花卉栽培が盛んであり、特にイ
チゴが名産。しかし今回の震災で、9割のいちご畑が被災しました。
【基礎情報】
・人口: 約35,000 人
・面積:73km²
【被害情報】
・死者数: 305人、負傷者:44名
・避難所:現在すべて閉鎖
・仮設住宅生活者:約1100戸
【ボランティア情報】
・亘理町ボランティアセンター:
・延べ30,000人以上のボランティア
・登録ボランティア数10,000人以上
・1,334件のニーズに対応
・亘理ささえあいセンターほっと
・ 9月から活動開始
【産業】
・いちごの生産量:東北第1位
・りんごの出荷量:宮城第1位
・いちご畑58haのうち、54haが被災
・いちご農家260軒の9割が被害を受ける
4
復興支援作業の心構え
被災地での復興支援活動にあたり、ご留意いただきたいことを、
以下にまとめました。心得としてご理解ください。
1.ボランティアの活動は、皆さんの自発的な意志と自己責任に基づき、自分自身で
の安全を確保の上、被災者の方々が必要とする支援を一定期間行う活動です。
2.ボランティア活動は、極力安全性を考慮してコーディネートされますが、余震や津
波の発生等、予期しない危険がないわけではありません。この事をご留意いた
だきご参加下さい。
3.被災者の方の多くは自宅や財産だけではなく、ご家族をも亡くされた方もいらっ
しゃいます。震災前とは全く違う環境の中、強いストレスを感じている方も多くい
らっしゃいます。現場ではそういった方々の気持ちやプライバシーに十分配慮
し、マナーある言動と行動での作業をお願いいたします。
4.現場では、必ずお互いにメンバーの体力や状況、トラブルを随時把握しながら作
業を進めて下さい。被災地での病気やけがは、支援どころか逆に現地の方々
にも大きな迷惑をおかけします。怪我や不調があった場合は、直ちに状況を
シェアし、現地コーディネーターへ連絡を行ってください。
5.地元の方のお話を伺いボランティアを体験する中で、皆様が個人として、また組
織として、被災地に何ができるかお考え頂けると幸いです。
その他不明な点がありましたら、現地コーディネーターにご相談ください。
5
非常時の対応について
余震の対応について
地震・津波が発生したら、現地コーディネーターの指示に従って内陸部
高台に避難して下さい。
もしくは
作業中のけが、病気の対応について
病気・怪我は現地の病院で対応します。
不調を感じたらすぐに現地コーディネーターに申し出てください。
雨天等の天候不良時について
少量の雨の場合は、レインコートを着用して作業を実施する予定です。
尚、作業の実施可否は、現地コーディネーターが判断しますので指示に
従ってください。荒天時は、状況に応じて屋内作業などに変更される
予定です。
放射能のリスクについて
福島の原子力発電所からは、75km離れていますので、現時点では
高い放射能値とはなっておりませんが、万一原発に異常事態が発生した場合
には、国・行政の指示にしたがって行動します。
その他の対応について
ボランティア活動は、ご本人の自発的な意思と責任によって参加することが基本
です。一人ひとりが自分自身の行動と安全に責任を持って行動してください。
6
健康と安全面での注意事項
注意事項
 ご自身で健康と安全の確保に気を配ってください。常に自分の健康状態に留意し、
不調を感じたら すぐに現地コーディネーターに申し出てください。危険な場所には近
寄らず、危険なものには触れないでください。
 手洗いとうがいを頻繁に行うことが、病気から身を守る有効な手段になります。手洗
いでは、指先と爪の間、指と指の間、指の関節のしわ、手のひらのしわ、手首、手の
甲を含めて丹念に洗ってください。
 体調の不調を感じたら、作業前に申し出てください。
 作業上の注意事項をよく守ってください。危険な場所や危険なものには近づかず、
判断に迷ったら現地コーディネーターの指示を仰いでください。
 ボランティアワーク時は、けが等を防ぐために、長そで・長ズボン・動きやすい靴・軍
手を着用し、なるべく皮膚を露出させないようにしてください。
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持ち物リスト
健康保険証
上下のレインウェア
防寒着
折りたたみ傘
常備薬
着替え・下着類
マスク
洗面用具
作業場への手荷物入れバッグ
服:長袖・長ズボン
防水タイプがよいです)
汚れてもいい靴
運動靴などで充分です。
本手引書
筆記用具
作業用軍手(ラバー製などの
三色ボールペンなどをお奨め
日焼け止め(適宜)
※活動は主に屋外で行います※
• 相当寒さが厳しくなってきております。防寒対策を万全にしてご参加ください。
• 突然の雨などに備え、活動中は必ず雨具類を携帯してください。
●帽子
現地にてGC-JNのオリジナル識別帽子を配布します。
●ホテルのアメニティについて
 バスタオル、フェイスタオル、ドライヤー、シャンプー、リンス、ボディソープ、浴衣はホテル
に完備しています。
 歯ブラシ・髭剃り・ヘアブラシはフロントで販売しています。
(3点セットで100円)
 貴重品はフロントに預けるか部屋のセーフティボックスに保管し、ご自身で管理 してくだ
さい。
(社)グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク
〒106-0032 東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル
Tel: 03-5412-7235 Fax: 03-5412-5931
Email: [email protected]
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