バイオエタノール3%混合ガソリン E3から始めるエコアクション!! 地球にやさしいガソリンを使ってみませんか? いい 3つの E !! 地球温暖化対策に役立つE3 石油資源を節約するE3 食糧問題のないエコ燃料E3 参考資料3 バイオエタノール3%混合ガソリン E3から始めるエコアクション!! まずは、E3(バイオエタノール3%混合ガソリン) について皆様の疑問にお答えします。 Q1. 「E3」とは何ですか? バイオエタノールをガソリンに3%混合した自動車燃料のことです。 P2~3をご覧ください Q2. 価格は高くないのでしょうか? P3をご覧ください 概ねレギュラーガソリンと同程度の価格になります。 Q3. 自動車への影響はないのでしょうか? レギュラーガソリンと同じ自動車用燃料ですので、影響はありません。 P4をご覧ください Q4. 燃費は悪くないのでしょうか? レギュラーガソリンとほとんど変わりません。 P4をご覧ください Q5. 車の走行に影響はないのでしょうか? 影響はありません。 P4をご覧ください Q6. 地球温暖化防止効果は本当にあるんでしょうか? 地球温暖化防止効果はあります。 京都議定書に基づく日本の取り組みにおいても、バイオエタノールの利用を 大幅に拡大することを目標としています。 -1- P5~6をご覧ください バイオエタノール3%混合ガソリン E3から始めるエコアクション!! Q. 「E3」とは何ですか? A. バイオエタノールをガソリンに3%混合した自動車燃料です。 E3の「E」はエタノール (Ethanol)を意味し、数字の「3」はバイオエタノールの混合の割合を%で示していま す。今回の実証事業で使用するバイオエタノールは、大阪府堺市に2007年1月に建設された、建設廃木材 を原料として燃料用エタノールを製造する世界初のプラント設備で生産されたものです。 バイオエタノール製造に関するホームページ バイオエタノール・ジャパン・関西㈱ Q. http://www.bio-ethanol.co.jp/ 「E3」とレギュラーガソリンの品質は違うのですか? A. どちらも、規格に適合した自動車用燃料です。 自動車用燃料は、法律に定めた規格に適合させる必要があります。気圧、オクタン価(ノッキングの起こり やすさの指標)といった性質については、自動車に悪影響を与えないように、規格が定められています。 E3は、レギュラーガソリンと同じく、この規格に適合した自動車燃料です。したがって、E3は、レギュラーガ ソリンはと同じ自動車燃料に適した燃料です。 Q. リース車両でもE3を利用できますか? A. 利用できます。 E3は、レギュラーガソリンと同じ規格に適合した自動車燃料ですので、レギュラーガソリン車であれば、リー ス車両でも問題なく利用できます。 Q. ハイオク仕様車でもE3を利用できますか? A. 使わないことをお勧めします。 エンジンがすぐに故障するといったような影響はありませんが、ハイオク仕様車本来の高出力での高性能 が発揮されないことになります。 E3はレギュラーガソリンと同じ品質となるよう製造されていますので、本来の性能を発揮するためにも、レ ギュラーガソリン車で使用していただくことをお勧めします。 Q. レギュラーガソリンが残っている状態でE3を給油しても問題ありませんか? A. 問題ありません。 E3は、レギュラーガソリンと同じ規格に適合した自動車燃料です。したがって、レギュラーガソリン車であれ ば、レギュラーガソリンとE3が混ざっても問題ありません。 -2- バイオエタノール3%混合ガソリン E3から始めるエコアクション!! Q. バイオエタノールの利用は、食糧作物の価格に影響を及ぼしませんか? A. 大阪府のE3で利用されているバイオエタノールは、廃木材を原料としているので、 影響を及ぼしません。 世界で主に生産されているバイオエタノールは、サトウキビや、トウモロコシなどの食糧作物を原料とし ています。したがって、バイオエタノールの生産拡大により、食糧作物の価格が高騰し、食糧事情に影 響を与えることが心配されています。 今回の事業で使用しているバイオエタノールは、家屋の解体などから発生する廃木材を原料としている ので、食糧事情に影響を及ぼしません。 ヨーロッパ 小麦、ライ麦 アメリカ トウモロコシ 中国 トウモロコシ ブラジル さとうきび 大阪(バイオエタノールジャパン・関西)=廃木材 廃木材 エタノール 醗酵・蒸留 Q. E3の価格は高くないのでしょうか? A. レギュラーガソリンの価格と概ね同じです。 