情報流通(マッシュアップ)基盤としてのZimbra 2009/05/22 NTTデータ先端技術株式会社 インテグレーション事業部 オープンソースBU 市村 元信 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION Webメールサービスに対する懸念 ユーザからみてAPIは提供されているが、システム仕様に関してはブ ラックボックスである事が多い。 このため、ユーザ固有のシステムとの連携に制限が生じることがある Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 2 Zimbraとは Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 3 Zimbraについて Zimbraは、Webベースのコラボレーションスイートです。端末にブラウザ さえ導入されていれば、プラットフォームを問わず同一の操作で、以下 の機能を利用する事ができます。 グループウェア機能 •メーラ •アドレス帳 •スケジューラ •タスク(TODO) •インスタントメッセージ •情報共有 •多言語対応 アプリケーション連携機能 •Zimletsを通じた機能拡張 •フォーマット変換 •認証基盤連携 •SOAPベースコマンドプロトコル 運用機能 •データ移行 •Webベースの管理インタフェース •アンチスパム/アンチウィルス機能 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 4 Zimbraの信頼性 – 実績あるOSSの採用 Zimbraの各コンポーネントは、実績のあるOSSコンポーネントを採用して おり、信頼性の高い構成になっています。 データストア アカウント、設定管理 メール配送エージェント(MTA,MSA) Webメール提供アプリケーションサーバ Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 5 Zimbra機能のご紹介 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 6 多言語対応 一部機能を除き多言語対応しているため、海外からの留学生等日本語 以外を母国語としている方でも利用可能です。(ZCS 5.0以降) ブラウザの設定情報から適切 な言語で表示します。 ログイン後は、ユーザの設定に 応じて言語が設定されます。 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 7 グループウェアとしてのZimbra ZimbraはInternet Explore、Firefoxなどのサポート対象のブラウザさえあ ればプラットフォームに関らず同一の操作感でメール、スケジューラ、タ スク、チャットなどのグループウェア機能を使用することができます。 データは全てZimbraサーバ上に保持されており、どの端末からでも同じ 情報にアクセスすることが可能です。 タスク メール スケジューラ チャット Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 8 Ajaxを駆使したZimbraのWebメール ZimbraはAjaxを活用したUIを持つWebメール機能を提供しており、インタ ラクティブに操作することができます。 メールフィルタリング、ショートカットキー設定をはじめ、デスクトップメー ル専用アプリケーションに劣らない機能を提供しています。 メールフィルタリング ショートカットキー Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 9 強力な検索機能 メールをはじめ、Zimbraに蓄積された情報は、柔軟な検索機能を利用し てすばやく取り出すことが可能です。 検索条件自身も保存する事ができ、情報の効率的な管理を実現可能で す。 添付ファイル 時間 ドメイン 過去の検索条件+ 追加条件も可能 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION タグ ステータス ※添付ファイルの中身の全文検索は、商用版のみ。 10 柔軟なアカウント設定 Zimbraは、柔軟なアカウント管理により複数のアドレス・役割を持つユー ザを強力にサポートします。 複数のPOP3/IMAP外部アカウントとの同期や転送などの連携が可能で す。また、パーソナ機能により、個人の持つ役割毎に異なる名前、署名、 From/Reply-toアドレスの指定を自動で切り替えることができます。 外部アカウント連携、役割に応じたメールアドレス指定(パーソナ機能) メール送信時のFrom設定 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION メール転送機能 11 インタラクティブなチャット ユーザ間でIM機能を利用して、簡単なメッセージのやり取りをインタラク ティブに行う事ができます。チャット終了時には、チャット履歴をメールと して保存し、後から参照する事も可能です。 外部のIMサービスと連携することもできます。 チャット相手の追加 チャット内容はメールとして保存 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 12 Googleカレンダーライクなスケジューラ ZimbraはGoogleカレンダーと似た操作感を持つスケジューラを提供します。会議 出席依頼やリソースの検索など、Outlookに匹敵する機能も利用可能です。 リモートカレンダとの同期などのユニークな機能も備えています。 会議出席への承認依頼 リモートカレンダとの 同期(編集は不可) 柔軟なアクセス制御 予定開始前のリマインダ Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 外部ICSファイルの インポート/エクスポート 13 Zimbraでは複数の人の予定の調整も容易 Zimbraでは、メールアドレスやグループ指定により複数のユーザを特定 し、スケジュールを一覧表示させることが可能です。 