低圧屋内配線の施設 B B M IM1 B M IM2 B M IM3 B H IH1 B H IH2 B B 本時の予定 1. 引込口配線と引込口装置 2. 幹線と分岐回路 3. 幹線の許容電流等の関係 4. 低圧屋内幹線の過電流遮断器について 1. 引込口配線と引込口装置 屋外 屋内 電力量計 負荷へ 引込線 Wh L S 引込開閉器 電流制限器 B B B B B 配線用遮断器 B 2. 幹線と分岐回路 幹線・・・・引込口から分岐過電流遮断器にいたる配線のうち、 分岐回路の分岐点より電源側の部分 低圧屋内電路 分岐回路・・・分岐点から各負荷にいたる部分 低圧屋内幹線 B IM 屋外 屋内 B IB 引 込 線 I 分岐点 B 引 込 口 幹 線 B M IM1 B M IM2 B M IM3 B H IH1 B H I H2 分岐回路 B 引込開閉器 過電流遮断器 IH 低圧屋内幹線 漏電遮断器 過負荷保護付 配線用遮断器 過電流遮断器 B B B B M B M B M B H B H 電動機 配線用遮断器 箱開閉器 電熱器 3. 幹線の許容電流等の関係 IM B I B M IM1 B M IM2 IM B M IM3 B H IH1 B H I H2 B B IH I ・・・・・・幹線の許容電流 IM ・・・・・電動機などの定格電流の合計 IM =IM1+IM2+IM3+・・・+IMn IH ・・・・・電動機以外の定格電流の合計 IH =IH1+IH2+IH3+・・・+IHn IH IM B I B B M IM1 B M IM2 B M IM3 B H IH1 B H I H2 B IH ・電動機などの定格電流の合計IMが、その他の負荷の定格電流の合計IHより大きい場合 ① ② IM が50A以下の場合(IM ≦ 50) 幹線の許容電流 I = IM×1.25 + IH [A] IM が50Aを超える場合(IM >50) 幹線の許容電流 I = IM×1.1 + IH [A] ・電動機などの定格電流の合計IMが、その他の負荷の定格電流の合計IHより小さい場合 幹線の許容電流 I ≧ IM + IH [A] [例題]図のように三相誘導機と三相電熱器が幹線に接続されてい る場合,幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値[A]は いくらか。ただし,需要率は100[%]とする。 B I B M 定格電流 20A B M 定格電流 20A B M 定格電流 8A B H 定格電流 10A B H 定格電流 10A IM B <解法> B ① 電動機等の合計 IM = 20 + 20 + 8 = 48 [A] ② 電動機以外の負荷の合計 IH =10 + 10 = 20 [A] ③ 電動機等の合計IM = 48 [A]がIM > IHでIM ≦ 50 [A]より 幹線の許容電流 I = IM×1.25 + IH [A] で求める。 ④ I = 48×1.25 + 20 = 80 [A] IH [練習問題]図のように三相誘導機と三相電熱器が幹線に接続されてい る場合,幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値[A]は いくらか。ただし,需要率は100[%]とする。 B M 定格電流20A B M 定格電流20A B H 定格電流10A B H 定格電流10A 幹線 B I <解法> B M 定格電流20A B M 定格電流20A B H 定格電流10A B H 定格電流10A IM 幹線 B I IH ① 電動機等の合計 IM = 20 + 20 = 40 [A] ② 電動機以外の負荷の合計 IH =10 + 10 = 20 [A] ③ 電動機等の合計IM = 40 [A]がIM > IHでIM ≦ 50 [A]より 幹線の許容電流 I = IM×1.25 + IH [A] で求める。 ④ I = 40×1.25 + 20 = 70 [A] [練習問題]図のように三相電動機と三相電熱器が幹線に接続されている 場合,幹線の太さを決める根拠となる電流の最小値[A]はいく らか。ただし,需要率は100[%]とする。 B M 定格電流50A B M 定格電流30A B H 定格電流15A B H 定格電流5A B 幹線 B I B <解法> B M 定格電流50A B M 定格電流30A B H 定格電流15A B H 定格電流5A B IM 幹線 B I B ① 電動機等の合計 IM = 50 + 30 = 80 [A] ② 電動機以外の負荷の合計 IH =15 + 5 = 20 [A] ③ 電動機等の合計IM = 80 [A]がIM > IHでIM > 50 [A]より 幹線の許容電流 I = IM×1.1 + IH [A] で求める。 ④ I = 80×1.1+ 20 = 108 [A] IH 4.低圧屋内幹線の過電流遮断器 IM B I B M IM1 B M IM2 B M IM3 B H IH1 B H I H2 B IB B IH ・幹線の過電流遮断器の定格電流IB[A]の容量 IB≦ 3 × IM + IH [A] ・ただし、過電流遮断器の定格電流 IB[A] が幹線の許容電流 I [A] の2.5倍を超える場合 IB≦ 2.5× I [A] ( 2.5I < 3×IM + IH [A]のとき) ※幹線の許容電流が100[A]を超える場合で、IBの値が過電流遮断器の標準定格に 該当しないときは直近上位の容量のものを使用する。 [例題]定格電圧200[V]、定格電流がそれぞれ17[A]および8 [A]の三相 電動機各1台を接続した低圧屋内幹線を保護する過電流遮断器の 定格電流の最大値[A]はいくらか。ただし,この幹線の許容電流は 42 [A]とする。 B M 定格電流17A B M 定格電流8A I B IB <解法> ① 電動機等の合計 IM = 17 + 8 = 25 [A] ② 電動機以外の負荷の合計 IH =0 [A] ③ 低圧屋内幹線を保護する過電流遮断器の定格電流 IB≦ 3 × IM + IH [A] ④ IB = 3×25 + 0 = 75 [A] ⑤ ④で求めた値が幹線の許容電流を2.5倍した値より小さければよい。 2.5×I=2.5×42=105 [A] よって IB=75[A] [練習問題] 定格電流が10[A]、30 [A]および40[A]の電動機各1台と15[A] の電熱器1台を接続した低圧屋内幹線を保護する過電流遮断 器の定格電流の最大値[A]はいくらか。ただし,この幹線の許 容電流は113 [A]で需要率を100[%]とする。 B B B B M 定格電流10[A] B M 定格電流30[A] B M 定格電流40[A] H 定格電流15[A] <解法> B IM B I B IB B IH M 定格電流10[A] B M 定格電流30[A] B M 定格電流40[A] IM H 定格電流15[A] I H ① 電動機等の合計 IM = 10 + 30 + 40 = 80 [A] ② 電動機以外の負荷の合計 IH =15 [A] ③ 低圧屋内幹線を保護する過電流遮断器の定格電流IB IB≦ 3 × IM + IH [A] ④ IB = 3×80 + 10 = 250 [A] ⑤ ④で求めた値が幹線の許容電流Iを2.5倍した値より小さければよい。 2.5×I=2.5×113=282.5[A] よって IB=250[A]
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