17 施設における感染症対策 [PowerPointファイル/1.99MB]

施設における感染対
策
内容
 法的根拠
 主な感染症
 標準予防策
 トピック:多剤耐性菌(CRE)
法的根拠
大阪府 設備及び運営に関する基準を定める条例
施設において感染症又は食中毒が発生し、又はまん延しないように
、次に掲げる措置を講じなければならない。
 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための指針整備
 職員に対し、感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のため
の研修を定期的に実施
 入院治療を必要とする入所者のために、あらかじめ、医療機関と
の間に協力体制を整備しておかなければならない。
ほか規則で定める措置
 感染症及び食中毒の予防及びまん延の防止のための対策を検
討する委員会をおおむね三月に一回以上開催するとともに、その
結果について、支援員その他の職員に周知徹底を図る。
 二感染症又は食中毒の発生が疑われる際の対処等に関し知事
が別に定める手順に沿った対応を行うこと。
高齢者介護施設における感染対策マニュアル
社会福祉施設における感染症及び食中毒対応マニュアル
報告様式及び記載内容例
はマニュアルを参照
平成18年
主な感染症


入所者及び職員にも感染が起こり、集団感染を
起こす可能性がある感染症
インフルエンザ、感染性胃腸炎(ノロウイル
ス感染症等)、腸管出血性大腸菌感染症、痂
皮型疥癬、結核など
その他
血液、体液を介して感染する感染症
肝炎(B型、C型)、HIV感染症など
薬剤耐性菌による感染症
MRSA、緑膿菌感染症、CREなど
主な感染経路と原因微生物
標準予防策とは
全ての人が何かの病原体をもっていることを前提にして対
応する考え方:手指衛生と個人防護具の使用
・血液・体液・排泄物・(粘膜)に触るときには手袋をする
・手袋を外したあとは手を洗う
・血液・体液・排泄物で衣服が汚染される可能性がある場
はエプロン・ガウン等の個人防護具を使用する
手指衛生
注意するタイミング
おむつの交換時
排便、排尿介助
汚物の処理中
吐物の処理中
経管栄養器具の洗浄時
下着の交換時
入浴介助
大阪大学朝野先生資料より
厚生省HP
ノロウイルスによる
感染性胃腸炎ついて
・接触感染(経口感染とその他の接触感染)
・潜伏期間 1~2日
・下痢・嘔吐・腹痛等
感染性胃腸炎患者発生状況
11月~3月の冬季を中心に高齢者や乳幼児に集団で多発する胃腸炎の
主な原因。潜伏期1~2日で、下痢・嘔吐・腹痛が1~3日あり回復すること
が多い。強い感染力を持つ。
集団感染の兆候が見られたときの対応
標準予防策
・手指衛生
・個人防護具
塩素系消毒剤で消毒
・トイレ・ドアノブ
・手すり・スイッチ
・汚物処理した洗面所
インフルエンザ
・飛沫感染と接触感染
・潜伏期間 1~3日
・感染期間 発症直前から、発病後3日程度までが感染力
が特に強いとされる
・急な発熱で発症 頭痛・筋肉痛・全身倦怠感・咽頭痛等
インフルエンザ患者発生状況
12月~3月で1月末~2月上旬がピーク。潜伏期間1~3日、基礎
疾患のあるものでは脳炎や肺炎、死亡例もある。
安静、水分補給のほか、ワクチン接種と予防内服を行う。
集団感染の兆候が見られたときの対応




受診し、診断と予防投与について
検討します。
基本的には個室対応ですが、個室
が足りない場合には、同じ症状の
人を同室とします。
ケアや処置をする場合には、職員
はサージカルマスクを着用します。
罹患した入所者が部屋を出る場合
は、マスクをします。
掲示による周知啓
発
必要時は面会制限
標準予防策
・手指衛生
・個人防護具
厚生省HP
結 核
・空気感染、飛沫感染
・
結核罹患率
(人口10万人あたりの新登録患者数)
2週間以上続く咳では結核を疑う。
高齢者では、発熱・食欲低下のみの場合も。
疑わしい患者では、喀痰検査の実施を。
結核に係る健康診断の実施と報告
根拠法令
実施義務者
感染症の予防及び感染症の患者に関する法律
対象者
定期・実施回数
事業者
介護老人保健施設
社会福祉施設の従事者
毎年度に1回
施設の長
社会福祉施設に
入所している者
65歳に達する日の属する年
度以降は毎年度1回



定期健康診断の実施(第53条の2)
管轄する保健所に報告(第53条の7)
社会福祉施設:養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽
費老人ホーム(社会福祉法第2条第2項第1号及び第3号から
第6号までに規定する施設)
多剤耐性菌
CRE
カルバペネム耐性腸内細菌科細菌
CREとは



CREとは
カルバペネム系の抗菌薬(抗生物質)に耐性をもつ腸内
細菌科の細菌。
CREはどんな病気を引き起こすの?
肺炎などの呼吸器感染症、尿路感染症、手術部位や外傷部
位の感染症、カテーテル関連血流感染症、敗血症、髄膜炎
その他多様な感染症を起こすことがある。無症状で腸管等
に保菌されることも多い。
どんな時に感染するの?
接触感染のため、おむつ交換や経管栄養の管の管理など
には注意が必要。
標準予防策の徹底が重要
多剤耐性菌(CRE)対策
標準予防策の徹底
・血液・体液・排泄物・粘膜面に素手で触らない
・それらに触るときには手袋をする
・手袋を外したら手を洗う
・衣服が汚染される場合は
エプロン・ガウンを着用する
血液
注意するタイミング






おむつの交換時
排便、排尿介助・汚物の処理中
吐物の処理中
経管栄養器具の洗浄時
下着の交換時
入浴介助
便
イラスト:大阪大学朝野先生資料より