ISO/IEC 20944 • ISO/IEC 20944とは – ISO/IEC 20944 とは、ISO/IC 11179 (metadata registry)と相互運用 (interoperability)を行うためのbindingに関する定義を行ったもので ある。 • ISO/IC 11179では、外部インターフェイスの定義は行っていない。 • ISO/IEC 20944シリーズ – ISO/IEC 20944は、5つのパートから構成されている。 • Part1・・・Framework, common vocabulary, and common provisions for conformance • Part2 ・・・Code bindings • Part3 ・・・API bindings 今回の要約・コメント対象 • Part4 ・・・Protocol bindings 今回の要約・コメント対象 • Part5 ・・・Profile ISO/IEC 20944 バインディング(Part3,4) ドキュメントの構成 • Part3 – API binding • Part4 – Protocol binding – 抽象モデルの定義 – 抽象モデルの定義 Initial State Connect Open Authentication / Authorization Auth Response Ready start Auth Request Request Close Disconnect Response end Data Transfer Successful connection Wait for Connect Event Received Event handler Event Complete Wait for Command Command Received Process command Dropped connection Knockdown connection Command Completed Disconnect Command End State – IN/OUTの論理モデルの定義* • general binding – C言語、Java言語、ECMAscript** を用いたサンプル *ISO/IEC 13886 の言語非依存の表記を用いている。 **JavaScriptの標準規格。Netscape Communications社とMicrosoft社で JavaScriptの仕様が微妙に異なっていたため、両社が参加の上、ECMAが標 準化したものがECMAScriptである。 – IN/OUTの論理モデルの定義* • general binding – Http、webDAV***を用いたサンプル ***WWWでファイルの転送に使われるHTTPを拡張し、クライアント(Webブラウ ザ)からWebサーバ上のファイルやフォルダを管理できるようにした仕様。HTTP 1.1を拡張した仕様で、IETFによってRFC 2518として定義されている。 ISO/IEC 11179 レジストリと ISO/IEC 20944 バインディング(Part3,4) 関連イメージ Part4 Protocol bindings Metadata Registry ISO 11179 Protocol In out を規定 主な言語 C Java ECMAscript API Part3 API bindings インター ネット リモートのシステム 利用者 MDRを外部から 制御するシステム。 同一のハードウェア In out を規定 主なプロトコル Http1.1 webDAV 個々のバインディング手法のみのだ けの実装でなく、APIバインディングと protocolバインディングを組み合わせ て実装することも可能 (ISO/IEC 20944 -1 1.2 Methodology) 。 LCDMまたはUN/CEFACT標準との関係 LCDM標準 Part4 API binding Protocol binding ・Part3で対象とし ている領域は存在 しない。 ・Part4で対象とし ている領域は存在 する。しかし、同じ 粒度で比較を行う のには、詳細なレ ベルで記述内容が 異なるため、さらに、 調査が必要。また、 影響度については、 存在するものと考 えられる。 UN/CEFACT レジストリ (ebXML RS) ICGが立てるレジストリを想定 LCDM レジストリ 備考 Part3 LCDMのbinding ・LCDM標準では、 LCDMレジストへのAPI bindingに関する定義は行っていない。 ・LCDM標準では、 論理モデルまでの仕様 しか決め手おらず、メッセージのトランザク ションレベルまで決めているISO20944-4と は異なり、同レベルで比較するには、さらに 調査が必要。 ・ ebXML RSでは、 LCDMレジストへのAPI bindingに関する定義は行っていない。 ・ebXML RSでは、下の図に示すように、直 接レジストリへアクセスするのではなく、 Query ManagerやLife Cycle Managerを 介してレジストリへアクセスするため ISO20944-4とは手続きそのものが異なる。 Web Brower HTTP, SOAP, XML-RPC, RESTなどのProtocol bindingを 想定し標準化を行っている。 HTTP ユーザ LCDM ポータル LCDM 標準 LCDM アダプタ 既存 システム Registry Client Client API (JAXR APIなど) SOAP Registry Client SOAP Query Manager Life Cycle Manager Authentication Authorization Metadata Registry Content Repository UN/CEFACT registry (ebXML Registry & Repository) コメント • ISO/IEC 20944 Part3 – API bindingsについて – LCDM 標準では、API bindingによるLCDMレジストリへのアクセスが定義されていない、 よってLCDM標準は ISO/IEC 20944 Part3の範囲外である。 – ebXML RSでは、API bindingによるレジストリへのアクセスが定義されていない、 よっ てebXML RSは ISO/IEC 20944 Part3の範囲外である。 • ISO/IEC 20944 Part4 – Protocol bindingsについて – ISO/IEC 20944 Part4 のProtocol bindingsの対象領域は、 LCDM標準やebXML RS で定義している領域でもある。しかし、 影響度を見極めるためにお互いを比較し合うに は、記述内容の粒度が異なるため困難である。ことebXML RSでは、直接レジストリにア クセスを行う仕様にはなっていない。詳細を以下に示す。 • ISO/IEC 20944 Part4 – データ項目の論理モデルからレジストリへのアクセスを行うトランザクションまで定義を 行っている。 • LCDM標準 – データ項目の論理モデルのみ。論理モデルどうしをISO/IEC 20944 Part4と比較した場 合、影響が存在するものと考えられる。 – ebXML RS – ebXML RSでは、直接レジストリへアクセスするのではなく、Query Managerを介してレジ ストリへアクセスを行う。その点で、レジストリへ直接バインディングを行うISO/IEC 20944 Part4とは手続きすら異なる。ある意味、レジストリへのProtocol bindingsは定義されてい ないとも言える (そのため、比較するには無理がある。比較しても意味がない) 。 余談:Construction Management
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