スライド 1

HTML の成り立ち
惑星物理学研究室 4年
安達 俊貴
HTML とは
Hyper Text Markup Language の略
▫ 文書内のキーワードを頼りに他の文書へリンクできる
ような文書 → Hyper Text
▫ 決められたタグを利用して文書の書式・構造などを設
定する言語 → Markup Language
つまり HTML とは文書の論理構造やハイパーリンク
を設定するための言語
HTML の歴史(1)
• 計算機の発展によって膨大な情報の保存,
インターネットの発展によって自由な交換,共有が
可能に
しかし目的のデータを見つけ出すのに膨大な時間
がかかる
→簡単に別のデータを参照する機能が必要
HTMLの誕生
HTML の歴史(2)
• 功労者: Tim Berners-Lee
HTML を提案した人
元・欧州素粒子物理研究所
(CERN)勤務
http://info.cern.ch/より
HTML の歴史(3)
• Web ブラウザ 「Mosaic」 の登場
▫ それまでのブラウザと違い,文字と同時に画像が表
示できる
→ ほとんど研究者に限られていた利用者が一般に
も広まってゆく
http://www.ncsa.uiuc.edu/News/Images/ より
ブラウザ戦争
人々は更に見栄えの良いウェブページを要求
• 2大ブラウザ 「Netscape」 「Internet Explorer」 が独自
に機能を拡張
▫ この2つのブラウザには互換性なし
ウェブ作成者・閲覧者に負担増
情報の共有という目的にそぐわない
HTML に明確な規格を設けようとする動き
HTML 規格の統一化(1)
HTML 2.0 で規格が制定される(1995)
▫ したのは IETF (Internet Engineering Task Force) という
組織
しかし見栄えに関する機能は基本的なもののみだっ
たので,ブラウザメーカーは満足できず
戦争継続
HTML 規格の統一化(2)
HTML 3.2 の規格が制定(1997年1月)
▫ したのは W3C (World Wide Web Consortium) という組
織
• ブラウザメーカーの独自機能も盛り込む
→戦争の仲介役となる
しかし問題も・・・
HTML 規格の統一化(3)
• 構造と見栄えの定義の未分化
HTML はもともと文書(データ)の構造を決めるもの
見栄えまで決めると複雑に
• 国際化への未対応
文字種が 「ISO 8859-1」 に限定
日本語などの表示はブラウザの機能
HTML 規格の統一化(4)
HTML 4.01 の規格が制定(1999年12月)
• HTML は純粋な論理構造を定義,見栄えの設定は
スタイルシートで
• Unicode が標準で使用可能に
• 非推奨タグの存在
HTML から XHTML へ
HTML は SGML というメタ言語によって定義される
SGML はあらゆる文書のマークアップ要素の元となる
定義できる言語の範囲が広すぎて使うのが難しい
W3C は新たに XML なるメタ言語によって定義
SGML のうち,HTML に必要のない機能を排除
規格がより厳格化(見栄えを決めるタグの廃止),
「厳しすぎる」というユーザの声も
HTML まとめ
• 当初は文書データの整理が目的
• Mosaic の登場により爆発的に普及
• 規格が曖昧だったため様々なブラウザが独自に機
能拡張
• W3C により規格の統一化が促進
• 現在は XHTML 1.1 が推奨
参考文献
• 水津 弘幸・石井 歩・C&R 研究所, HTML + CSS Handbook 2nd Edition,
2003, ソフトバンクパブリッシング, p3-p6, p11
• Chuck Musciano・Bill Kennedy, HTML & XHTML 第5版, 2003, オライリー
ジャパン, p1-p13, p501-p503