固定資産管理 SAP Best Practices Baseline Package (日本) SAP Best Practices シナリオ概要 – 1 目的と利点: 目的 固定資産管理 (FI-AA) コンポーネントは、SAP システムで固定資産を管理および監督するために 使用します。財務会計では、固定資産管理は総勘定元帳の補助元帳としての役割を果たし、 固定資産取引の詳細情報を提供します。 平成19年度税制改正についてはNote1057539をご確認の上、お客様自身での対応となります。 利点 購買発注または初回取得 (建設仮勘定として管理されることもあります) から除却まで、 存続期間全体における資産の管理。 減価償却および金利の価額計算 償却予測 主要なプロセスフロー範囲 仕入先からの購買による取得 自動相手勘定入力による取得 資産売却 資産売却 (得意先なし) 過年度修正 評価増 建設仮勘定の決済 建設仮勘定の前受/前払金請求 償却記帳実行 取得価額値の転記 減価償却シミュレーション/一次原価計画 シナリオ概要 – 2 必須 SAP アプリケーション: 必須 SAP ECC 6.03 プロセスフローに関連するロール 資産管理担当者 債務管理担当者 財務マネージャ シナリオ概要 – 3 プロセスの詳細説明: 仕入先からの購買による取得 外部資産取得は、ビジネスパートナから資産を取得することによって発生する 取引です。取得は、債務と統合して、または債務と統合せずに転記できます。 自動相手勘定入力による取得 消込勘定固定資産取得に対して資産を自動的に転記することができます。 資産売却 資産が売却され、収益を得た場合。売却は得意先とともに転記されます。 資産が売却され、収益を得た場合。売却は消込勘定に対して転記されます。 資産の廃棄が必要であり、収益がない場合。 資産売却 (得意先なし) 部分除却ありの資産売却で、得意先がない場合。 シナリオ概要 – 4 詳細なプロセスの内容説明: 過年度修正 過年度修正とは、取得に対する後続修正です。 評価増 評価増は一般に、資産の評価に対する後続変更と考えられています。 建設仮勘定の決済 建設仮勘定 (AuC) は、有形資産の特殊形式です。 建設仮勘定は、集計決済または明細により管理することができます。 建設仮勘定の前受/前払金請求 建設仮勘定の前払金は、固定資産取得であり、資産化され貸借対照表で個別 の項目としてレポートされる必要があります。 シナリオ概要 – 5 詳細なプロセスの内容説明: 償却記帳実行 減価償却勘定はただちに更新されるわけではないため、償却記帳は定期的に 実行する必要があります。 カスタマイジングで指定された記帳サイクルに従って、各償却領域および 勘定グループに対して転記伝票が登録されます。 取得価額値の転記 償却の転記 (償却記帳実行を使用) に加えて、実行が最も重要な定期処理は 資産貸借対照表値への変更の転記です。これらの変更は、取得や除却などを 含む資産の APC に影響するすべての転記により構成されます。 減価償却シミュレーション/一次原価計画 計画償却を計画原価として、個々の固定資産が割り当てられている原価センタ または内部指図に転記することもできます。 プロセスフローダイアグラム イベント 固定資産管理 - 概要 資産マスタデータを 登録する必要がある 資産取得 資産管理担当者 除却 振替 資産 エクスプローラ 過年度修正 定期処理 評価増 臨時償却 財務 マネージャ 建設仮勘定 情報システム 整合性チェック プロセスフローダイアグラム 資産管理担当者 イベント 固定資産管理 - 資産取得 162 概要 資産取得 債務のある取得 Yes 債務管理と統合された 取得 No 自動相手勘定入力 による取得 プロセスフローダイアグラム イベント 固定資産管理 - 除却 162 概要 除却対象の資産 収益が見 込まれる除 却 No 廃棄処理による除却 資産管理担当者 Yes 得意先の ある除却 No 得意先なしの収益があ る除却 Yes 収益と得意先のある除却 プロセスフローダイアグラム 債務管理 資産管理担当者 イベント 固定資産管理 - 建設仮勘定 設備投資指図なしで資本 資産を建設する必要がある 162 概要 前払金の承認 建設仮勘定の資本化 前払金請求の転記 前払金転記 最終請求書の転記 前払金の消込 プロセスフローダイアグラム イベント 固定資産管理 - 定期処理 162 概要 期末処理 建設仮勘定 の決済 (164) 資産管理担当者 償却記帳実行 減価償却実行 値の再計算 資産の個別 転記一覧 会計期間資産の オープンと クローズ 減価償却 シミュレーションと 一次原価計画 年末 Yes 資産の会計年度 変更 No 固定資産の 年度末処理 凡例 <機能> シンボル 内容説明 用途のコメント バンド: 債務管理担当者や営業員などのユーザロールを示 します。