E3の販売価格は、レギュラーガソリンの価格と同等となるように決めています。当月の府内でのレギュラー ガソリン販売価格を参考として、翌月1月間のE3販売価格を設定しています。 これまでの価格は、以下のとおりです。最新の価格は、大阪府のホームページでご紹介しています。 販売実績価格 (価格は税込み) 10月 11月 146円/リットル 146円/リットル 12月 150円/リットル 1月 150円/リットル 2月 148円/リットル 大阪府 環境農林水産部 みどり・都市環境室 地球環境課 H P : http://www.epcc.pref.osaka.jp/e3/index.html なお、ガソリン価格に含まれるガソリン税(揮発油税と地方道路税)について、バイオエタノール混合比率に 相当する分が減免される減税措置が、平成20年1月18日からの通常国会で法案提出されることとなって います(減税は平成20年度秋頃から)。E3は、この減税措置の適用を受けることになり、約1.6円減税さ れます。 -3- バイオエタノール3%混合ガソリン E3から始めるエコアクション!! Q. エンジン等の不具合や、車の走行への影響はありませんか? A. 影響はありません。 自動車の燃料は、「揮発油等の品質確保に関する法律」(品確法)の規格に適合させる必要があります。 E3は、レギュラーガソリンと同様、品確法の規格に適合した自動車燃料ですので、車に影響は生じません。 社団法人日本自動車工業会(JAMA)のレポートにおいても、規格に適合した燃料であれば、車に影響は生 じないとの見解が示されています。 また、石油業界や自動車業界等の関係者が参画する、経済産業省の総合資源エネルギー調査会石油分 科会(日本自動車工業会も参加しています)においても、E3の使用は問題ないとの見解が示されています。 なお、2004年から2006年にかけて実施された大阪府のモニター調査の結果においても、E3の使用によ るエンジン等の不具合は発生せず、また、乗り心地、加速についても約8割の人が、レギュラーガソリンの 場合と比べて「ほとんど同じ」など、影響がないと回答しています。 社団法人日本自動車工業会のレポートは、以下をご覧ください。 http://www.jama.or.jp/lib/jamagazine/200709/04.html Q. 燃費は悪くならないのでしょうか? A. レギュラーガソリンとほとんど変わりません。 2006年に大阪府が実施したモニター調査において、燃費はレギュラーガソリンとほとんど変わらないとい う結果が得られています。 燃料の種類 平均 最小 ~ 最大 レギュラーガソリン 9.1 3.6 ~ 17.6 E3(夏季用) 9.1 3.6 ~ 18.3 給油日誌に基づく燃費比較 ※乗用車(小型、軽)、貨物車(小型、軽)、普通乗用車 計11台のモニター調査結果 単位:km/リットル なお、燃費は、アイドリングストップや、急発進・急加速をやめるといったエコドライブの実践によっても、大 幅に改善することができます。 地球温暖化防止のため、E3の利用と同時に、エコドライブにも取り組んでいただきますようお願いします。 -4- バイオエタノール3%混合ガソリン E3から始めるエコアクション!! Q. 排出ガスに影響はありませんか? A. 影響はありません。 2006年に大阪府が実施した自動車排ガス試験では、新長期規制車(平成17年規制適合車)で、 規制値を十分下回るほどの結果が得られています。 自動車排ガス試験実施状況 炭化水素(HC)(g/km) 窒素酸化物(Nox)(g/km) 0 レギュラーガソリン (夏季用燃料) 0.01 0.03 0.04 0.006 E3(夏季用燃料) 0.006 0 0.05 レギュラーガソリン (夏季用燃料) 0.007 レギュラーガソリン (冬季用燃料) E3(冬季用燃料) 0.02 レギュラーガソリン (冬季用燃料) E3(夏季用燃料) 0.01 0.02 0.03 0.007 0.011 0.008 規制値0.05 0.009 自動車排ガス試験結果 ※新長期規制車(平成17年規制に適合した乗用車)のコンバインモードにおける測定結果 Q. E3を利用すると、どの程度の二酸化炭素を削減できるのですか? A. ガソリン使用量の3%分に相当する二酸化炭素を削減することができます。 