なぜUnix/Linuxか? 2001年度計算数学I 2001.4.20 内容 • • • • • • • 業務連絡 大学における計算機環境 なぜUnix/Linuxか Unix (-like)システムの系譜 今日やること 次回 数理ビアパーティ 業務連絡 • レポートをメールで出 す人へ – 必ず、名前と学籍番 号を本文中に書くこと。 – あて先は [email protected] です。 • テキストについて – 生協に注文してありま す – 使うのは連休明け以 降なので慌てて買わ なくても大丈夫 大学における計算機環境 • まず、世の中と同じ程度の、IT – WWW, e-mail, ワープロ、表計算、データベース… ⇒ 全学的情報基盤としてのECCシステム • さらに、コンピュータそのものの学習・研究 – ハードウェア、ソフトウェア、プログラミング ⇒ 専ら、コンピュータシステムを作る人のため • もっと必要なのは、自分の研究を進めるための 環境 – 非・定型的な作業をストレスなくこなす – 優れた道具は創造を促す ⇒ 自分にあった環境を自分で創り出すしかない ひとつのたとえ話 • 大工さんは – のこぎり、かんな、のみなどを使う – プロ用の道具を使う • 日曜大工用とは違う • ただし、道具を自分で一から作ることはしない • 注文はうるさい – 道具に手をかける • 自分の手に合った道具を選ぶ • 日常の手入れ、簡単な修理 • 次第に、手になじんでいく 数学・数理科学のための環境 • パッケージ – Mathematica, Maple(数式処理) – Matlab(数値処理) – Splus(統計処理) • 汎用環境 – Unix (-like)システム – Windows, Macintosh なぜUnix/Linuxか • 最も汎用的な環境 – PDAからスーパーコンピュータまで • やりたいことがすぐできる – learning curveがゆるやか – フリーソフトウェア中心の環境構築ができる – 微妙な操作が得意 • ちょっと条件を変えながら繰り返す、など – Collaborationが得意 • 隔靴掻痒感が少ない – テキストベースの設定ファイル – ソースコードが見られる(ことが多い) • 「みんなで作ってきた」ので、わかりやすい形が残った Unix (-like)システムの系譜 • オリジナルUnix – Bell labs. (1969) ⇒ AT&T ⇒ X/Open (1993) • バークレイ(系)Unix – UC Berkeley (BSD) ⇒ 386BSD ⇒ FreeBSD, NetBSD, OpenBSD, BSD/OS • Linux – (Minix (1987) ⇒) Linus Torvalds ⇒ いろいろなディストリビューション • 標準 – IEEE POSIX なぜLinuxか? • 個人的には、BSD系が好きだが… – インターネット研究の基盤となってきた – 余計なおせっかいが少ない • Linuxの方がpopularになってきた – サポート、サービス、商用ソフトウェアが多い – 開発が盛ん – academic分野でも広く使われている • 並列計算機、実験装置の制御、分散協調環境etc. • 基本的には、どのUnix (-like)システムにも共通 の内容を扱いたい ただし… • 計算数学Iでは、 – Unix/Linuxをユーザとしてストレスなく使え、 – ちょっと気の利いたことをしてみようという気 になることができる • より本格的な「研究用の道具・環境」を構 築したり試したりするには – 計算数学IIをとってください – まとまったテーマで「自由研究」をします 今日やること • Linuxのインストール – Vine 2.1.5を使います – Gnomeデスクトップ環境が立ち上がり、ネット ワークが使えることが目標 – やり方の概要は http://ks.ms.u-tokyo.ac.jp/01-I/vineinstall.html – レポートを出してください 次回 • 全コース共通 「コンピュータとネットワークのセキュリ ティ」 • この部屋に集合 数理ビアパーティ • 本日17:30よりコモンルームで新入生歓 迎のビアパーティが開かれます – 数学科、数理科学研究科以外の人もこっそり 参加してOK – 開始時刻までにインストール終了すること!
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