高齢者と電子自治体 - TOK2.com

高齢者の立場から考える
電子自治体サービス
老テク研究会
東京大学先端科学技術研究センター
近藤則子
2008年6月26日
東京大学先端科学技術研究センター講堂
「電子自治体シニアパワーを」から5年
日経BPガバメントテクノロジー創刊号 2003年8月
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NGT/govtech/20050523/161339/
情報社会を生き抜くための「生きがい支援型」福祉を提案
自治体のメリット
1 電子自治体導入に向けてのデジタルデバイド解消策
2 市民との協働の経済効果は大きい。
3 時間とお金にゆとりあるシニアパワーを活かして、地域社会の再構築。
4 医療や介護保険費用の抑制効果も期待できる。
情報技術を習得し、地域に関する知識や愛着を持つ、高齢者の活躍の場
自治体ホームページをシニアボランティアと協働で創る
金沢市のホームページの観光情報「兼六園花便り」は現在も継続中
http://www4.city.kanazawa.lg.jp/11003/kenhana/index.jsp
ICS 2008 e-Government
アンケート調査からわかったこと
実施期間 6月14日ー6月20日
ウェブアンケート
対象 顔のわかる信頼関係のある高齢者
アンケートに協力してくれた方は
各地でシニアパソコンボランティア
民間パソコン教室で、暮らしを楽しむ
パソコン学習を継続している 男女
60代 70代を中心に 全国で146名
ICS 2008 e-Government
回答者の横顔
仙台市の井桁さん 70代
仙台シニアネットクラブ初代会長
パソコンと仲良くする会会長
パスポートも電子申請で取得
井桁さんの指導で仙台のシニアは
電子確定申告者が多数
2001 WPC エキスポ
ICS 2008 e-Government
回答者の横顔
メロウ倶楽部 若宮正子さん
70代
藤沢市の自宅でシニア女性の
パソコン教室開催
生徒は民生委員さんも。
藤沢市の図書電子予約を愛用
写真はパソコンで簡単にアニメがつ
くれるデジタルムービーディレクター
を小学生と楽しむ若宮さん
撮影 平野貴大さん
ICS 2008 e-Government
高齢者と電子行政サービス調査結果報告
先進的なシニアPCユーザは 確定申告、
施設予約、図書予約など電子申請を活用している。
住民基本台帳カードの保有率が半数
パソコンも最新のVistaOSが半数
携帯電話も90%が所有
ブロードバンド利用率98%
ICS 2008 e-Government
ワードの資料で説明
(別紙)
江戸川区の調査結果
全国の調査結果
ICS 2008 e-Government
アンケートからわかったこと
1 すでにパソコンを使えるシニアは、PCからe-TAXなど電子
申請を利用している。
2 電子申請を知らない高齢者にとって、今後使ってみたい電
子行政サービスは多い。
3 モバイル自治体は、存在そのものが、シニアにはほとんど
知られていない。
提言
シニアパソコンボランティア活動やパソコン教室を通じて
電子行政サービスの使い方を紹介、支援しましょう。
ICS 2008 e-Government
ネットアンケートは
電子自治体普及手段として有効
• 今回のネットアンケート調査をきっかけに、
電子自治体サービスを知った人は多い。
• 自治体は、ネットアンケート調査の実施を通じ
て、住民との合意形成のきっかけつくりや、新
しい制度の広報ができる
ICS 2008 e-Government