節電による二酸化炭素の排出削減の効果と比較すると、下の図のような関係になります。 E3は、新たな機器も、コスト負担も無く、二酸化炭素の削減を図ることができます。 3%ってどのぐらい?日常生活で例えると・・・ E3を1リットル使用した時のCO2排出削減量は、 40W型蛍光灯を5時間節電したときのCO2排出削減効果と同じです。 E3を1リットル 使用時の3%分 のCO2削減量 40W型蛍光灯 5時間の節電分 -5- 0.05 0.007 規制値0.05 E3(冬季用燃料) 0.04 バイオエタノール3%混合ガソリン E3から始めるエコアクション!! Q. E3を使用すると、地球温暖化防止になるのですか? A. 「カーボンニュートラル」の仕組みを利用しているので、地球温暖化防止になります。 「カーボンニュートラル」とは、植物の力を利用して、人間の産業活動で大気中の二酸化炭素を増加させない よう工夫された仕組みです。 バイオエタノールを利用したE3による「カーボンニュートラル」の仕組みは、下の図のようになっています。 ① 植物が成長するとき、光合成によって、大気中の炭素(二酸化炭素)を吸収します。 ② 植物が成長してできたサトウキビなどの作物、あるいは木材を原料として、発酵、蒸留といった工程により、 バイオエタノールを生産します。このバイオエタノールには、植物が成長するときに光合成によって大気から 吸収した炭素が含まれています。 ③ バイオエタノールを自動車燃料として使用することにより、バイオエタノールの中の炭素が、二酸化炭素と なって、大気中に放出されます。 この二酸化炭素の中の炭素は、①の過程で、バイオエタノールの原料となる植物が成長するときに、 光合成によって大気中から吸収した炭素です。したがって、全体としてみると、大気中から吸収した 二酸化炭素を再び大気中に放出したこととなり、大気中の二酸化炭素の量を増加させていません。 先進国の温室効果ガスの削減目標を規定した京都議定書では、この仕組みにより排出された二酸化炭素は、 温室効果ガスとしてカウントしなくてよいことになっています。 E3を利用は、このカーボンニュートラルの仕組みを活用する一つの方法であり、二酸化炭素の排出量を削減し て、地球温暖化を防止する効果があります。 E3の利用によるカーボンニュートラルの仕組み ③ ① ② C2H5OH:エタノール CO2:二酸化炭素 2008年から2012年の京都議定書の削減目標の達成期間はもう目の前です。 京都議定書の目標達成のため、積極的なE3の利用を進める必要があります。 2008年4月1日からの温室効果ガスの削減量としてE3利用量がカウントされます。 -6- バイオエタノール3%混合ガソリン E3から始めるエコアクション!! 大阪府では地球温暖化対策を進めるため、 建設廃木材から生成したバイオエタノールを 3%混合したガソリン(E3)を使用して頂ける 車両を募集しております。 大阪府のホームページか、またはお近くのE3供給ガソリンスタンドで「バイオエタノール 3%混合ガソリン実証事業参加車登録申請表」を入手してください、 登録申請表に必要事項を記入のうえ、メールまたは郵送、もしくはE3供給ガソリンスタン ドに渡してください。 支払方法については、供給スタンドに確認いただきますようお願いします。 E3供給スタンド: 大東市、堺市(北区)、大阪市(都島区)、尼崎市、守口市、岸和田市 の合計6箇所(平成20年1月現在)。 大阪府では、供給スタンドの増加に努めています。 新たに供給開始するスタンドについては、大阪府のホームページで、随時お知らせします。 また、E3実証事業参加車として登録していただいた事業所については、新たに供給開始 したスタンドについての情報を、メーリングリストでお知らせします。 今回の事業の意義への 皆様のご理解をいただき、 積極的な参加をお願い致します。 お問い合わせ先 大阪府 環境農林水産部 みどり・都市環境室 地球環境課 〒540-8570 大阪市中央区大手前2丁目1番7号 TEL : 06-6941-0351 (内線3856、3822) MAIL : [email protected] H P : http://www.epcc.pref.osaka.jp/e3/index.html 2008年2月作成
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