平成 28 年度 第1回 看護・介護部会 研修会レポート 記載者 介護老人保健施設 みどり荘 石田 利枝 〈研修会日時〉平成 28 年 7 月 8 日(金)10:00~15:00 〈参加者〉 35 施設 61 名 〈場所〉 山口県セミナーパーク 〈研修内容〉 10:00~12:00 基調講演 「感染症対策の基本・ノロウイルスの対応について」 周防大島町立東和病院 感染管理認定看護師 村田 初美 先生 講演の内容 1.標準予防策(手指衛生・個人防護用具)について 2.感染経路別予防策について 3.ノロウイルスの感染対策について 村田先生の講演は、平成 27 年度第 1 回研修会インフルエンザ対策に続き、2 回目の講演です。 今回も感染症対策の基本と各施設で実際に活用できる具体的対策を分かりやすく教えて頂きました。 ○施設の感染症対策は、感染経路の遮断が重要で、標準予防策(スタンダードプリコーション)を遵守 した上で感染経路別予防策の実施が有効である。 ○ノロウイルスは、感染力が強く、ヒト-ヒト感染事例が多く報告されており、手指・食品・器具を介 して伝播する頻度の高い接触感染予防策を実施する。 ○吐物の飛沫でも感染するため、個人防護用具の適正使用と、次亜塩素酸ナトリウムによる広範囲消毒 と、石鹸・流水による手洗いを行い、病原体の拡散を防ぎ、二次感染の防止に努める。 ○自施設の実態に合わせた指針やマニュアルを作成し、必要物品の準備や統一した手順で実施出来るよ う定期的な見直しが必要である。 13:00~15:00 演習 ①入所者が廊下で嘔吐した場合の対応 ②通所者が送迎車内で嘔吐した場合の対応 それぞれ吐物処理の演習を行い、対応の実際を視覚的に学び、他施設からの質問に講師の先生から助 言を頂きました。吐物が広範囲に飛び散り、靴や服、送迎車の座席にも付着し、二次感染を防ぐ為の実 際の処理は大変だということが良く分かりました。 研修後でのアンケートでは、講演は分かりやすく演習で更に理解が深まり、自施設での伝達や、マニ ュアル作りに意欲的な感想が多数寄せられました。
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