代謝と遺伝 Ⅰ 中間復元解答・解説 スキー部MA8試験対策部隊 作成:yosshiこの解説書は、復元試験問題から抽出して解答・解説を目的として作成され たものであり、プリント、ノートを総合的・個人的にまとめたものです。よって誤答 や説明不足などありましたら、作成者に申し出てください。 またこの解説書を用いたことにより使用者に不利益が生じた際、作成者への 苦情・責任等は、一切応じませんのでご了承ください。 またこの解説書の許可のないコピー・複製は、禁止させていただいておりま す。 価格:(TULLY‘sのエスプレッソ・アメリカーノ@2杯) 5章 米倉 4.DNAの遺伝物質としての利点(適当です) 1.RNAのリボヌクレオチドよりも脱水酸基化したデオキシリボ ヌクレオチドの方が、化学的に安定性が高い。 2.タンパク質よりも小さく、クロマチン構造としてまとめられる ので核内に収まりやすい。 3.組み合わせによりたくさんの情報を含めることができる上 に小さい。(塩基3,2×109個、約2,2m) 4.タンパク質より耐熱性、耐化学性があって可逆的。 5.構成物質のデオキシヌクレオシド3リン酸は豊富にあり、複 製・転写も簡単で他の代謝にも利用できる。 6.半保存的複製ができるので子孫に確実に遺伝情報を伝え ることができる。 5章 米倉 5.アヴェリーの実験 • 実験材料:S型(病原性)肺炎双球菌抽出物 (DNA・RNA・脂質・タンパク質・炭水化物) :R型(非病原性)肺炎双球菌、シャーレ、培養器 • 実験内容・結果 R型肺炎双球菌に殺菌して分画したS型抽出物のそれぞれを加 えて培養する。この中でR型からS型に形質転換を起こした物質 が目的の「遺伝子の実体」である。という実験。結果は、DNAを加 えたR型のみS型に形質転換した。それ以外の物質はR型のまま であった。 • 結論 形質転換を起こす遺伝子本体は、DNAであることがわかった。 特にこの当時、遺伝子はタンパク質であるという推論を否定した。 5章 米倉 5.アヴェリーの実験 ※グリフィスの実験と混同しないこと!! 肺炎双球菌R型とS型を使って形質転換を見つけただけ。 ちなみにアヴェリーは、WWⅡ戦中から100万シャーレも培 養し、遺伝子はタンパクではなくDNAってことを証明した。だ が、みんなから間違えだとか、実験中にタンパク質がはいい たんでしょとかいわれ、その都度追実験をしても全然認めら れなかった。その後にワトソン・クリックの発表でやっと認めら れるようになった。しかし無情にも若くして亡くなってしまった ため、 ウィルキンスと同様にノーベル賞をもらえなかった悲 劇の科学者の一人である。 グリフィスはノーベル賞をもらっている。 5章 米倉 5.ハーシィ・チェイスの実験 • 実験材料:大腸菌(E.coli)、T2ファージ(ウイルス) :放射性同位元素(P32 S35)、遠心分離機、培養器 • 実験内容・結果 目的は、ウイルスの遺伝子本体がDNAとタンパク質のどち らかなのかを同定すること。DNAには硫黄、タンパク質には リンが含まれないことを利用し、T2ファージの外殻にS35 、D NAにP32で標識して大腸菌に感染させて増殖。増えたT2 ファージを遠心分離で外殻とDNAに分けてそれぞれ放射能 を測定した結果、DNAにP32が含まれていた。 結論 このことからタンパク質ではなくDNAが遺伝子であり、子孫 に受け継がれ、生み出す源であることがわかった。 6章 岩淵 2.DNApol以外の複製に関連する酵素 • • • • • • DNAヘリカーゼ:複製フォークを開く DNAリガーセ:DNA鎖をつなげる DNAプライマーゼ:プライマーを形成 DNAヌクレアーゼ(制限酵素):DNA鎖を加水分解 滑る留め金タンパク質:複製フォークが開いた状態を維持 一本鎖DNA結合タンパク質:二本鎖にならないようにする ※転写もほぼ一緒。 原料:デオキシリボヌクレオシド三リン酸、RNAプライマー +buffer(緩衝液)・RNApolⅡ 6章 石垣 3.脱アミノ化を直さないで複製したら? C:シトシン→(脱アミノ)→U:ウラシルとなったままの鋳型 DNAで複製した場合、RNAと同様にUに対応したA:アデニ ンが入って相補鎖が作られて点突然変異が生じる。 *修復には{塩基除去修復}を行う。 おかしくなった塩基を含むDNA鎖をDNAエキソヌクレ アーゼで切断して、塩基を除去してDNApolで正しい塩基 を入れて、DNAリガーゼでくっつける。 7章 伊達 2.RNApolの種類と産物・所在 P276ー八章のfig8-1を完全に覚えてね! 3.リボソームのサブユニット • 40sサブユニット • 60sサブユニット *大・小サブユニットと教科書的に書いた場合は×に なる可能性が高いので注意。 4.終始コドンは? UAA・UAG・UGA→指定アミノ酸なし 7章 伊達 5.AUGいつも開始コドンとは限らない。その仕組み はどうなってるん? 転写開始を指定するAUGは、そのリボソーム開始複 合体と開始tRNAがmRNAのCAP構造を認識し、最初 のAUGを見つけて初めて転写開始部位となる。mRNA 鎖の途中にAUGがあってもそこからスタートすることは ない。 6.なんだかわからん? 4章 長尾 3.競合阻害と非競合阻害を説明 別紙参照 4.リン酸化・脱リン酸化(P154) キナーゼ:リン酸化、ホスファターゼ:脱リン酸化 負の電荷を二つもつリン酸基が、正電荷のアミノ酸側 鎖に結合することで、タンパク質の立体構造を変化させ る。酵素であればこの反応により酵素自体は活性化する。 この反応は可逆的であり、脱リン酸化によってタンパク 質はもとの立体構造になり不活化する。 例:16章:受容体チロシンキナーゼ :GTP結合タンパク(Ras)など
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