資金管理ステータス分析と資金集中 - SAP Help Portal

資金管理ステータス分析と資金集中
SAP Best Practices Baseline Package
(日本)
SAP Best Practices
シナリオ概要 – 1
目的と利点:
目的




資金管理ポジションの概要は、銀行勘定の現在の財務状態に関する情報を示します。
これは資金集中の開始ポイントです。資金集中では、さまざまな銀行勘定の残高が 1 つの目標勘定
にまとめられ、残高最小値と支払最適化が考慮されます。
この文書の例では、流動性 (得意先請求書および入金) に影響を与える転記プロセスが示されて
います。
また、流動性ステータスに関する情報を取得するための主な機能についても説明されています。
利点
SAP ERP Financials の資金管理には、以下の 3 つの基本機能があります。

内外のソースから資金管理システムに、資金に関するすべての情報を迅速かつ確実に転送します
(受信データ)。

現在および将来のキャッシュフローを分析してレポートを作成します。このため、資金管理決定が容易
になります (分析および決定)。

意思決定プロセスの結果に基づいて、銀行およびビジネスパートナと通信します (送信データ)。
主要なプロセスフロー範囲


資金管理のステータス分析および
資金集中
シナリオ概要 – 2
必須 SAP アプリケーション:
必須

SAP ECC 6.03
プロセスフローに関連するロール



資金管理者
債務管理担当者 1
銀行経理担当者
シナリオ概要 – 3
プロセスの詳細説明:





国内通貨および外貨による仕入先請求書の転記を行うことができます。
(受注にもとづいた) 国内通貨による得意先請求書の転記を行うことができます。
計画明細およびメモレコードの転記を行うことができます。
資金管理ポジションおよび流動性予測を示すレポートの実行が可能です。
転記済伝票がすべて、起算日ごとに表示されます。
マニュアル銀行報告書の転記後に、計画レベル間のフローが示されます。

銀行報告書の実績を転記するため、メモレコードが自動的にアーカイブされます。
このとき、特殊なレポートが使用されます。

資金集中機能により、関連金額の特定方法およびそれを勘定間で転送する方法
が示されます。
プロセスフローダイアグラム
イベント
資金管理のステータス分析と資金集中プロセス
マニュアル計画
支払処理
銀行報告書
資金集中
財務概要
資金集中の実行
財務概要と
流動性予測の
照会
銀行経理
担当者
債務
未処理の仕入先/
債権者請求書の
消込
マニュアル銀行報
告書転記
メモレコード
の転記
メモレコード
のアーカイブ
収入役
資金集中
提案の登録
支払請求の生成
支払請求の消込
凡例
<機能>
シンボル
内容説明
用途のコメント
バンド: 債務管理担当者や営業員などのユーザロールを示
します。このバンドを使用して、特定ロールではなく、組織ユ
ニットやグループを示すこともできます。
ロールバンドには、
そのロールに共
通するタスクが含
まれます。
この表の他のプロセスフローシンボルは、これらの行に記入
します。シナリオのすべてのロールをカバーするために必要
な行を使用します。
フロー線 (実線): 線は、シナリオにおけるステップの標準順
序とフローの方向を示します。
フロー線 (点線): 線は、シナリオでほとんど使用されないタス
クまたは条件付きタスクへのフローを示します。線は、プロセ
スフローに含まれる文書にもつなげることができます。
シナリオプロセス
またはステップの
ないイベント内の
2 つのタスクを接
続します。
業務活動/イベント: シナリオに入る/シナリオから出るアク
ション、またはシナリオ中に発生する外部プロセスを示しま
す。
文書内のタスクス
テップには対応し
ません。
SAP 以外
単一プロセス
サブプロセ
ス参照
プロセ
ス決定
内容説明
用途のコメント
次のダイアグラムへ/前のダイアグラム
から: ダイアグラムの次/前ページにつ
ながります。
フローチャートは前/次ページで継続し
ます。
ハードコピー/文書: 印刷された文書、レ
ポート、またはフォームを示します。
文書内のタスクステップに対応しませ
ん。タスクステップで生成された文書の
反映に使用されます。この形状には、
出力フロー線はありません。
財務会計の実績: 財務会計転記伝票
を表します。
文書内のタスクステップに対応しませ
ん。タスクステップで生成された文書の
反映に使用されます。この形状には、
出力フロー線はありません。
予算計画: 予算計画伝票を表します。
文書内のタスクステップに対応しませ
ん。タスクステップで生成された文書の
反映に使用されます。この形状には、
出力フロー線はありません。
マニュアルプロセス: マニュアルで行う
タスクを扱います。
通常、文書内のタスクステップに対応し
ません。倉庫でのトラックの荷渡など、
マニュアルで実行されるタスクの反映
に使用され、プロセスフローに影響しま
す。
既存のバージョン/データ: このブロック
では外部プロセスから送信されるデー
タを扱います。
通常、文書内のタスクステップに対応し
ません。この形状は外部ソースからの
データを反映します。このステップには
、入力フロー線はありません。
システムパス/エラー判定: このブロック
では、ソフトウェアによって行われる自
動判定を扱います。
通常、文書内のタスクステップに対応し
ません。ステップ実行後のシステムに
よる自動判定を反映するために使用さ
れます。
財務会計の実績
予算計画
単一プロセス: シナリオにおいて段階的に扱われるタスクを
示します。
プロセス参
照
ダイアグラム
接続
ハードコピー/
文書
外部イベント: シナリオを開始または終了するイベントや、シ
ナリオにおけるイベントの過程に影響を及ぼすイベントが含
まれます。
業務活動/
イベント
シンボル
文書内のタスクス
テップに対応しま
す。
マニュアル
プロセス
プロセス参照: シナリオが別のシナリオ全体を参照する場合、
シナリオ番号と名前をここに記入します。
サブプロセス参照: シナリオが別のシナリオを部分的に参照
する場合、そのシナリオのシナリオ番号、名前、ステップ番
号をここに記入します。
プロセス決定: 決定/分岐点を示し、エンドユーザによる選択
を表します。線は、菱形の各部分から生じる各種選択肢を示
します。
文書内のタスクス
テップに対応しま
す。
文書内のタスクス
テップに対応しま
す。
通常、文書内のタ
スクステップに対
応しません。ステ
ップ実行後に行わ
れる選択を反映し
ます。
既存の
バージョン/
データ
システムパス
/エラー判定