「ネコ問題」を取り上げた契機

倉阪ゼミナール
6期生 活動紹介
動物との共存型社会
~大学におけるネコを考える~
発表者 富岡弘典
1.契機
1.「ネコ問題」を取り上げた契機
「人と動物との共存」を研究対象
② 一番身近な動物である
③ 大学構内における現状
cf トラブルの事例
ネコの繁殖式モデル
①
共存の可能性&具体的方法を探る
トラブルの事例
①
②
③
④
⑤
⑥
不衛生である(フンやえさの残り)
建物への侵入(食堂,研究室etc)
ゴミを荒らす
アレルギー
ネコが嫌い
えさをあげる人との摩擦
etc
2.活動経緯
①意識調査アンケートの実施
①意識調査アンケートの実施
【目的】
 学生へ“ネコに関する問題”があるという事実
を伝えるため
 “ネコ問題”に関する意識の有無の把握
アンケートの結果
好き&興味あり
10%
嫌い&興味あり
14%
43%
8%
好き&興味なし
嫌い&興味なし
その他
25%
②自治体・他大学への
インタビュー
②自治体・他大学へのインタビュー
【目的】
 ネコ問題の具体的な解決方法の理解
【内容】
 対策をはじめた契機
 具体的な取り組み方
 今後について etc
【実施対象】
①自治体
 東京都衛生局
 神奈川県横浜市磯子区
 神奈川県横浜市西区
②大学
 早稲田大学
 学習院女子大学
(※)大学祭時の活動展示・紹介を見学
③構内関係者への
インタビュー
③構内関係者へのインタビュー
【目的】
 千葉大学構内の現状を認識
 千葉大学の問題の分析
【実施対象】
 学内理髪店
 施設環境部
 清掃業者
 守衛
学内理髪店
【結果】
 去勢手術をしても、外部から入ってきたり、捨
てられたりするので、長期的にはねこの増加
は防げないのではないか?
 人間が受忍すべき問題である。
 人間の都合で、ねこのライフサイクルを変え
るのは望ましくない。
 構内に全くねこがいなくなるのは悲しい。
千葉大学施設環境部
【結果】
 駆除することは困難である。
 共存の手段を探る必要がある。
 無責任なえさやりは問題である。
 現状レベルでは大学として対応はとれない。
 動物愛護団体との関係をも考えなければなら
ない。
④対策モデル案を検討
&
⑤シンポジウムの開催
④対策モデル案を検討
【内容】
 活動主体の組織化
 関係者が協議できる場の創設
⑤シンポジウムの開催
【目的】
 対策モデル案の提言
 問題意識の向上
 関係者の意見交換
 今後の活動のアピール
シンポジウムのスケジュール
日時 2004年11月3日(水) 13:30~16:30
プログラム
13:30~13:40 開会挨拶、出演者紹介
13:40~13:50 問題提起・現状報告 (倉阪ゼミ)
13:50~14:20 講演 講師 黒澤 泰 氏(横浜市西福祉保健センター)
演題『地域ねこへの歩み』
14:30~14:40 休憩
14:40~15:10 早稲田大学猫の会の活動紹介
15:20~15:30 休憩
15:30~15:45 千葉ねこの活動紹介
15:45~16:05 倉阪ゼミの発表 内容・学内インタビューの報告
・対策モデル案の提示
16:05~16:25 会場との意見交換
16:25~16:30 閉会挨拶
千葉大学における
ねこ問題対策案
千葉大学法経学部総合政策学科
倉阪ゼミナール6期生
千葉大学の問題
①
②
③
統一性がなく無責任な「えさやり」
問題意識の希薄さ
互いに意見を交換し合う場の欠如
このような現状をふまえ
問題を解決する為の対策が必要である
解決策
管理システムの構築・組織化
<ポイント>
① 統一した管理
② 責任の明確化
③ 永続的な活動の保証
④ 様々な意見の人との合意形成
管理システム
&
組織の具体的プラン
目的
 千葉大学構内における猫の適正な管理
を実現し、構内における猫に関するトラ
ブルをなくす
猫と人間の共存の実現
活動内容
①
適正な管理
(えさやり・片付け・ふんの処理・etc)
避妊・去勢手術の実施
③ 苦情への対処
④ ねこの里親探し
②
構成員
①
②
③
本学に在籍する学生及び構内関係者
活動の目的に理解を示していただいた
地域住民
獣医師、医師etcの専門家
組織体制
専門家
(獣医師etc)
学生
(千葉ねこ・倉阪ゼミ等)
協議会
構内関係者
実践グループ
地域住民
協議会の役割
適正な管理を実現するための
ルール作成
② 適正なえさ場箇所の選定
③ 実施状況の管理
④ 頭数の把握
①
避妊・去勢手術&捕獲の手続き
⑥ 各種マニュアルの作成
(Ex.えさやりの方法マニュアル,防
衛手段マニュアル)
⑦ 情報誌(ねこ通信)の発行
⑧ 苦情対応
⑤
専門家(獣医師etc)の役割
避妊・去勢手術の実施
② 感染症の予防に関する助言
③ 猫の生態に関する助言
①
実践グループの役割
①
②
③
④
⑤
えさ場におけるえさやり・片付けの実施
ふんの処理
手術実施の捕獲作業
見回り
えさやりの記録
避妊・去勢手術
①
②
③
手術費用の資金はカンパで調達
構内にいる全てのねこを対象
財政上困難な場合は繁殖制限の効果
を勘案して決定
手術を施した猫には、目印をつける
大学側との関係
①
②
構内の猫の管理についての認証
(試験期間等の入構制限時の特別許可等)
選定したえさ場の登録認証
注)大学側は活動の認証をするのみとし、
責任は帰属しない
構内の猫に関する責任は協議会が担う
資金調達の手段
カンパ・募金の実施
② 学内のねこの写真集・カレン
ダーの販売
③ スポンサーを探す
④ 里親探し(引き換え金)
①
シンポジウムでの意見・論点
①
②
③
④
人間に都合が良いだけの管理方法では
大学構内にネコがいることの是非?
ネコにとっての幸せ・不幸とは?
感染症の問題
他の動物にも当てはまる問題である
今後の課題と認識
3.今後の展望
モデル案の実行
NPO法人化
ISO14001の内容への組
み込み
倉阪ゼミナール
6期生 活動報告
発表者
鳥居裕史
富岡弘典