H18年度の研究計画 物理気候コアモデル改良サブグループ 渡辺 真吾 対流圏物理気候のチューニング (昨年度に引き続き行う) 従来のMIROC(中解像度版)とは異なり 新放射コード 鉛直高解像度 sSPRINTARS(エアロゾル)に一部変更 雲・エアロゾルと放射収支のチューニングが必要 大気上端の放射収支が合うように主に層雲の雲量を調整 エアロゾルの分布が正しくなるように調整 温暖化時の応答が従来のMIROCとかけ離れるようではお かしい そのうえで、成層圏気候のチューニングが可能になる 成層圏化学過程の導入 昨年度までに、炭素循環・エアロゾル・対流圏化学過 程を含んだ、大気・海洋・海氷・陸面結合モデルの中 層大気への拡張が完了。 本年度は、大気組成グループとの協力の下、成層圏 化学過程の導入を行う。 オゾンホールが正しく再現されることは、対流圏のオ ゾン量にも影響するため重要。 そのためには、成層圏の物理気候の再現性が重要。 重力波抵抗パラメタリゼーションのチューニングと ソースの改良を行っていく。 成層圏化学モデルによる過去再現実験例 長期変動に影響する外的要因 温暖化ガスの増加 ハロゲンガス類の増減 海面温度変動(ENSOなど) 火山性エアロゾル 太陽活動変動 モデル 南極周辺50hPa気温の季節進行 (物理のみの統合モデルの場合) 90’s観測 外的要因&オゾン量が一定の場合であるが まずまずよい再現性を示している 年々変動や温暖化トレンドなどには、 成層圏-対流圏の力学的な結合系 成層圏赤道QBO 成層圏-対流圏物質交換 などに代表される大気の内部変動が関わってくる。 成層圏物理気候のチューニングにさらに注力する必要。 Jan Jul Dec
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