会議室やプロジェクターなどもZimbraサーバに事前登録しておく事で、 同じ画面で予定を調整することができます。 リソース(人物、会議室など) の検索・予約 空き時間を検索 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 14 タスク管理、ファイル管理 タスク機能を利用してTODO管理、ブリーフケース機能を利用してファイ ル管理が可能です。 タスクリストやブリーフケースを公開範囲に応じて複数定義しておくこと で、簡単に必要なメンバーだけで情報を共有する事ができます。 ステータスや進捗、 期限を管理 タスクリストを複数保持可能 優先度を指定可能 ブリーフケースごとに 共有範囲を指定 メールの添付ファイルから直接 ブリーフケースに追加 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 15 タグによる情報分類 Zimbra内に蓄積される情報は、タグ付けする事が可能です。 タグ付けを行う事によって情報を横断的に分類・検索する事が可能です。 データ 1つの情報に複数のタグを付け ることが可能 ドキュメント メール アドレス帳(人) カレンダ 複数のフォルダ、アカウントから 横断的に一発検索 Zimbra内に蓄積される 情報にはタグを貼り付ける 事が可能 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 16 Zimbra内部での情報共有 Zimbraに蓄積されたほぼ全ての情報は必要に応じて他の人と共有でき ます。 共有可能な情報 メールフォルダ(ZCS 5.0から) アドレス帳 カレンダー ドキュメント(ベータ版) タスクリスト(ZCS 5.0から) ブリーフケース IMメッセンジャー Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 17 メールクライアントとの連携 Zimbraでは、Webメール以外にも、POP3/IMAPサーバ機能を保持してい るため、既存で利用していたメールクライアントをそのまま活用する事も 可能です。 Web Zimbra Webクライアント Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION POP/IMAP 他メールクライアント 18 ZimbraRSSリーダーとしての機能 メールフォルダに、RSS/ATOMフィードを登録することが可能です。 メールと同様の検索機能や、タグ機能が提供されるため、フィードを効 率的に管理することが可能です。 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 19 Zimbraアプリケーション連携機能 のご紹介 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 20 マッシュアップポータルとしてのZimbra Zimbraは、Zimletsによる自身の拡張の他、外部からの呼び出しに応じ たフォーマット変換、SOAP通信、認証基盤との連携など、マッシュアップ ポータルとしての機能を提供します。 SOAP通信 XML オペレータ ・・・ PDF 多彩なフォーマット変換 Zimletsによる拡張 別システム 別システム 認証基盤連携 認証システム Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 21 Zimletsによる機能拡張 ZimletsによりZimbraの機能を簡単に拡張することができます。 – JavaScriptやServletを利用する事でZimbra自体の機能を拡張 する事が可能です。 – メール本文のキーワードに対してアクションを関連づける事が可 能なため、メールベースで様々な作業を行う事ができます。 – キーワードとの関連づけよる情報のやり取りなど、外部アプリ ケーションとの連携も可能です。 キーワードに反応して スケジューラと連携 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 22 AJAXを経由した外部リクエストの取得 Zimbraが提供するZimlet用Proxyサービスを利用することで別ドメインのWebサービス をマッシュアップ可能に Drupal ユーザ Javaスクリプトから他サービスに対してリクエスト 外部Webサービス ZimbraStore Zimbra Proxyサービス ZimbraのProxyサービスがJavaScriptのリクエストをバイパス Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 23 外部ポータルサイトとの連携 Zimbra内に蓄積した情報を他アプリケーションに対して様々なフォーマットで提 供する事が可能なため、他アプリケーションとの連携が容易に実現できます。 提供する情報には検索式も利用可能なため、必要な情報だけを入手する事が 可能です。 RDF iCal CSV ZIP ATOM Portalサイト 利用例 RDF Zimbraからのデータエキスポート Zimbraへのデータインポート 添付ファイルを圧縮して・・・ 来週までの予定をiCalで・・ 来週までのTODOをRDFで・・ メール Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION スケジューラ アドレス帳 24 外部ポータルサイトとの連携 他ポータルサイトからはZimbraにRestfulなURLを用いてデータを登録することが できます。 