情報モラルデザイン

情報モラルデザイン
A班第7回
コンピュータ技術者と倫理
吉田
専門家とは
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専門家=Professional
1.
2.
3.
4.
–
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=専門的な知識や技術を持つ
=自律的な判断と処置
=顧客から依頼を受けて仕事をする
=その分野における社会的影響力
医師、弁護士、建築士、などなど
エンジニア、IT技術者は専門家か?
–
1に関しては問題なし、2については微妙
倫理とは

倫理のテーマ
– 行為の善さや人生の価値(ミクロ)
– 社会における幸福や正義(マクロ)
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ミクロとマクロな視点は関わりあっている
– 個人の社会的責任はマクロを参照しつつミクロな
関心で議論される
– ある社会における幸福は、ミクロなレベルを考慮
しつつマクロな観点から論じられる
情報倫理の分類
情報技術の発達が、「人間」や「人格」、「心」
「人生」その他の倫理的に重要な概念にどう
関わるか
 情報技術が社会における道徳や法に対して
どう影響するか
 社会の正義や幸福を実現するためにどう情
報技術を開発し、用いるべきか
 情報技術者はどのような倫理を持ち、どう行
為するべきか
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専門家の特有な立場

専門家=その分野については特別な知識と
技術を持つ
その分野における事柄の社会的影響を比較
的よく判断しうる
 その技術をコントロールしうる
 その分野での高度な判断を強いられる
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専門家の倫理
 ユーザやクライアントへの責任
 社会全体への責任
 さまざまな専門家倫理
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–
–
医者:医療倫理、生命倫理
ジャーナリスト:報道倫理
工業技術者:技術者倫理、工学倫理
情報技術者:技術者倫理、情報倫理
ディベート論題
法と、それを実行するための技術が整備され
れば、倫理は不要である。
 IT技術者は専門家である。
 IT技術者に求められる技術者倫理は、どちら
かと言えば功利主義である。
 将来的にはAI(やロボット)は責任を問われう
る存在になる。
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参考文献
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斉藤了文ほか『はじめての工学倫理』昭和堂
– 多くの事故事例について、専門家としてのエンジ
ニアが何をできたかについて、倫理的な観点から
ケーススタディで考える。読みやすい。
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越智 貢ほか 『情報倫理学―電子ネットワー
ク社会のエチカ 』ナカニシヤ出版
– 著作権や個人情報などの情報倫理の基本的なト
ピックに混じって、情報技術者の倫理が2章を裂
いて論じられている。
後半:レポート課題
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次の1か2を選択して答えよ。
1. 講義で自分の発表した箇所について、発表の主旨を簡
単に整理し、それに関して情報モラルの観点から自分
なりに問題を設定し、それに明快な答えを与えよ。
2. Webに挙げた資料における「ディベート課題」の中から
一つを選んで、その論題に関して、是か非かの立場を
とり、反駁も想定しつつ自分の立場を正当化せよ。
– 1000字以内でA4用紙にまとめよ
– 提出は学務係脇の「情報モラル・デザイン」BOX
– 締め切りは7月31日
– 氏名、番号、日付、選択課題、文字数を最初に明記す
ること