このバンドを使用して、特定ロールではなく、組織ユ ニットやグループを示すこともできます。 ロールバンドには、 そのロールに共 通するタスクが含 まれます。 この表の他のプロセスフローシンボルは、これらの行に記入 します。シナリオのすべてのロールをカバーするために必要 な行を使用します。 フロー線 (実線): 線は、シナリオにおけるステップの標準順 序とフローの方向を示します。 フロー線 (点線): 線は、シナリオでほとんど使用されないタス クまたは条件付きタスクへのフローを示します。線は、プロセ スフローに含まれる文書にもつなげることができます。 シナリオプロセス またはステップの ないイベント内の 2 つのタスクを接 続します。 業務活動/イベント: シナリオに入る/シナリオから出るアク ション、またはシナリオ中に発生する外部プロセスを示しま す。 文書内のタスクス テップには対応し ません。 SAP 以外 単一プロセス サブプロセ ス参照 プロセ ス決定 内容説明 用途のコメント 次のダイアグラムへ/前のダイアグラム から: ダイアグラムの次/前ページにつ ながります。 フローチャートは前/次ページで継続し ます。 ハードコピー/文書: 印刷された文書、レ ポート、またはフォームを示します。 文書内のタスクステップに対応しませ ん。タスクステップで生成された文書の 反映に使用されます。この形状には、 出力フロー線はありません。 財務会計の実績: 財務会計転記伝票 を表します。 文書内のタスクステップに対応しませ ん。タスクステップで生成された文書の 反映に使用されます。この形状には、 出力フロー線はありません。 予算計画: 予算計画伝票を表します。 文書内のタスクステップに対応しませ ん。タスクステップで生成された文書の 反映に使用されます。この形状には、 出力フロー線はありません。 マニュアルプロセス: マニュアルで行う タスクを扱います。 通常、文書内のタスクステップに対応し ません。倉庫でのトラックの荷渡など、 マニュアルで実行されるタスクの反映 に使用され、プロセスフローに影響しま す。 既存のバージョン/データ: このブロック では外部プロセスから送信されるデー タを扱います。 通常、文書内のタスクステップに対応し ません。この形状は外部ソースからの データを反映します。このステップには 、入力フロー線はありません。 システムパス/エラー判定: このブロック では、ソフトウェアによって行われる自 動判定を扱います。 通常、文書内のタスクステップに対応し ません。ステップ実行後のシステムに よる自動判定を反映するために使用さ れます。 財務会計の実績 予算計画 単一プロセス: シナリオにおいて段階的に扱われるタスクを 示します。 プロセス参 照 ダイアグラム 接続 ハードコピー/ 文書 外部イベント: シナリオを開始または終了するイベントや、シ ナリオにおけるイベントの過程に影響を及ぼすイベントが含 まれます。 業務活動/ イベント シンボル 文書内のタスクス テップに対応しま す。 マニュアル プロセス プロセス参照: シナリオが別のシナリオ全体を参照する場合、 シナリオ番号と名前をここに記入します。 サブプロセス参照: シナリオが別のシナリオを部分的に参照 する場合、そのシナリオのシナリオ番号、名前、ステップ番 号をここに記入します。 プロセス決定: 決定/分岐点を示し、エンドユーザによる選択 を表します。線は、菱形の各部分から生じる各種選択肢を示 します。 文書内のタスクス テップに対応しま す。 文書内のタスクス テップに対応しま す。 通常、文書内のタ スクステップに対 応しません。ステ ップ実行後に行わ れる選択を反映し ます。 既存の バージョン/ データ システムパス /エラー判定
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