RDF iCal CSV ZIP ATOM Portalサイト 利用例 RDF Zimbraからのデータエキスポート Zimbraへのデータインポート 添付ファイルを圧縮して・・・ 来週までの予定をiCalで・・ 来週までのTODOをRDFで・・ メール Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION スケジューラ アドレス帳 25 認証基盤との連携 様々な認証基盤と連携する事が可能です – 認証機構をZimbraシステム内部に持つことはもちろん、既存 ActiveDirectoryサーバや外部LDAPサーバ経由での認証、また カスタムクラスを用いた拡張も可能です。 – また、後述するPreAuth機構を利用する事で、PKI基盤など様々 な認証基盤との連携も可能です。 ActiveDirectory ZimbraCustomAuth Zimbra LDAP PKI基盤 Portal … Kerberos Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 26 Zimbra PreAuthを利用した認証 Zimbra PreAuth機構を利用して他の認証機構と連携が容易に行えます。 ①共有鍵の発行 ・各ドメイン毎にZimbraと協調して認証を行うための共有鍵を発行します。 ・各ドメイン用に作成された共有鍵は、Zimbraと協調して 認証作業を行うサーバ間で共有します。 ・アカウント名、タイムスタンプなどのユーザ情報と、それらの情報を 共有鍵を利用してHMAC-SHA1で計算された値を利用して認証を行います。 共有鍵の発行 ドメインA用共有鍵: d908b6f95d412… ドメインB用共有鍵: d912c7f95d412… ②クライアントからの認証要求 Zimbra ・クライアントから認証サーバに 認証要求を行います。 http://zimbra.example.com/service/preauth?account={account-identifier}… ④PreAuth URLの検証 ・Zimbraサーバでは生成されたURLを検証し、正しければ Zimbraに新たな認証をせずにログインを許可します。 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 認証 認証サーバ ③PreAuth URLの生成 ・認証サーバではユーザの認証を行った後に、 認証情報及び共有鍵を基にZimbraサーバ へのリンクURLを生成します。 27 外部アプリケーションとの連携例 – Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 28 まとめ Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 29 Zimbra運用機能のご紹介 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 30 Zimbra導入にあたり 既存のメールサーバのデータを・・・ – Zimbraに移行したい さすがに今までのメールを 捨てるわけには行かないし ・・・ Zimbraの運用においては・・・ – – – – ユーザの容量管理を簡単に行いたい ウィルスやスパムフィルターの更新を簡単に行いたい 何かあったら通知して欲しい サブドメイン毎に管理者を分けたい 煩雑な運用から開放され たい・・・ そっちのドメインはそっちで 管理して・・・ Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 31 データ移行 主要なソフトウェアに関しては、Zimbraへのデータ移行ツールが容易されており、 すでに利用しているメールサーバ上のデータ移行もスムーズに行えます。 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 32 Webベースの管理インターフェース 容易な運用 – 基本的な運用は、Webベースで行う事ができます。 – システム運用情報も取得する事ができ、障害時にはSNMP、メー ルにて障害を通知する事ができます。 システム情報取得 運用業務 メッセージ流量 アカウント追加 メッセージ・ボリューム 設備登録 アンチスパム/アンチウィルス機能 サブドメイン管理者への権限委譲 (ネットワークエディションのみ) ディスク容量 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION アカウント毎のディスク割当容量/利用率 33 アンチスパム/アンチウィルス機能 Zimbra には実績のあるオープンソースのアンチスパムソフトウェア (SpamAssassin)、アンチウィルスソフトウェア(Clam AntiVirus)が組み込 まれており、安心してデータのやり取りを行う事が可能です。 – SpamAssassin • http://spamassassin.apache.org/ • 学習機能を持つスパムフィルタ – Clam AntiVirus • http://www.clamav.net/ • 2008/07/29時点で、99,148のウィルスに対応 • Zimbraでは2時間おきに最新のウィルスファイルを取得 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 34 その他機能 – 柔軟なサービス設定 CoS(Class Of Service)機能を利用して、ドメイン毎、アカウント毎に提供 するサービスを指定する事が可能です。 Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION 35 ありがとうございました。 なにかありましたら [email protected]までお気軽にお問 い合わせください Copyright(C) 2009 NTT DATA INTELLILINK CORPORATION
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